都市部の通勤電車の人身事故は、多い路線だと月に2~3回は遭遇します。
仕事はじめの月曜の朝とか、1週間が終わって休めると思う金曜の夜ほど、狙いすましたように人身が発生すると感じます。
普通でも満員電車なのに、人身事故で遅延が起こると
先進国ではない
状況になります。
仕事のストレスが高レベルで、さらに電車まで高レベルだったら苦痛しかありません。
人身事故による遅延は、やるせない気持ちになる
途上国のデモ隊と警官隊を見ていて
『これって日本の満員電車と同じだな・・・』
と思いました。
警官隊に押さえつけられて、腕がねじあげられたりするのは、満員電車でも起こっています。
逮捕されて5人くらいしか入れないスペースに、15人くらい入れられてひしめくのも、全く同じです。
これって人権問題じゃないですか?
恐らく鉄道輸送されるブタの方が、待遇がいいだろうなと思いながら通勤をします。
しかも、人身事故はまぁまぁ発生します。
人身事故で電車が遅延したら、裏切られたと思うワケ
遅延は人身事故以外でも発生します。
雨や踏切への立ち入りなどです。
15分も遅れれば、混みすぎて乗り切れない人が出てきます。
人身事故では1~2時間ストップするので、通勤は拷問に変わります。
しかも尋問もされず、単に拷問をされるだけなので終わりが見えません。
あるタレントが人身事故に遭遇して、駅でサラリーマンが悪態をついているのを聞いて、
「後ろから蹴ったった」
と誇らしげに言いました。
しかし、このタレントが毎日電車に乗って通勤し、遅延を頻繁に経験しても同じ気持ちでいられるでしょうか。
悪態をつかないまでも、
「何でラッシュ時に人身事故を起こすのだ?」
と思うのは自然な感情のはずです。
人身事故は痛ましい事ですが、当事者も毎日通勤していたら苦しみはわかっているはずです。
同じ通勤客側の立場なのに、どうして苦しい思いをさせるのかと、裏切られた気持ちになります。
仕事が辛いという中に、通勤電車の割合は結構あります。
遅延に遭遇し続ける事が、ストレスとなって精神を病む事もあり得ます。
それでも通勤客は、だまって我慢しなければならないのでしょうか?
人身事故の遅延は時間が長いので影響も大きい
人身事故での遅延は、時間がかかるので振替輸送が行われます。
普段乗りなれていない路線の駅まで、バスで移動して電車に乗ります。
その路線もカオスに混みます。
混んでいるので体調不良の人が出て、その路線も遅延が発生します。
小学校の朝礼で、貧血で倒れる児童が必ずでるのと同じように、体調を崩す人は出てきます。
こうして複数路線で遅延のコンボが発生します。
電車だけでなく、駅のホームも首都陥落で脱出する映画のワンシーンみたいに、人がひしめき合います。
大げさではなく、これが頻繁に発生している事です。
遭遇する回数が増えると、事故を痛ましいと思う前に、
『この状況になるのわかってるでしょ?!』
という気持ちになってしまいます。
人身事故の被害者は誰?
不可抗力の場合は、当事者が被害者です。
しかし、故意によるものだった場合、被害者は遅延に巻き込まれる数万人以上の人たちです。
被害者だと明確に言わないと、数万人の事情や健康状態が、全く問題にされないからです。
病気というのは、身体が抵抗する力が無くなった時に、治らない大病に発展します。
それに、どうしても遅らせる事ができない用件で電車に乗っている人もいます。
何の落ち度もない、数万人以上の人が被害に合っています。
結果がわかっているのに、故意に電車を止める行為は、テロをする人と変わらない行動選択です。
大衆を批判する人たち
遅延の不満を言う被害者に対して、大上段から説教する人たちに共通するのは
『普通の人たちへの嫌悪感』です。
芸能人や文化人などなら、人気が落ちてしまった人たちです。
彼らは自分が認められないのは、日本人の大衆が間違っているからだとして、自我を保つかのようにアラを探して非を責めます。
また、普通になれなかった人たちも、通勤をする普通の人たちを非難します。
普通になれなかった人というのは、仕事・私生活に納得がいっていなかったり、周囲に違和感を覚えられている人です。
普通の人が我慢して折り合いをつけているのを想像せず、罵ってもいい相手だと思っています。
彼らを一言で言うと、『社会嫌悪症』です。
通勤電車に乗らないという選択
わたしは、普通の人より通勤電車に乗っていません。
多分6~7年くらいだと思います。
通勤電車が辛すぎて、会社の徒歩圏に住みました。
身もふたもないですが、解決策はこれしかありません。
内向的な人は自分より他人を優先するので、電車通勤では気持ちがヘトヘトに疲れます。
仕事にも影響してくるので、家賃が高く部屋が狭くなろうとも、会社の近くに住む事をお勧めします。
満員電車に乗らないで済むと、人がそんなに嫌いでなくなります。