求職者が志望動機に『社会貢献』という言葉を使う事に関してです。
これも気をつけたい、言った側が気持ちよくなるだけの自意識過剰系の言葉です。
求職の段階で言うのは速すぎるし、そもそも会社は働いて会社に貢献する人を求めています。
聞かされる会社側は
『まず仕事を・・・』
という気持ちになります。
仕事の実績をあげていない人が、
「社会貢献」
と言っても説得力がありません。
それに、人権とか社会貢献系のゴロつきのせいで、若干のうさん臭さも漂うようになってしまいました。
志望動機に社会貢献を使わない方がいい理由
就職・転職活動では
『私はこんな素晴らしい事をしています!評価してださい』
という姿勢よりも、会社が欲しているものを推察して、それに沿ったアピールをした方が採用の確率が上がります。
仕事を始めても、常に他人のニーズを読む事が自分の利益につながります。
人間同士の付き合いでも、
『こんないい事してます』
とアピールしてくる人より、気が利く人と一緒に仕事をしたいと思うのと一緒です。
なんか、活動家っぽい雰囲気になる
最初は純粋に社会問題を解決しようと始まった事でも、後から怪しい活動家っぽいのが群がって胡散臭くなります。
問題が解決すると終わってしまうので、永遠に問題解決しないようこじらせていきます。
そういう人たちのせいで、
『社会貢献するために志望しました!』
という言葉に、
(なんか活動家っぽくて面倒そう)
という警戒感がつきまといます。
会社はお金を稼ぐのが存在理由
会社は、社会と従業員の間でお金を循環させる器官のようなものです。
お金を稼ぐという事を目的にしています。
他人に必要とされるから商売が成り立つので、大よその会社は何らかの形で社会に貢献しています。
社員が働いて、会社が存続する事が社会貢献になります。
履歴書や面接で、
「社会貢献」
と言うのは、働くことを疎かにして理想だけを語っている印象になります。
社会貢献が目的ならNPO法人などの方が適しているので、会社に勤める必要性がありません。
社会貢献は、意識だけが高い系の言葉
意識が高い事を言う人の実行力の無さに、辟易とした社会人は多くいます。
彼らの言う事は立派なのですが、マウンティングだけとって何ら具体的な行動がとれません。
「問題ですぞ!」
っと言った所で興奮のピークに達して、そこで終わりです。
社会貢献も自分は言うだけで結局は他人に依存して、一番楽に自尊心を満たそうとします。
たまに彼らの発信を真に受けた人が、堂々と志望動機に社会貢献活動などを書いてしまいます。
尊敬できる会社の社会貢献
クロネコヤマトの会長を退任した小倉昌男さんという人が、ヤマトホールディングスと設立したスワンベーカリーが尊敬に値します。
スワンベーカリーは障がい者が働くベーカリーショップで、物流システム世界一を作った知恵が転用されています。
パン生地はタカキベーカリーという、アンデルセンなどのショップを運営する会社が協力しています。
この協力を取り付けるのも、小倉氏のビジネスの実績がありつながったものです。
尊敬できるのは、会社の直接的な利益とも関係ない分野で、単なるスポンサーではなく知恵を絞った貢献だからです。
志望動機の簡単な書き方
社会貢献の前に会社の維持
会社はお金を血液として循環させる生き物で、その維持が社員のためになります。
その会社の社員でもない求職者は、まずは採用をされる事が第一で、社会貢献と言っていられる状況ではありません。
間の努力を飛ばして一足飛びに理想を語る人は、結局仕事も貢献もできずに終わっていきます。
社会貢献の前に、仕事で実績を上げて口だけでないことを証明した方がいいんじゃないかなと思います。
面接は単なるミーティング