皆が通勤の満員電車でも我慢できるのだから、辛いと思う人は根性が足りないと言われます。
しかし、アルコールや食べ物のカラさの耐性に差があるように、通勤電車も人によって耐性に差があります。
我が強い人はノーストレスで、配慮できる人がその分のストレスを受けます。
わたしは通勤時間が長い会社ほど早めに退職してしまう傾向がありました。
特に乗り換えのゴチャゴチャ感が辛くて、嫌な気持ちになりました。
毎日の疲弊が、人生の摩耗にまでつながっていたような気がします。
会社の徒歩圏内に引っ越したことで無駄な消耗もなく、更に平日に2時間の余裕が生まれました。
賃料に万単位の差が生まれたとしても、わたしは徒歩通勤をオススメします。
※読み進めても不動産のページに誘導とかはしていません。徒歩にしてから好循環が生まれた経験を書いています。
通勤電車に苦痛を感じているすべての人へ。【いくら払っても引っ越しすべき】
朝の通勤電車は誰でも疲れますが、周囲に気配りをする人は特に疲れます。
大抵は満員電車で座れないのですが、ただ立つだけではありません。
変な座り方をしている人の前に立つと、立ち位置も集団からズレたものになり、満員電車の圧力がのしかかってきます。
これだけで本日のバイタリティが3割くらいまで落ち込み、ヘトヘトになります。
乗り換えでも他人の足を踏まないようにとか、あまり他人に進路を譲りすぎると自分の後ろの人に迷惑がかかるとか、気を使ってばかりでした。
会社に着く頃には、もうすでにいくつかの仕事をやったような疲弊した状態です。
そこから会社の仕事が始まります。
通勤電車が嫌すぎて、迷惑な人の正体を考察しました。
『会社に行きたくない』という気持ちには、電車通勤がかなり影響している
電車通勤を辞めてから気が付きましたが、朝起きて『会社行くの嫌だなぁ』という気持ちが激減しました。
朝の電車通勤ではネガティブになった脳と体で仕事をスタートしていたため、仕事全体にネガティブなイメージを抱いてました。
一日のストレスの許容量は上限があるので、行き帰りの電車でストレスがあると、仕事で生まれるストレスに耐えにくくなります。
それで仕事を辞めてしまう事になります。
よく考えてみたら電車通勤は異常な状態で、災害から避難しているわけでもないのにすし詰めにされて運ばれる体験を、毎朝繰り返します。
人間だったら嫌になる方が普通です。
電車で摩耗する人生
辛い通勤が及ぼす影響は心理学的にも解明
心理学は日々、研究成果が発表されています。
最近、意志力(ウィルパワー)というのが紹介されました。
これは
「よし、やろう!」
という、意志と行動の源です。
意志力が弱い状態だと、夏休みの宿題を放置する子供みたいに、やるべき事から遠ざかります。
この意志力というのは、朝起きた時が最も高く、消費する度に減っていきます。
朝一番が最も大量にある状態で、活力があります。
だから朝の時間の過ごし方が重要です。
意志力の1日の上限は決まっていて、ゲームの体力ゲージみたいなもので、使い切ると脱力状態になります。
朝、何を食べるかと意思決定するだけでも減っていきます。
上限のある意志力を浪費しないよう、アップルのスティーブ・ジョブズはいつも同じデザインの服を着ていました。
通勤電車で周囲の人に対応していたら、仕事で使うための意志力を浪費してしまいます。
特に他人に配慮ができる人ほど、気がついてしまうので意志力を消耗しています。
結果、ずうずうしい人より損をしています。
それに遅延に遭遇すると、一気に体力も削られます。
満員電車というのは日々の気力・体力を削り、それが年単位で積み重なって人生が摩耗していきます。
誰かが吐いて遅延って何?
電車は大体、他害な人の方がハッピーです。
週末の金曜に疲れて電車に乗ったら駅でストップして
「車内清掃のためー」
と待たされます。
1秒でも早く家に帰って金曜日の解放感に浸りたいのに、吐くほど飲んだ誰かのために妨害されます。
電車ほど他人に妨害される時間はありません。

電車通勤を辞めて会社の近くに引っ越した結果
電車の乗り換えが必要だったので、どれか一本の電車が遅れても遅刻をするので、いつも余裕を持って出勤していました。
それでも人身事故に遭遇すると、超過密電車に無理やり乗っても遅刻します。
朝一でプロレスの試合をやった後に、デスクワークなんてできますか?
会社の近くに引っ越しをすると、確実に質の高い仕事ができるようになります。
都心の部屋は狭いけど環境はいい
都心はワンルームでも家賃が高めだけど、例え部屋が狭くても近くには大きく整備された公園があります。
それに、変な人が圧倒的に少ないです。
家賃のフィルターがあると、コンビニ土下座事件の犯人みたいな連中を見かけなくなります。
真っ当な方法で高収入の人は人格的にもバランスが取れた人が多く、威嚇とかコンプを爆発させるような事がありません。
変な人の生息域は、賃料が安いエリアに限られます。
彼らと遭遇しないので、余計なストレスが少なくて済みます。
関連:変な人を引き寄せない方法
会社の近くに引っ越すと抑えられるコストもある
通勤で時間が無くて、食事にコンビニや外食を利用していたのが、自炊をする時間ができました。
自炊と言っても、材料を切って入れるだけの電気圧力鍋ですが、電車通勤の頃はその気力さえありませんでした。
娯楽も安上がりで済みます。
徒歩圏内に博物館や美術館が充実していて、気軽に立ち寄れます。
娯楽は非日常を脳に経験させれば十分で、都心にはそういう施設が多数あります。
日曜の夜にモヤっとしたら、歩いて映画館に行って爆音でスッキリする事もできます。
最終電車を気にしないで、歩いて帰ってこれます。
通勤をいくらのコストと見積もるか
通勤にかかるコストの問題は交通費よりも、時間と苦痛にあります。
この苦痛をいくらと見積もるかです。
往復2時間を時給1000円で計算したら、毎日2000円のコストです。
(重労働なので時給1000円でも合いませんが)
時間給換算だけでも毎月4万円以上です。
苦痛のコストに関しては、他人に配慮できる人ほど大きな額になります。
この金額を、今の賃料にプラスして考えてみてください。
会社の近くに引っ越して得た給与
ある程度は実績を上げていましたが、会社の近くに引っ越してからは、より仕事に専念できました。
朝、出勤したら仕事からスタートできるので、段取りが非常にスムーズでした。
一日の後半に余裕が生まれて、そこで新しいものを作ってルーティーンワークを効率化して、更に余裕を生む事が出来ました。
その結果として、年収1000万円の大台を30代で超えることができました。
通勤と業務でギチギチだったら、年収を上げるための事はできなかったと思います。
年収に比例して仕事が大変になるというのは、体感的に700万円くらいまででした。
物欲がない人はお金を求める意欲が低いと思いますが、お金があると平穏な時間を長く過ごせるので、それを目的に年収を上げてもいいのではないでしょうか?
徒歩通勤で仕事のストレスも減る
大体どの転職先でも、自宅のドアから会社まで1時間くらいかかっていました。
この状況が変わったのが、借り上げ社宅の制度がある会社に入った事です。
社宅というと寮みたいなところを想像しがちですが、社員が自分で徒歩圏内の賃貸を探せるので、オートロックのマンションにしました。
徒歩通勤で朝一番の仕事のスタートを、バイタリティがフルの状態で始められます。
朝の電車で生まれる
『あーあ、嫌だなぁ』
という感情がベースにあると、仕事中の些細な事でもストレスとなって溜まります。
徒歩通勤になってから、嫌な気持ちでスタートする事がなくなり、ストレスを感じにくくなりました。
平日の時間が浮く
毎日、往復で2時間弱も我慢の時間が、ゼロになったと想像してみてください。
平日の2時間って、すごく大きくないですか?
自炊をして美味しくて安い夕飯を食べるとか、自宅で映画を観る事もできます。
一日のストレスを回復する時間が生まれるし、生活費も下がります。
こういう事が仕事の好影響にもつながります。
実際わたしは、電車通勤の頃は定期的に仕事を辞めていました。
電車通勤をしなくなってから、年収は高値安定。⇒ 経歴
人疲れしやすい人は、通勤の疲れが仕事の意志判断に悪影響をもたらします。
わたしの場合、電車通勤で乗り換えもあるような勤務先では、結果が良くなかったです。
常に疲れていた記憶しかありません。

通勤のトラウマの反動
100歳以上まで生活できる金融資産ができたので、早期リタイアしました。
生活で一番大きく変わったのが、朝の時間の使い方です。
電車通勤していた頃は
『〇分の急行に乗らないと!』
というのが決まっていて、睡眠のリズム関係なく起きて気持ち悪い中で5分で朝食を詰め込み家を出ていました。
そんな精神的に弱い状態で乗るのは満員電車で、毎日何かしら心を削られる出来事があり、蓄積していったものがあったのでしょう。
その反動で、早期リタイアしてからは外の明るさで自然と起きて、朝食にはデザート込みで1時間以上かけるようになりました。
トラウマを癒しているのだと思います。
通勤から解放されて自由に
雨の日は外に出ないし、電車に乗る事があっても時間をずらし、各停で本を読んで移動します。
そうやって何とか、通勤の辛かった記憶を消していっているのだと思います。
20代の頃に満員電車に乗って
「こんなのあと40年も無理だよ~」
と思っていましたが、そんなに乗らずに済みました。
わたしのような平均以下のスペックで可能だったので、皆さんも本当に嫌な事なら避ける事はできるはずです。
通勤電車は相当にストレスが溜まるので、そのストレスを原動力にしないともったいないです。
別ページに、ストレスを原動力に年収を増やした方法をまとめました。
皆さんの通勤の傷が、早めに回復する事を祈っています。