内向的でいきづらい人は、自滅しなければ最後は成功する

内向的な人の仕事・生き方

 

人生で失敗する人は、ほとんどが分不相応な行動を取る人でした。

 

そういう人の多くは、外向的な性格をしていました。

彼らは最初は勢いがあるのですが、地味な作業を後回しにして目立つ部分だけをやるので、そのうちにツケが回ってきていました。

 

その対局にある内向的な人はどうでしょうか?

内向的な人は本来、成功する要素があるはずなのに足踏みしている事が多いです。

 

 

そういう人に共通しているのが、成功の一歩手前の一番キツい時に心が折れて

『自滅』

をしていることです。

 

内向的な人は失敗する時も、自分の内面が原因です。

 

内向的な人は自滅しやすい

 

内向的な人は思考部分が長くて、行動を起こすまで時間がかかります。

 

だから人生が回りだすのが、普通の人より遅めです。

それに押しが強い人に囲まれると、遠慮して後退します。

 

 

この時に周囲と比較して劣等感を感じて

『自分の人生は失敗だ!』

と思って諦めてしまうと、そこで失敗が確定してしまいます。

 

経験上そういう焦りが生まれるのは、成功の一歩手前の時だったりします。

 

 

夜明け前が最も暗いように、成功の一歩手前は不安な気持ちが強いです。

そこを乗り越えると成功が遅かった分、大きな実りが返ってきます。

 

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内向的で自滅した有名人

 

思想や哲学で『ニーチェ』という人の名前を聞いた事はないでしょうか?

 

思想や哲学はグルグルと考えを巡らせないと出てこないので、ニーチェは内向的だったのではないかと思います。

 

彼は1900年に55歳で亡くなりましたが、その著作は今なお売られているし、新たな解説本が出ています。

 

ですがこの人は生前、本が売れない上に失恋も相まって中年になるとおかしくなってしまいました。

 

じつはその頃、ニーチェの過去の著作の評価が高まっていましたが、本人はその事を理解できる状態ではなくなっていました。

 

 

あとちょっと自分を信じていれば、世の中が追いついてきた事を感じられたはずです。

こんな風に、状況が変わる一歩手前というのは最もつらい状態が続きます。

 

わたしの場合は1年近く無職で貯金残高が底を尽きかけていましたが、次に就職した会社が適職でした。

 

 

人生の序盤は特にいきづらい

 

若い頃のバイト先は、外向型優位な職場ばかりでした。

 

若いと普通は思考よりも行動が先に立つので、皆パパッと動きます。

わたしはパパッと行動を求められても、いろいろな事を考えてしまって臨機応変に動くのが苦手でした。

 

人生の序盤はそういう仕事ばかりで、あまりうまくいきませんでした。

こういう簡単な仕事ができないのに、ステップアップしていくことなどできないと考えがちですが、実際はそんなことありませんでした。

 

パッと動く仕事が苦手でも、それより給料の高い仕事に就くことができました。

 

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内向的な性格が不利な場所に行かない

 

人生で最弱の存在になったのは、内向的なのに営業の仕事に就いた時です。

 

内向的だと他人の話を聞くから営業が上手と言われますが、わたしは度が過ぎた内向型なのか上手くいきませんでした。

一件もアポが取れなくて、上司に懲罰的に休日出勤させられていました。

 

わたしの人生におけるトホホ期です。

 

じゃあ何でそんな仕事に就いたのかと言うと、初任給が高めだったからです。

お金を軸に仕事探しをすると、ロクな目にあいません。

 

この会社も初任給こそ高かったですが、昇給はしないしボーナスは3万くらいでした。

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社交の場は不要

上場会社の子会社にいた時、グループで合同のパーティーみたいなのがありました。

ホテルの広いホールを使った、大規模なものでした。

 

薄っぺらいビジネス書にはよく

『人脈』

とか書いてありますが、具体的にどう人脈を広げるのかボヤかされていること多くないですか?

 

パーティーでウロウロするだけだったわたしは、ひどく敗北感を味わいました。

後に経験してわかりましたが、地味な仕事でも着実にやって信頼感を得ると、それが人脈になっていきました。 ⇒ 経歴

 

実務ができないのにパーティーで顔見知りを増やしても

『この人は信用できない仕事をする人だ』

と、悪評ばかりを広める事になります。

 

内向的でも人との関りは否定しない

わたしはかなり内向的でしたが、人との関りで自分の幅が広がったのは実感しています。

 

自分一人だったら遠慮して貧しくなっていったところを、一緒に仕事をしていた人に助けられ、相互補完で豊かになれました。

 

内向的な人は波長が広くないので、他の人とチューニングを合わせるのが難しいからですが、世の中には波長が合う人が必ずいます。

波長が合うというのは自分と同じ人間という意味ではなく、基本的な価値観は合うけど得意分野が異なる人です。

 

得意な事を分担し合えるので、相互で補完関係を築けます。

内向的な人の仕事人生は、そういう人を探すのが大きなテーマです。

 

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完全に一人でも稼げないことはない

 

完全に一人でも稼いでいる人はいました。

 

ゲームエンジンという、ケータイ・スマホゲームのフォーマットみたいなものを作って、会社から利用料を取っている人がいました。

 

質問は月に何回までとか電話はNGとか、技術力があったから本人がルールを設定していました。

ですが数年経って、ある会社に幹部として入っていきました。

 

完全に一人だと自由な反面、発想が行き詰まりやすいのかなと思います。

わたしの経験でもある程度の年齢までは複数で仕事をする方が、経験の幅が広がりやすかったです。

 

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内向的ないきづらさが改善する時

 

内向的な生きづらさを改善できたのは、苦手分野を克服する事ではありませんでした。

 

むしろ内向的な分野を伸ばして、能力を高めた事が成功につながりました。

例えば内向的でコツコツやる作業を好むなら、それをずっと続けた方が成功の近道になります。

 

成功まで時間がかかりますが諦めて自滅するのさえ避ければ、周囲に認められて歯車がかみ合うようになっていきます。

 

 

お金の力を使う

 

『お金の力を使う』

ってドラマの悪役が言いそうなセリフですが、内向的な人にとってお金は鎧になります。

今まで自分が生きづらかったのは、いずれも給料が安いとか立場が弱い時の職場でした。

内向的だと無害な雰囲気が漏れ出るのか、やたらとナメられます。

 

そういう意地悪をする人間は、安い場所に多く存在します。

数百円でも支払う公園に入ると民度の違いを感じられるし、お金があればわざわざ嫌な人と関わる仕事をしなくて済みます。

 

このようにお金というのは、内向的な人の身を守ってくれる道具になります。

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