わたしは内向型で、不安を一人で溜めるタイプです。
失敗を極端に恐れてしまうので、やる前から諦めてしまいがちでした。
失敗を恐れる状態は安全圏ギリギリの中途半端なところにいるので、そこから落ちるのを怖がってしまいます。
なので人生の序盤は、不戦敗が多くありました。
段々と仕事の選択肢が狭まって、もう後がないという状態まで追いつめられてから、ようやく前に進む行動がとれるようになりました。
それまで足かせとなっていた
『落ちる恐怖』
がなくなり、やるしかないので勇気のある決断ができるようになりました。
わたしはフリーターと無職で底まで落ちたら後は登っていくだけなので、怖さがなくなりました。
実力の出し方はタイプによって異なる
社会人になって生きるヒントを探すために、成功する方法を探しました。
ですが成功法則を書くのは成功を勝ち取るタイプの人ばかりで、内向的なわたしにはピンときませんでした。
わたしはそこまで人生で攻める事はできませんでした。
勝ち取るタイプと、守りに強いタイプ
勝ち取ろうとする気持ちが強い人は、失敗する時は予備兵力まで投入して大負けするので大ダメージです。
『日本は一度失敗したら、再起が出来ない』
というのは、大負けするタイプの人の言葉だと思います。
内向型は不安を感じやすい分、慎重な姿勢です。
内向型は例え負けたとしても、余力は大分残しているはずです。
わたしは行動が消極的なので、チャンスを見逃すことが多かったです。
ただ、傷を負う事も少なかったです。
新卒の就活から逃げて1社も受けなかったおかげで、わたしは面接で否定されるダメージを受けずに済みました。
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内向型は再挑戦に向いている
内向型は、失敗の原因を内側に求めます。
ストレスは溜まりますが、着実に実力は上がっていきます。
改善点を見つけ出して、再挑戦する度に上手くやれるようになります。
わたしの転職歴は、バイトを含めると10社以上になります。
転職で給料が下がった事がありますが、
『失敗したら、再起が出来ない』
という悪い暗示を受け付けなかったので、最終的には資産を築いて40代で早期リタイアができました。
⇒ 経歴
後がない状態まで追い詰められる
『後がない状態』
のラインは人によって異なります。
わたしの場合は、お金と仕事に関して敏感で、貯金が数十万円を切ったら破綻と思うほどです。
この基準が貯金ゼロ円の人もいれば、マイナスになってからの人もいるでしょう。
この『後がない状態』になった時に、真の実力が発揮されやすくなります。
ある種の生き物は敵に追いつめられた状態の時に、IQが飛躍的に上昇して生き延びる策が浮ぶのだそうです。
わたしの経験ですが、人間が追い詰められた状態になった時、本来の能力を出すコツは
『腹(覚悟)を決める』
ことだと思います。
逃げ場が無くなって発奮する
内向型の人は、やる前から失敗を想定しがちです。
その失敗イメージが怖くて、腰が引けてしまっています。
実際にやる時も、
『失敗してもダメージを最小にとどめよう』
という気持ちが強くて、後一歩が踏み込めずに成功を逃します。
そういうの、回避性パーソナリティというらしいです。
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わたしは就職で逃げ場がなくなるまで、ちょこっとやっては撤退を繰り返していました。
逃げ場がなくなると、今まで逃げる事に使っていた意識を、成功に向ける事ができました。
臆病な気持ちが消え去り、就活に勇気が持てました。
後がない状態で失敗したら?
後がない状態で失敗して、自分が決めていた最終ラインを割ってしまったらどうすればいいでしょうか?
その場合はもう一段下を新たな最終ラインに引き直します。
自分の人生のことなので、いくらでもラインを引き直して大丈夫です。
年齢で追い込まれた経験
わたしが20代の頃、企業が求人で年齢の条件を堂々と出していい時代でした。
未経験は何歳までという条件が明記されていて、20代半ばとか29歳位までのパターンが多かったです。
わたしは20代では毎回、未経験の職に転職していたので、年齢制限を気にしていました。
年齢いっぱいまで追いつめられたからこそ、面接の練習や資料作成など、出来る事を全てやる気になりました。
面接ではウソでもいいので、自信満々の態度をしたら受かりました。
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年齢制限で追い込まれる
20代の頃は社会人の経験が浅くて募集条件の通り、20代でないと就職できないと思っていました。
経験を重ねて管理職や役員の経験をしてみると、何社かに1社は年齢制限を超えても大丈夫だとわかりました。
後がない状態なら、就活で何だってやっていい気になりませんか?
わたしは20代後半の面接で許可を得ずにノートパソコンを持ち込み、勝手に作ったその会社で必要と思われるファイルを見せました。
どうせ不採用の公算が高いなら、ためらわずに冒険する事ができます。
今まで不戦敗だったうっぷんを、この時に晴らしました。
自分の思う通りに就活をした結果、高く評価されて採用されました。
内向型は自分の能力を過小評価しすぎているので、行動は少し大胆なくらいがちょうどいいです。
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年齢制限を超えていたら
20代の頃は社会経験が少なく、求人募集の年齢制限が絶対だと思っていました。
しかし管理職を経て役員も経験して、採用の基準を作った今なら、30代・40代であっても年齢制限を無視します。
web申し込み or 書類選考が難関だと思うので、サーバーを借りて転職希望の職種のデモをアップします。
アップする内容も大事ですが、会社側に意欲を見せられます。
会社は採用で切羽詰まっている事があります。
テレビCMを打つような会社でも人が足りずに切羽詰まって採用をして、変な人が入って現場が混乱していたりします。
『経験者を採用したのに失敗した』
『若い人を採用したのに失敗した』
こういうタイミングが重なった時に、意欲を感じる制作物をサーバーにアップしてまで提出する人に、チャンスが転がってきます。
内向型の自分の気持ちに耳を傾ける
やたらと声を出す人って、その割に中身が無いという事が多くないですか?
単にノイズを出すだけで、浅い考えがすぐに口をついて出てきます。
『年齢制限でダメ』
『一度失敗したら再起不能』
こんな言葉に耳を貸してはいけません。
そういうのは失敗した人が自分を慰めるために、ネガティブな事を広めているだけに過ぎません。
他人に人生を毒されないでください。
『自分はどうなりたいのか?』
それを書き出したり、声に出したりして、自分の方向性を明確に意識します。
世の中にある仕事をよく知らなかったわたしは、とりあえず年収1000万を目標にしました。
そして最初の就職から10年で、実際に年収1000万円を超えました。
このあたりの経緯は別カテゴリーに書いてあるので、興味があれば読んでみてください。
他人に相談はしなかった
自分の進路に関して、誰にも相談しませんでした。
ひたすら読書を続けて自分の内面と向き合って、人生をどうしたいのかを問い続けました。
他人に答えを求めても、自分の人生にしっくりとくる答えがもらえないような気がします。
他人に聞くと楽ですが、就活するガスが抜けてしまいます。
内向的な人は読書やネットで大量に情報を仕入れて、それを自分で組み立てた方が人生の精度が上がります。
その情報の材料の一つとして、このサイトが役に立てば幸いです。
わたしが内向的な性格でやってきて、成功や失敗した顛末などを色々と書いています。
追い詰められた時の行動
1800年代後半の、ロシアのロケット研究者の話です。
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栄光なき天才たち 伊藤智義・森田信吾著)
彼の家は貧しい上に、難聴であったため小・中学校にはいきませんでした。
そこで人生を諦めるのではなく、モスクワに出て図書館の本を読み漁って、数学の教師の資格を取りました。
更に論文を発表し、最終的には科学アカデミーの会員となり、ロケット研究の道にまで進みました。
そんな彼がロケットの論文でこんな事を言っています。
『今日の不可能は、明日可能になる』
先の見えない社会人にとっても、当てはまる言葉ではないでしょうか。
貯金が底を尽きかけた
わたしは無職で貯金が残り少なくなった時に、ノートパソコンを買いました。
学歴と職歴がどうしようもないので、面接で仕事のデモを見せるためです。
当時の食事は、1個60円くらいの小さいカップ麺に、米を混ぜて量を増やしたものです。
食費を削っていても、ノートパソコンは絶対に必要な物だと思っていました。
こういう信念が生まれるのが、追い詰められて腹を決めた状態の時です。
ノートパソコンのおかげで、年収1000万円へと続く職種の会社に就職できました。
皆さんにノートパソコンを勧めているわけではありません。
内向的な人が追い込まれた時、何か必要なものが浮んでくるはずです。
それを迷わずに掴む事が、現状打破に繋がります。
内向型の無職時代
内向型の人は、自分の内面に刃を向けてしまいがちです。
例え無職になったとしても、自分を卑下しないでください。
わたしは結構、無職の期間がありました。
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その時の心情は、世の平安を願う禅寺の僧のように、穏やかな気持ちでした。
その後で就職して、ガッツリと仕事をして10年ほどで資産を築きました。
内向的な人は人生の後半に向けて歯車が合っていくと思うので、現状が厳しくてもきっと
『徐々に好転している』
はずです。