内向的な人はスロースターターだから、焦らなくていい

内向的な人の仕事・生き方

 

人生は初めての連続なので、どうすればいいのか参考を探すと、同年代の人達を見る事になります。

 

そうすると、プロ野球で契約金1億円とかの同年代を見て

 

『わたしの人生は失敗だ』

という敗北感を味わいます。

特に内向的な人は、知識を自分のモノにして活用するまで時間がかかるので、序盤はかなり遅れます。

 

ですが40代まで来ると、人生の序盤でスタートダッシュをしていた人は失速し、差がなくなるか逆転をしていました。

 

つまり人生のピークの年齢は人によって異なるので、スローでも焦る必要はありません。

 

焦って自暴自棄にさえならなければ、他人に迷惑をかけない内向型なら、最後にはシックリとくる生き方ができるようになります。

 

わたしは序盤がグズグズでしたが、そこを抜けたら安定しました。

⇒ 経歴

 

内向的な人は比較をしない方がいい

 

内向的な人はスローペースなので、同年代と比較すると後れを感じます。

 

わたしは20代の内の殆どの期間は、同年代の下位2割くらいの所にいて、収入や仕事がかなり劣っていました。

外向的な人と比較をすると、序盤から飛ばしてリードをとる彼らに追い付けないような気がしてしまいます。

 

内向的な人はここで諦めてしまうと、生涯彼らの後塵を拝す事になります。

わたしは迷いがあった時には、同世代の人と較べて焦った事があります。

 

しかし内向型本来の性格に立ち戻って自分の内面ばかり見つめて、いつか年収1000万円をもらうと思いながら仕事を続けていました。

 

それが自己暗示のように作用して、適切な仕事の選択ができて、30代で年収1000万円を超えるようになりました。

実際に超えてみると、特別な事とは感じませんでした。

その頃になると徐々に、序盤からリードしていた人たちが失速して、彼らを追い越すようになりました。

 

内向的な人がスローな理由

 

内向的な人がスローなのは、外部の情報を取り込む速度が遅いからです。

 

 

情報をかみ砕いて消化するまでが丁寧なので、どうしても時間がかかります。

人生の序盤が速い人って、情報を取り込むのが丸飲みに近いので速いだけに思います。

 

彼らは聞きなれない横文字を興奮気味に使ったりしますが、案外と薄っぺらい認識です。

内向的な人は学習に時間がかかりますが、一度ものにした知識は確実に使いこなせます。

 

外向的な人が広く浅く情報を集めるのに対し、内向的な人は狭く深くという感じです。

 

勉強し始めは空回りしましたが、後でしっかりと歯車が回りました。

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内向的な人が後半で伸びる理由

 

内向的な人は情報を取り込む速度が遅いとしても、取り込める数は外向的な人と、あまり差がないように思います。

 

100個くらいの知識を入れる箱があるとしたら、外向的な人は比較的早く箱がいっぱいになります。

 

内向的な人は1個あたりの知識が深いので、知識の箱はなかなかいっぱいになりません。

知識が20個くらいしか無い時は数が少ないので、なかなか成果が上がらないです。

 

ですが知識が50個くらいになると、知識と知識をつなぎあわせる知恵が使えるようになるので、化学変化のように一気に能力が上がります。

この経験は、読書で顕著にありました。

 

様々な分野の本を乱読していて、

『読んでもなかなか頭に入らないなぁ』

 

と思っていたのが、ある瞬間から読んでいる本と過去の別の分野の本が結びついて、しっかりと頭に入るようになりました。

 

こういう頭になるとデータベースの問題も人事の問題も、同じアプローチで問題解決ができるようになります。

内向的な人は、この化学変化が起こってからが本番です。

 

 

無職で引きこもりは、サナギの期間

わたしは無職で引きこもりの期間がありましたが、サナギから成虫になるのに必要だったと思います。

 

内向的な人は成長のために、一度活動を控える期間が必要なのではないでしょうか?

外向的な人は泳ぎを止めると生きられないサメのように、ずっと動き続ける必要がありますが、内向的な人はそれとは別の生き物です。

 

会社で見た内向的な人たちで、上手くいっている人はいずれも、節目で引きこもりの期間がありました。

 

有名人にしても、お笑いの有吉さんは売れない間はバイトもしないで引きこもって、視聴者の視点でテレビを観ていて、それが次のブレイクにつながりました。

 

マツコデラックスさんも、編集者の仕事を辞めた後で2年ほど引きこもっていました。

内向的な人にとって引きこもりの期間は、次の成長の準備期間ではないでしょうか?

 

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内向的な人が失敗するポイント

 

内向的な人が失敗するとしたら、自分自身が

『終わりだ』

と思ってしまう時です。

 

内向的な人特有のスローさを生涯のハンデだと思ってしまったら、卑屈なルートしか選択しなくなってしまいます。

 

外向的な人はインプットしてすぐにアウトプットをしますが、内向的な人はアウトプットまでタイムラグがあります。

しかし焦りは禁物です。

 

わたしの場合は、10年くらいはインプットだけをしていた感覚です。

その間にアウトプットを求められても、人並み以下の事しかできませんでした。

仕事の成果が上がらず辛いし、給料も安いという日々でした。

 

そういう失敗をしても腐らずにいると、ある時に歯車がピッタリと合う瞬間を迎えるので、そこまで気長に待っていてください。

 

 

予備の予備を考えて失敗

 

内向的な人は万全を期すのはいいのですが、予備の予備を考えて遅すぎる傾向があります。

 

今でもわたしは予備の予備を考えて、こういう事になります。

 

店で1万円札を出すのが悪いので、駅でPASMOのチャージをこまめにやって、お釣りの千円札をストックしていました。

 

予備の予備まで考えて、50枚近くの千円札をストックしていますが、キャッシュレス化の変化が速くて数年経っても殆ど減りません。

 

こんな風に予備を大きくとり過ぎる性格なので、行動も遅いのです。

 

無理な人付き合いはしない

内向的な人は、節度のある行動でトラブルを回避しています。

 

だから自分でトラブルを起こす事はないのですが、付き合う人によってトラブルが持ち込まれます。

そういうトラブルにパッと対処する事にも慣れていないので、ただ途方にくれてしまいます。

 

わたしが致命的なトラブルを避けて、経済的に安定して早期リタイアできたのは、人の切り捨てを覚えたからです。

 

これは非情なように見えて、病気を防ぐのと同じように当たり前の行動です。

 

フレンドリー=素晴らしい

 

というのは、トラブルの尻ぬぐいをさせる側の人にとって都合のよい言葉です。

自分の人生の健康を最優先して、病原菌のような人はシャットアウトしてください。

 

職場でも個人でも、縁を切るのはかなり重要
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他人の重荷を背負わされる

 

内向的な人って基本、

 

『自分に問題があるのではないか?』

という自罰的な思考をします。

 

この性質は改善を行う時には有効ですが、人間関係だと悪用される隙になります。

頼みごとをされて断ったら罪悪感を覚えるので、都合よく他人の荷物を背負わされてしまいます。

外向的でスタートダッシュの勢いが切れた頃の人が、自分の荷物を回そうとします。

ここでキッパリと断れるかどうかで、人生が変わってきます。

 

ただし人助けを全て否定しているわけではなく、助けるか断るかのルールを明確にする事をお勧めしています。

 

助ける時は自分から

わたしは断れない性格だったので、いろいろな人の頼みごとを聞きました。

その経験から、人助けにも良い・悪いがあるとわかりました。

 

まず

『あたなは助ける義務がある』

みたいに、説教っぽいアプローチの人は問答無用で切ります。

 

こういう他罰的な人と関わっても、いい事は何もありませんでした。

人のためにやる時は、自分の目で見て判断して、自分から声をかけます。

 

本当に助けが必要な人というのは、声を上げられないものです。

そういう人は後に、恩返しをしてくれるようになりました。

 

内向的な人は他人の痛みがわかる優しい人が多いのですが、そこを他人に利用されるために、なかなか人生が上向かないのです。

 

スロースタートの方が後半戦が楽

 

自分の体の変化とかを考えると、人生のピークが前半でなくて良かったと思います。

 

人生のピークが早い例で、役者があります。

若くしてアイドル的な人気が出て、出演しまくって若いイメージが定着してしまい、歳を取ったら起用されなくなる人がいます。

 

若い時に収入が増えたら、好奇心から買いたい物が多くて散財してしまい、お金がない状態で中年になって無収入に突入します。

 

それに対して若い頃に売れない俳優で、中年くらいから脚光を浴びると、以降は息の長い俳優生活が続きます。

 

人生は急なジェットコースターより、緩やかでスローな方がコントロールしやすいです。

 

今、わたしは40代で早期リタイアをしました。

一日のスケジュールは全て自分で決められるので、ドラマティックな事は起こらないですが、穏やかで非常に安定しています。

 

60代で住む場所があれば勝ち

わたしは30代になってから人生の歯車が合ってきましたが、読んでいる方は30代にこだわる必要はないと思っています。

 

失点を防ぎつつ、人生のどこかで歯車が合えば良いと思います。

わたしは20代の頃に住み込みのバイトを経験しました。

 

そこで60代の住み込みバイトの人とかを見て、さすがにキツそうに見えたので、人生の大よその成功ラインは

 

『60代で住む場所があり、食うに困らない』

だと思っています。

 

老後破綻した人のインタビューで

『こんなデタラメな人生想像してなかった』

と言っているのをみるに、イベント事が多いより不足が無い人生の方が幸福です。

 

内向的な人の人生は山場が少ないかも知れないですが、山あり谷ありよりも平坦な方が幸福度は高いです。

 

 

40代で思い通りの人生に

若い頃に、シナリオライターとか作家になりたいと思っていた時期があります。

 

シナリオ大賞に送りはしましたが、カスリもせずに終わり、生活の為にバイトをする生活でした。

その後に就職をして、仕事で知り合った人と共同出資で起業をして、40代で早期リタイアをしました。

 

そして今、自分のペースでインプットとアウトプットをする日々を送る事ができています。

無職だから電子書籍を出版してみた件
無職になって数年、ようやく作家の肩書を手に入れる事ができました。 ブログでコツコツと書く感覚をおぼえたので、いよいよ電子書籍を出版してみました。 教科書に採用されるかもとか、夢が広がります。 出版に...

 

人間関係も自由に選べるので、内向的な性格と合わないノイズが大きいタイプとは、距離を置いているので快適です。

 

時間がかかりましたが、ようやく思い通りの人生になりました。

こうなるとわかっていれば、もっと早くに人生の不安が取り除けたと思います。

 

わたしの時間は戻せないので、せめて読んでいる方の不安が減れば幸いです。

スロースターターでも焦らず、何歳でも『これからだ』と思ってください。

 

中高年になって知識が溜まり、肩の力が抜けてから上手くいくこともあるはずです。

内向的で上手くいった方法など、いろいろと書いているのでよければ他のページも読んで見てください。