
履歴書とかに書く時、多すぎて書ききれません

まず前提として、職歴は
です。
受ける会社に対して、『過去にこのような仕事の経験があります』とアピールするための項目です。
職歴の多さを審査する項目ではありません。
これを自分に言い聞かせてください。じゃないと自信がなくなって就活を諦め気味になってしまいます。(経験談)
わたしはフリーター期間が結構あったので、職歴は合計で10社以上ありました。
なので正社員の就活をするにあたり、大してアピールにならないものを省きました。
金融とか厳しい業種では、過去の職歴において問題がないか調査をするらしいですが、他ではあまり聞いたことがありません。
経歴詐称で問題になるのは、やったことがない事を書く人です。
ニセ医者の勤務病院歴だとか、議員がアメリカの大学を卒業したとか、ウソの経歴を付け足す事です。
繰り返しになりますが、履歴書の職歴欄は多さを審査する項目ではありません。
職歴が多いから就・転職活動が無理だろうと諦めている人に、ボーダーラインの一例として読んでもらえればと思います。
職歴が多くて書けないなら、省略を検討する
書類を書く目的は、採用試験をパスするためです。
自分が悪く見える角度で、書類を書く必要はありません。
職歴が多すぎる場合、色々な角度から見てベストな切り取りを行いましょう。
わたしは職歴の多さを無視して好きなように就活しました。⇒ 経歴
アルバイトと正社員、両方のケースで対処法を説明します。
アルバイトの期間を圧縮する

複数のコンビニでアルバイト経験があったとします。
〇年◇月 Fマート 新宿店 退職
△年□月 Lソン 所沢店 アルバイト入社
△年〇月 Lソン 所沢店 退職
□年□月 7-11 池袋店 アルバイト入社
□年△月 7-11 池袋店 退職
店を全て書いた場合の見栄えはどうでしょうか?
あまりよくないですよね。
それに同じ職種で入社と退職を繰り返しているのは、同じ選択ミスを繰り返している記録に映ります。
わたしなら、この場合
〇年〇月 ~ □年△月 コンビニエンスストアアルバイト
と省略してしまいます。
店舗の違いは特にアピール性がない情報です。
その全てを書いても、会社側には違いがわかりません。
それに圧縮すると、バイトとバイトの合間の空白期間が目立たなくなります。
コンビニではなく、いくつかの業種が混ざっているようなら
〇年〇月 ~ □年△月 販売等アルバイト
『等』の文字でまとめてしまいます。
わたしの過去の就活経験だと、記憶があいまいな就業期間がありましたが、問題になりませんでした。
参考:無職期間の過ごし方
アルバイト期間の説明
フリーターだと、遊んでいたという印象を持たれやすいです。
アルバイトが好意的に解釈されるのは、何かを目指しながらお金を稼ぐためにアルバイトをしているという場合です。
就職できなかったとか、まだ仕事を決めたくないとかだと、印象が悪いです。
わたしがフリーター期間の説明として使ったのが、シナリオライターを目指していたという事です。
実際にシナリオの本を買い、半年くらいかけて1つ書いた事があります。
それを拡大解釈して、6年ほどフリーターをしていた理由としました。
印象的には、『自信がないので就職しませんでした』というよりも、好印象だったと思います。
過去の事実は変えられませんが、見せる角度は変えられます。
正社員で入社・退職が多い場合

正社員の職歴で問題になるのは虚偽の記載で、事件になったのは病院に勤めていたと言うニセ医者とか、アメリカ海軍勤めの結婚詐欺師とかです。
そのレベルです。
無かった事をあった事として書くのは、明確にアウトなのはおわかりだと思います。
逆に省略の場合は判断が分かれるような所が多いので、経験談を書いていきます。
試用期間で辞めた場合
正社員であっても、職歴がプラスの情報にならないような場合もあると思います。
例えば試用期間で辞めた会社があったとします。
これって何かのスキルが身に付いたというアピールになるでしょうか?
個人的には、採用側の視点に立っても別になくてもいい情報かと思います。
ただ、前年までやっていたものだと、新しい会社に源泉徴収票を出すので職歴を省略すると、『あれっ』と思われるかも知れません。
それでも、やっていない職歴を書く詐称とは違うので、入社後に指摘されたら「試用期間でスキルも身に付かなかったので、不要な情報かと」と言う事ができます。
そこを問題にする会社など、見た事はありませんが。
省略を指摘される可能性は低い
わたしの経験では、省略を指摘された事はありません。
問題になる職歴は、女子アナがホステスをしていて採用取り消し騒ぎになったくらいです。
女子アナという有名人であったからホステス経験が発覚したものですが、それでも採用取り消しにはなりませんでした。
反社会勢力への参加でもない限り、省略が問題になる可能性は低いです。
昔は前職調査と言って、入社希望者の前職の会社に電話で人となりを聞いていました。
今は個人情報保護で答えられないし、聞いてくる会社もありません。

仕事が続かない原因を考える
これはわたしの例ですが、人の評価が気になり過ぎて、失望される前に辞めてしまうところがありました。
入社当初は仕事をおぼえるのに必死ですが、それがひと段落するようになると、他人の評価が気になってしまいます。
なので仕事を覚えた頃に辞めてしまった会社がいくつもありました。
職歴の多さ対策をしつつ、仕事が続かない理由も考えてみてはどうでしょうか?

省略すると、経歴詐称で解雇か?
好きになった人と恋人になって、その人の実家に行ったらボロボロだった場合、相手の事を全否定する気持ちになるでしょうか?
恋人に付随する情報として、実家がボロいというものが付きましたが、これだけで嫌いになる人はいません。
職歴の省略・圧縮も、感覚的にはこれと似ています。
採用に至ったのは、会社が総合的にあなたの事を欲しいと思ったからです。
人物評価の中で、過去の職歴の多さは何位くらいの優先度でしょうか?
職歴が多い事の一番の問題は、過去を気にして前に進めない自分にあります。
職歴が多いのは自然なこと
二十歳そこそこの頃は、まだ人格的にも固まっておらず、自分自身でも人格がわかっていません。
だから就職もミスマッチが多く、転職は多いのが普通です。
わたしは20代の時、フリーターでいくつものバイトをやっていたので、職歴的には最低の部類です。
しかしフリーター時代の職歴は、履歴書に2行くらいにまとめました。
前述したとおり、バイトをしながらシナリオライターを目指していた(事にしました)。
シナリオの書き方の本を1冊買って賞に投稿した事があるので、それを拡大解釈しました。
シナリオライターという理由を添える事で、フリーター時代に意味を持たせました。
職歴が多い事に関しても省略しないとしたら、筋の通った入社と退社の理由を添えれば大丈夫です。
フラフラしていた分、就活を決めた時は全力で採用されるための自己PR資料を作りました。
過去の経歴の不利は、これからの自分の可能性を提示すれば大丈夫です。
職歴が多くても、何とかなりました
職歴の圧縮方法の具体例
完全に消す省略でなく、圧縮の場合の例です。
運送と倉庫の職歴があったら、この二つを満たす職種の名前にして圧縮できます。
〇年〇月 ~ □年△月 物流関係複数社
システム会社と中古パソコン販売会社(ネット販売もあり)なら、IT系でまとめてしまいます。
ネット販売をやっている事を拡大解釈して、ITにまとめてしまいます。
実際にITでも間違いではないので、まとまりが出るように圧縮してしまいます。
省略も圧縮も推奨しているわけではなく、自分で職歴の多さを気にして前に進めないなら、その解決法の一つとしてご紹介しました。
前職は各種書類の提出がある

最近の転職では、前職の給料を書く機会があります。
これを実際より多く書いて、自分の実力があるようにしてはいけません。
源泉徴収票の提出で、会社に金額が知られます。
この額から、働いていた期間も検討がつきます。
就労期間が短かったりしても、ウソを書くべきではありません。
前職については面接で聞かれる事が多いので、就労期間が短い理由を別で用意しておきます。
前職より前は、普通はあまり調べられません。
費用をかけて調査を依頼したり、個人情報保護に抵触するような方法で調べるしかないからです。
それでも、ウソはオススメしません。
普通の感覚の人は、ウソをつくことに罪悪感を覚えます。
それで入った会社では、気持ちよく仕事ができません。
あくまで、良い角度で切り取った ”事実” の域でベストを尽くしましょう。
短い職歴を説明する
面接や職務経歴書で短い職歴を説明するのに、参考になるのは芸能人の離婚理由です。
離婚というネガティブな要因でも、好感度を上げて離婚後の仕事につなげる人がいます。
その人たちが離婚理由を言う場合、例え相手が悪くても、自分が悪いと言って好感度を上げます。
会社の退職もこれと同じで、例えブラック企業であっても文句になるような事を言うのは、自分の好感度を下げます。
労働時間が長時間であったなら、
「始業は9時ですが、不文律で7時半にはオフィスで仕事の準備に入る事になっていました。
そういう仕事に対する姿勢を教わったのは非常に良い経験となりましたが、終業も23時を回るため学習の時間が通勤の電車に限られてしまいました。
私のようなタイプは、人よりインプットの量を増やさないと、質の高いアプトプットができないと思っております。
会社のスタイルと合致しないため、迷惑をかける事がないよう早めに退職の判断をいたしました。」
こういう言い回しをします。
前職の会社を責めず自分の責任としつつも、しっかりと質の高いアウトプットをしようとする自分をPRしています。
退職の理由でも何でも、自己PRにつなげてしまいます。
失敗続きだったので、色々と行動しました
過去の職歴の不利を払拭する方法
会社の採用担当者は、採用した人がダメな人だった場合、現場に叱られます。
それを恐れて、わかりやすい過去の職歴に判断基準を求めようとします。
職歴の見栄えが良くない人は、採用担当者を安心させる説得作業が必要です。
過去の職歴より、これからの可能性を感じさせる資料を創り上げれば、採用の可能性が高まります。
わたしもフリーターで転職歴が多かったので、職歴の圧縮と自己PR用の資料で就職をしました。
職歴が多くて有利な事
職歴が多い人が有利なのは、転職慣れしている所です。
手取り14万円の仕事にしがみつく人は、恐らく13万円に減らしても辞めないでしょう。
それは転職というのが困難なイベントだと感じて、精神的にストップをかけてしまっているからです。
わたしは適時、転職をする事で、後に倒産することになる会社から早めに逃れる事ができました。
終身雇用制が崩壊した今、転職力というのはスキルの一つになっています。
無軌道な転職はオススメしない
わたしはフリーター・正社員の転職は10社を超えています。
自分が合わない業種で、どこが不向きだったのかを考え、次の転職では軌道修正しました。
そんな転職を繰り返しながら、徐々に適職へと向かっていきました。
最後の会社では、30代で年収1000万円を超える事ができました。
職歴が多いと年収が抑えられるとか、そんな事は全くありませんでした。