道を歩く男性たちが
「女性は道で避けない」
と言う事が多いです。
一方で最近、女性達の間で
「わざとぶつかる男性がいる」
と言う話題も出てきています。
果たして、男性と女性のどちらが避けないのでしょうか?
これは、頻度と悪質性のどちらを基準にするかによって違います。
男性は女性が避けないと感じる頻度が高く、女性は避けない男性の悪質性を訴えています。
この認識の違いが生まれるのは、人のすれ違いに関して
・女性が阿波踊り型
という、別々の思考を持っているのが原因です。
このページで双方の不満が解消されて、世の中のストレスが減れば幸いです。
女性が避けないと感じる理由
男性は女性が避けない事に関して、なぜ憤るのでしょう?
男性と女性の感覚の違いに、不満を解消するヒントがあります。
一昔前の男性は、奥さんに対してこんな事を言っていました。
「男は敷居を跨げば(外に出れば)7人の敵がいるんだ!」
これって戦国時代の話ではなく、平成中期くらいまで聞かれていた言葉です。
今だったら病院で検査を受けさせられるレベルの発言です。
男性にはこういうベースがあるので、他の男性と道でスレ違う際には、騎士の槍合わせみたいな心境で臨みます。
騎士の名誉を賭けた勝負で、とるか・とられるかです。
ぶつかり合えば、どちらかがケガをします。
実際に見通しの良い道で男性同士の自転車が正面衝突して、救急車で運ばれるのを目にした事があります。
片方が逆走だったので、もう片方は正義と名誉のために進路を変えなかったのでしょう。
結果、両方とも大ケガという結果になりました。
こんな風にぶつかると大ごとになるので、男性同士はなるべく衝突を回避しようとします。
進路がかちあいそうだと思ったら、比較的早い段階でどちらかが進路変更します。
進路を変更しなくてよくなった側も、横柄にならないような態度ですれ違う配慮が欲しい所です。
これを女性が読んでどう思うでしょうか?
何て非合理的な思考なんだろうと思います。
追記 避けないとどうなるか実験してみました

女性は阿波踊り型ですれ違う
女性同士は対決ではなく、阿波踊りを踊ってすれ違います。
すれ違う時にワチャワチャしても、それは敵対的な行為ではありません。
ぶつかるとしてもハードな局面はなく、通り過ぎていきます。
女性は対決姿勢で道を歩いているわけではありません。
阿波踊りの距離感でよければ良いと思っているだけです。
男性は自分と同じ決戦思考を、女性も持っていると思うからストレスが溜まるのです。
単に気が利かない場合も

男性と女性の集団の違いを考える
男性は、特に集団の女性が避けないと思っています。
女性が道路一杯に広がり、すれ違う隙間もない迫りくる壁のフォーメーションに遭遇する事があります。
男性はここでも、イラだってはいけません。
男性の集団と女性の集団の違いを考えてみましょう。
男性は集団で狩りをしていた
男性は狩りを確実に行うため、指示系統を整えていました。
マンモスなど危険な相手もいるため、自分の序列が低くても指示系統に従います。
そういう性質は、男性が作った軍隊や会社が、序列を重視している事からもわかります。
これに対して女性は、男性が狩りに行っている間に群れで子供を守っていなければなりませんでした。
車座になって仲間意識を確認し合い、均等な力関係でグループを形成していました。
力が均等でなければ、サークル(円)が維持できません。
女性がグループ内で下がってはいけない理由
横一列になった女性の内、誰か一人に下がる事を求めるのは酷です。
女性同士の仲間意識の確認には、敵が必要です。
電車で女子のグループが、一人降りる度に降りた子の悪口を言うという行為も、仲間意識の確認です。
男性からすると、
『何でソリが合わないのに一緒にいるの?』
と疑問に思いますが、孤独でいる危険性は女性の方が高かったので、親密でなくてもグループになる性質があります。
外部に敵がいない場合は、グループ内で序列が低い人がスケープゴートに選ばれます。
横一列から下がるという行為は、グループ内で序列が下がるという事になるので下がれないのです。
女性はあなたを軽く見ているから避けないのではなく、避けられない事情があるのです。
女性に配慮をする理由
男性は、自分がマウンテンゴリラの群れの中で暮らしていると思ってみてください。
暴れだしたら抑えられないゴリラに囲まれていたら、それだけでストレスではないですか?
男性は普通にしているつもりでも、女性にとっては潜在的な脅威です。
実際に新宿で、女性にわざとぶつかって歩く男の動画がアップされて、女性の恐怖を掻き立てました。
他にもぶつかってケガをするのは、女性ばかりです。
会社はまだまだ、男の性質に合わせて作られた部分が多いです。
個々の男性が少しずつ配慮をしてあげると優しい世界になり、男性にとっても住みやすくなります。
避けないでぶつかる人たち
男女関係なく、道で避けない人たちがいます。
単に気が利かないというのではなく、信念を持って避けない人がいます。
彼らは何を考えているのでしょう?
法律を誤解して避けない人
道交法によると路側帯(歩道)がない道では、車は左で人は右側通行する事になっています。
標語で
「車は左・人は右」
と覚えさせられた人もいるかと思います。
これを誤解して、歩道の中を歩く時に右側によると信じている人がいます。
「法律で右って決まっているんだ! 自分が正しいんだーっ! フーッ フーッ!」
空気が読めないとか言われがちの人は、明文化されたルールにしがみつく特性があります。
しかし、そのルールの解釈が間違っているので、ただ頑迷な人になってしまっています。
慣習を信じる人
東京では左側に寄って歩く事が多いです。
江戸では武士が多いから刀がぶつからないように左側を歩いたとか、心臓が左にあるから守るために左を歩くとか所説あります。
法律を間違って覚えている人よりは頑固ではないですが、慣習的に自分が正しいと思って歩いています。
この二人が出会う時、衝突が起こります。
ぶつからないまでも足を踏み鳴らしたり、不快な顔をあらわにしたりします。
こういう場面は男性同士の方が多かったです。
歩道内では自然と左側通行の人が多いですが、様々な事情でランダムになる事があるので、心に余裕がある側が避けてあげるのが正しいと思います。
わたしは100%自分が避ける前提で歩いています。
それで何の得があったのかと言うと、人生でお金に困った事がなく、金運が良いのが取り柄です。
人に遠慮をして他人を優先した分が、お金になって回ってくるのだと思います。