老人と話すと面接の練習になるワケ

コミュ力 面接の不安を解消する

老人の話は長いし、一方的に話をするから避けている人も多いです。

しかし面接を控えた人は、老人と話をする事が練習になるのでオススメです。

老人とコミュニケーションをとるのは難しいので、面接の練習になる

老人と会話をすると、どうして面接の練習になるかと言うと、面接の会話の環境が濃縮されたのが老人との会話だからです。

わかりやすく言うと、英会話のスピードラーニングみたいな効果が、老人との会話で得られます

老人の決め打ちした一方的なしゃべりや、こちらの言う事の伝わらなさは、程度の違いこそあれ面接でも起こります。

 

面接官は年配であったり、若いなら決められたマニュアルに沿っていて、どちらも意思の疎通にギャップがあります。

老人との会話で感覚を掴めば、実際の面接は止まって見えます

野球でいう、ピッチャーが投げたボールの縫い目が読める状態です。

 

老人の話は一方的

老人は最初から会話をしようと思っていません。

一方的に演説のように自分の話を続けます。

聞く側は、これに適切な相槌を打つ事でトレーニングになります。

 

間違った合いの手を入れると、老人は不機嫌になるか無視するので、

『あっ、これは不正解だな』

というのがわかります。

この作業で、相手が望む合いの手のヒントを、話の中から拾い上げます。

リアルタイムでこれを拾っていく事で、感覚が研ぎ澄まされます。

 

老人の要領を得ない長話の中から、どれが琴線に触れる返しなのかを探します。

実際の面接でも、いつも応募者の話を聞く一方の面接官が、堰を切ったように演説をする事があります。

この時に応募者は、面接官が気持ちよく演説できるよう合いの手を入れます。

 

正解なら面接官は気分よくなって

『コミュニケーション能力がある応募者だ』

と思ってくれます。

 

面接官が演説中に、応募者が自分の意見を言っても、老人の時と同じように通じません。

ひたすら、相手の望む合いの手を探ります。

面接も大事なのは雰囲気を壊さない事です。

相手の演説中に自分の優秀さを出そうとしたら、失敗します。

 

面接官の話にムッとしない耐性がつく

老人

老人の話しは決めつけが多く、こちらの人格は存在しません。

老人は自分の経験が溜まった状態で、それが正しいと思っているため、新規の情報を必要としていません。

当然、自分より若い人の言葉には聞く耳を持ちません。

 

老人の言う事に10個迎合して、そこに自分の1個を入り込ませられれば上出来です。

この作業の時に老人に否定されたり、罵倒を浴びたりします。

それでもムッとしないで

『(小言を)頂いちゃった♪』

と前向きな感情に転嫁する事が重要です。

 

我慢するのではなく、心に生まれた負の感情をいなして、建設的な感情へと昇華させるテクニックを身につけます。

そうすれば、老人が力になってくれる事もあります。

老人に嫌悪感で返せば、その一瞬は気が晴れるかも知れませんが、何の得も生まれません。

 

面接の場でも、面接官が失礼な事を言うかも知れません。

その時にムッとして全てを終わらせないで、場面を乗り切る胆力を使います

どうしても腹に据えかねるなら、入社して出世してギャフンと言わせればいいのです。

もっとも、入社して出世した頃には、嫌な面接官のおかげで頑張れたと感謝の念が浮かかも知れませんが。

 

 

老人の経験は傾聴の価値がある

老人は相手を思いやらずに、30分1時間と一方的に話しをするので忌避する人も多いかと思います。

しかし、真っ当に仕事をリタイアした老人の経験は、耳を傾ける価値があります。

選択が正解だったから、脱落しないでリタイアできたわけです

 

時代が違うと言う意見があるかも知れないですが、意外と真理というのは変わりません。

いつからあるのかわからないような古いことわざが、社会人経験の中で当てはまる場面を多く見ます。

 

老人になると前頭葉の機能が衰え、幼児のようにワガママになったりします。

そこを乗り越えて経験を聞き出すと、自分の身の振り方のヒントが隠されています。

※時折、前頭葉が衰えずにキレキレで、経験も蓄積された迫力のある老人もいます。