社会に出て難しい事は色々ありますが、恐らく最も難しいのがマイナンバーカード関係です。
これからマイナンバーカード関係をやる人は、どうか劣等感をおぼえないでください。
これは、明らかに難しい事です。
サブウェイの注文よりずっと難しいです。
消費増税に伴いQR決済で、5000円還元を受けるためにやろうとしている人へ忠告します。
マイナンバーに関わると、確実に5000円分以上の精神が削られます。
偏差値65以上の人だけが、マイナンバーを扱えます。
マイナンバーカードを作る所からつまづく
何年もマイナンバーの通知書だけ持っていましたが、税務申告が簡単になるという事でカードを作る事にしました。
顔写真の登録で容量だとか縦横サイズで何度か弾かれ、その都度修正してアップできました。
マイナンバーアプリで自撮りという手段もありますが、わたしはアップロード方式でアップしました。
数日後、職員が目検したのか、顔の上の余白部分が足りないとかで再提出を求めるメールが届きました。
マイナンバーの写真部分は滅多に使わないので、顔写真はブサイクになってもアプリで上げた方が楽です。
役所でマイナンバーカードを受け取る
マイナンバーカードを受け取る際に、色々な暗証番号を設定しなければなりません。
【暗証番号設定記載表】
に記入して提出をしますが、この紙に書かれている説明から、もう難解です。
端的に説明してくれればいい所、色々な事が書いてあります。
例えるならキッチンで読むレシピに、その料理の歴史や逸話まで入っていて、肝心のレシピが見難くなっているようなものです。
記入に手間取る
設定する暗証番号は4つで、
利用者証明用電子証明書
住民基本台帳
券面事項入力補助用
という聞きなれないものが並びます。
全て漢字で、パッと見で中国語かと思いました。
特に【署名用電子証明書】と【利用者証明用電子証明書】なんて、どっちがどっちかわからなくなりませんか?
これを、後日web上で使い分ける所が出てきて、3回間違えると役所で設定のやり直しです。
ゲームで大分前のセーブポイントに戻される感じで、ハラハラします。
暗証番号を記載する票が、各自治体で微妙に異なります。
気が利かない自治体ほど、ミスリードしやすい構成になっています。
わたしの自治体もわかりにくい部類で、混乱しました。
こういう書類って利用者にわかりやすくという視点の前に、作り手が年輩の上司に怒られないように予防線を張っている気がします。
だからピントがボケていてわかりにくいのです。
マイナンバーカード関連の説明が難しい
初めて聞くような単語が出てくる上、説明が回りくどくて読みにくいです。
例えばマイナンバーカードの暗証番号の設定に関する部分だけ見ても
【署名用電子証明書】
となっていて、普通の人は
『えっ?、何かの証明書なの?』
と思います。
証明書というのは書類ではなく、自分のPCやスマホだと証明するため、端末に入れるファイルの事です。
こういう小さな『?』がいくつもあります。
説明分が長くて途中で見失う
会社の人で、メールに2件の内容を入れると読んでいる内に1件を忘れるという人がいました。
そういう人でなくても、初見で使うシステムの説明文は極限まで減らさないと伝わりません。
ここに書かれていることの要点は『英字は大文字で、英・数字を組み合わせて6~16文字で暗証番号を作って』という事です。
無駄に漢字を多用して複雑な文章にしています。
6文字以上16文字以下 ⇒ 6~16文字 の方が肝心の数字が読みやすくないですか?
こういうのもまた、書いた人が上司に怒られないための文章に感じます。
万事がこのような書き方なので、答えを求めてFAQを探す人は頭を抱える事になります。
新たな疑問を生む説明文
カードの暗証番号記載票の説明文の中に
『カードに搭載されているアプリケーション』
というのがあり、新たな疑問が浮びました。
アプリケーションって、一般的にはスマホアプリのように単体で操作できるもののイメージです。
マイナンバーカードに電卓機能でもついているかと思わせるような書き方ですが、そんなものはありません。
調べると、マイナンバーカードで入退社システムを作るとか技術者に向けた説明の影響みたいです。
一般の人は、クレカと同じで金色のIC部分に
『番号とかが記録されている』
という認識で大丈夫です。
IT業界にいても、このチップ部分をアプリと呼ぶなど知りませんでした。
マイナンバーカードの事を深く調べると頭が痛くなる
マイナンバーカードの他の用途がわからず、調べてみたら恐くなってきました。
マイナンバーカードを使って、平気でレジに出したり社員証のようにぶら下げる場面が想定されていました。
こんな恐いカード、行政関係以外に使いたくありません。
会社で従業員からマイナンバーの情報を集めると、その保管は厳重にさせられます。
やっかいの一言に尽きます。
活用方法の怖いところ
マイナンバーカードの活用案で入退社システムを作らせるものがありますが、社員番号のバーコードだけ記載した社員証で十分です。
お店でポイントカードとしても使える案が出ていて、マイナンバーカードが何なのか、ますますわからなくなってきました。
色々な所で晒して大丈夫なのでしょうか?
簡易的なツールがある中でマイナンバーカードを使うシステムの必然性はどこにもなく、ただただ発想が怖くなりました。
【必然性のなさ】というのが、使われないシステムには共通しています。
マイナンバーカードをe-taxで使う
e-taxは自宅で確定申告をするためのシステムです。
会社勤めでも株やFXをしている人は、確定申告をする機会があると思います。
楽なのはwebのページに入力して、それを印刷して税務署に郵送する事です。
しかし新しい事への挑戦をやめたら人間的な成長は止まる、という志でe-taxに挑戦しました。
結果、
「自分はこの世の最低レベルの人間だ!」
と、自尊心がゼロになるまで打ちのめされました。
e-taxの説明文も難しい
e-taxの導入説明文にはよくわからない単語が、ものすごく回りくどい文章と共に使われています。
導入のためにシステムに少し触ってすぐに
こんな構図が浮かびました。
こういうシステムで一番大事なのって、気が利くことだと思います。
八百屋のおじさんが使うか?
威勢が良さそうなので八百屋のおじさんを例にしますが、彼らがe-taxを確定申告に使うでしょうか?
これを書いている時点では、e-taxはIE(インターネットエクスプローラー)でしか開けません。
今はGoogleChromeが主流で、IEは開発元のマイクロソフトさえ後継のEdgeを使用するのを推奨しています。
コロナ関連のオンライン申請に使うマイナポータルは、Chrome や firefoxにも対応しています。詳しくは内閣府のマイナポータルで確認してください。
だからWindowsパソコンの画面にショートカットが出ていなくて、プログラムを検索して起動させる必要があります。
e-taxを起ち上げる前からこれなので、八百屋のおじさんが画面の前で
「IEっていうのはどこにあるんだーっ!」
と怒る姿が想像されます。
e-tax普及のためか提出書類が少ない
e-taxだと、株の取引き関係や給与関係の書類が不要で、そのあたりは簡略化されています。
それらと差し引きしても、webで入力して印刷して郵送の方が簡単です。
システムというのは一度セッティングしたら楽になるものですが、恐らく来年の確定申告時には綺麗さっぱり忘れていて、頭を抱えると思います。
マイナンバーカードをコンビニで使ってみた
印鑑証明が必要になり、調べたらコンビニの端末で受け取れるという事でした。
マイナンバーカードなのでさぞ大変だろうと、youtubeで端末の使い方まで調べましたが、ものすごく簡単でした。
カードをコンビニのカード置き場に置いて、暗証番号を打つだけです。
端末の操作が一方向的で、迷わず進む事ができました。
さすがコンビニは世界一の業界だけあって、利用者の視点に立ったシステム設計です。
2年に1回くらいの頻度でしか使わないと思うけど、カードがあって良かったです。
オリンピック後にも、マイナンバーで5000円ポイント還元
マイナンバーの普及と、消費増税のポイント還元の終了後の景気対策だそうです。
会社のシステムと一緒で、使い勝手が悪いのにムリに使わせると、マイナスの結果しか生まれません。
官僚の人たちは、年配の政治家にマイナンバーの設定をやらせてみてください。
絶対にかんしゃくを起こすと思います。
最近、楽天系にポイントをまとめましたが、何も考えずに利用をするだけで貯まっていきます。
マイナンバーカードはなぜ、ここまでカロリーを消費させるのでしょうか?