わたしの人生でお金が無い期間は、年単位でありました。
20代の頃は自分の性質がよくわかっていなくて、適当な仕事に就いては合わずに辞めていました。
辞めてから貯金が続く限り無職で過ごして、貯金がわずかになってから社会復帰していました。
お金が徐々に減っていって、『残り〇ヶ月分しかない』という時間が迫ってくる圧迫感。
こういう経験を何度もしていく内に、お金が無い期間に自分が感じるのは不安感だけでないことに気がつきました。
不安に晒されて鋭敏になった神経は、自分の能力を変化させやすい状態でもありました。
自分を変化させて転職して成果を上げる事で、年収を増やすことができました。
ネガティブな期間をプラスにする方法を書いていきます。
お金がない時の方が、感覚が冴える理由
人間は豊かで心配事のない時には、現状維持でいいという油断をしてしまいます。
逆に不安な状態の時に、サバイバル本能が働きます。
感覚が鋭敏になり、僅かな異変も察知できます。
自分が生き残る道を見つけるため、平穏な時には使われない脳まで動員して思考を働かせようとします。
これを意識して活用する事で、平素は苦労していた能力向上が容易にできるようになります。
わたしは無職の期間を経る度に、出来る事が増えていきました。
もし無職を経験しても上手くいっていない人は、鋭敏になった神経を不安な事にばかり向けている可能性があります。
本ページでは、それを解消する方法を書いていきます。
お金がないと、最悪どうなるのかを考える
不安というのは、いきつくところまで行っていない時が最も心細い状態です。
特に無職で時間だけがある時は、日がな一日不安な気分で過ごして、自分で精神を削ってしまいがちです。
そういう時に窓の外の青空を見ても、美しく見えないものでした。
だからいっそ、『お金がない状態が極まったらどうなるのか?』というのを考えて見てください。
すると行き着く先は、食べるものがない・住む家がない というくらいの事ではないでしょうか?
終着点が見えたら、後は解決の手段を考えることです。
食べ物と住む場所の解決なら、住み込みのバイトという選択肢があります。
わたしも経験する前は寮生活が不安でしたが、住み始めると日常になりました。
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ただ先の事を考える時、20年後とかまでは考えない事です。
人生はイレギュラーな事が多く、20年後の不安を拭える対策などありません。
1日をコツコツと積み上げた先が20年後なので、目の前の1日を大事に過ごせば不安は解消されます。
お金が無い時は意識高い系の気分に
お金がない時は、意識高い系のスカした雰囲気を真似るのが効果的です。
一段高い所から問題を見下ろす事で、なんだか自分の問題じゃないような気がしてきます。
お金がない時の弊害は、結構心理的な事が多くはないでしょうか?
意識高い系のずぶとさは、こういう時に見習えます。
不安や不満を能力向上の力に昇華させる
お金がない時には、その不安感からあらゆるものに不満を感じやすくなります。
この不満をストレスにするのではなく、上手く誘導して力に変えていきます。
まずやるのが、自分が嫌悪感を抱くものに遭遇した時、その正体を突き詰めて考えることです。
何にイラだっているのかわからない状態だと、もやもやがストレスとなって溜まっていきます。
嫌悪の正体を解明して、自分を昇華させる材料に有効利用することで、負を正に変えるスキルが身につきます。
このスキルによって、お金がない不遇の時ほど、自分の潜在能力を伸ばすことができます。
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不満を突き詰める例
不満の原因を突き詰めて、解消する例を紹介します。
つい先日、国連職員の日本人のツイートが目に入り、わたしはもやもやとしました。
これを見て、自分がイラだつポイントを探しました。
まず日本人は制限を強いられ続けているのに、追い打ちをかける説教のスタンスが気になりました。
ただこれは不満を表出されるキッカケに過ぎず、不満はもっと奥底にあります。
国連機関のWHOが、世界一対策が成功した台湾を排除したのに、なぜグローバル協力について上から言えるのでしょう?
>政府も私たちも
ここで言う”私たち”は誰なのかあいまいですが、普段からこの人は国連を成果のアピールの時にしか出さないので、”私たち”が日本人のことだと解釈しました。
イラだつポイントをピックアップしてまとめると
『以前からの不信感』『説教』『マウント癖』
が浮びました。
自分ではやらないのに他人を批判する所が嫌だと感じたので、これを反面教師にして自分が避けるべき行動指針にします。
このように負の力を正に変換する癖がつけば、お金がマイナスの状態もプラスに変えていけます。
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不満をエネルギーに
わたしは国連のツイート主に不満をぶつけるような事はしませんでした。
それは一番ムダなエネルギーの使い方です。
そのかわりに、国連より実績を上げている人を調べました。
アフガニスタンで医療活動をして、さらに豊かにすることで争いをなくす試みをした故中村哲医師がいました。
氏が自ら土木重機を使って水路を作った結果、広大な地域で作物がとれるようになり、多くの人が争いの代わりに農業をしました。
氏の姿勢から、自ら手を動かさないと実りを得られないという思いを新たにしました。
国連職員のSNSに怒りをぶつけるより、何倍も有意義でした。
お金がない時の過ごし方
お金がない時に他人と較べると、一気にどんよりとした気分や焦りがわいてきます。
他人を使って自分の気分を上げ下げする習慣に、良い効果はありません。
比較で勝つために、成功している人のアラを探そうと必死になります。
そうするうちに物事の悪い面にしか目がいかなくなります。
そして自分にチャンスが舞い込んでも全く目に入らず、不幸で貧しくなる選択肢にしか目がいかなくなります。
徹底的に自分の内面に意識を向ける
お金がない時に唯一コントロールできるのが、自分の感情です。
それが復活のスタートラインになります。
わたしはお金がない時、卵かけごはんとか、60円くらいのカップ麺にご飯を入れてカサ増しして食べていました。
それでもさもしい気分になる事なく、腹を満たせたことに感謝していました。
図らずもこの方法は、禅寺の僧侶が粥を食べる方法に似ていた事に後年気がつきました。
小さな事でも満足をすると、ステージが一段上がった気分になります。
すると出来る事が増えた気になり、不思議と実際の活動も上手くいくようになります。
わたしは何度も無職を繰り返しましたが、再就職の度に入る会社はマシになっていきました。
⇒ 経歴
お金がない時の方が、意欲が出る
わたしはお金がない状態と、年収が多い状態の両方を経験しました。
そこで比較すると、お金がない状態の方が能力が発揮できました。
無職から再就職しても、しばらくはお金が無い時の研ぎ澄まされた状態が続きます。
その時に作りだしたものが評価され、年収が上がりました。
そうなると惰性のような感じでも年収が維持できて、感覚が鈍ったような気がしました。
お金がない状態というのは悪いだけではなく、実力以上の力を出せるトリガーにもなっています。
筋肉が一度破壊されてからより太くなるように、不遇な時は自分を大きくするチャンスでもあります。
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