試験は何の疑問も抱かず公式を覚えて、素直に使える人が有利になっています。
そういう人たちが更に有利になるよう、資格制度を増やしていきました。
試験が苦手な人は、わざわざ不利なルールでやっていく必要はありません。
早めに見切りをつけて、得意な特性に合った方向へ舵を切るべきです。
試験勉強が得意というのは、特性の一つでしかありません。
資格は資格屋さんが儲ける手段でしかない
年収アップには資格よりも、問題解決能力の方が重要です。
資格で有名なのは弁護士資格ですが、何年もかけて取得したのに仕事がない弁護士が沢山います。
法律を拡大解釈して組み合わせる能力が足りないと、弁護士は名乗れても仕事はできません。
資格試験と違って、用途に合わせて法律を組み合わせるのは、問題解決能力の高さによります。
年収が多い弁護士は、問題解決能力が優れた上で弁護士資格を取った人です。
恐らく弁護士でなくても成功できる人です。
とはいえ、資格がないと弁護士ができないので、やっぱり試験勉強は必要でしょうか?
弁護士をやりたいなら必要ですが、年収をアップさせるという観点なら、資格は不要です。
弁護士でも問題解決能力が低い人は、法律の辞書代わりレベルの仕事です。
弁護士資格がなくても、問題解決能力が高い人が法律をググって(Google検索)法律や判例を組み合わせた方が、有利な結果を出せます。
資格は能力を保証するものではありません。
資格より問題解決能力が必要な理由
成功した事業は、資格がない人たちが作り上げたものです。
例えば日本のコンビニの形態を作り上げたセブンイレブンを例にします。
1970年代に1号店が出来たものの、ノウハウがないので上手くいきません。
どこに問題があるのか、数千点の商品の動きを紙と鉛筆で計算して分析しました。
まだコンピュータが普及していない頃に、データで分析するという発想をしました。
試験だったら用意された問題に対して、暗記していた公式を当てはめると得点になります。
しかし、実社会では自分で問題を見つけて、更に解決策まで作り上げなくてはいけません。
自分で出題までする能力です。
試験が得意な人の公式を覚える学習能力は評価できますが、それより問題解決能力の方が必要です。
資格は商売になっている
近所の八百屋のおばさんは、正直に出来を教えてくれるし、用途も知っています。
それでも野菜ソムリエの資格は持っていません。
わたしはIT関係の仕事が適職でしたが、情報処理の何とか3級しか持っていません。
それでも八百屋のおばさんと同じように実地で学習し、結果を仕事場で実践してきました。
資格が本当に必要なのか、疑問に思う事が多いです。
資格を見ていると、どんどん細分化されたり増えたりしていっています。
ペーパーテストの割に、受験料が利益出そうな金額だったりします。
これはもう、資格自体が商売になっています。
資格試験は、実地と違って作法に近い事まで出るので、無駄になる勉強が多いです。
資格なしで就活した結果
資格は能力の証明書になりますが、それだけで就職できる保証はありません。
わたしは1回落ちた段階で資格に見切りをつけて、面接で能力を証明することに力を入れました。
その結果、志望の業界に入ることができました。
資格で勉強したことって、あまり実務で役に立った記憶がありません。
実務ではネット検索を使って、問題解決の方法をピンポイントで探すことが多かったです。
資格のかわりに演技を練習
資格を持つと内面から自信がわいてきて、それが就活の態度に出ます。
資格がない場合には自信のある演技を練習すると、それが内面にまで影響して本当に自信がつきます。
自分を騙すようなものですが、別に就職できれば構わないのではないでしょうか。
わたしは無職・フリーターの期間がありましたが、面接で自信タップリにシナリオライターになろうとしてからだと説明したら、特にツッコまれることはありませんでした。
転職で資格を持った人を評価できるポイント
履歴書に資格が書いてあると、評価できる事もあります。
少なくとも、学習の習慣はあるのだろうなというのがわかります。
資格の勉強と同じように、定型の事を確実に処理する適性はあるとわかります。
資格を取った時点がMAXの人もいて、入社後の教育で無資格の人に逆転される事も多いです。
作法に忠実にできるけど、仕事の成果を見ると資格の有無は関係ない事が多かったです。
年収アップを考えるなら、資格の勉強よりも実地で成果につながる作業をした方が近道です。