面接の話し方は、冒頭に言いたい事を持ってくる

面接の不安を解消する

 

面接だと100の力があっても、緊張で70くらいの力しか出せないものです。

 

この70の力を面接全般で使うと、のっぺりとした印象しか残せません。

わたしは20代のフリーター期間を含めると、職歴は10社以上なので面接はかなり経験があります。

 

それもかなりハンデのある学歴・職歴を引きずっていたので、不採用の度に面接の技術を上げていきました。

 

そのおかげで希望の職種に滑り込む事が出来て、社会人生活の後半は会社の採用の基準作りに携わったりしました。

 

⇒ 経歴

 

面接官の適性を計る事もしていましたが、面接官も聞く力に限度がある事がわかりました。

だから面接で質問されたら冒頭に自分が一番言いたい事を持ってきて、後は適当に尾ヒレをつける話し方が正解です。

 

面接で冒頭に重要な事を話す理由

 

ご自身が面接官になった事を想像してください。

 

初対面の人とチューニングを合わせて、一日に何人も相手にするのはかなり疲れそうな気がしませんか?

 

中には

「全然へいきー」

というタイプもいましたが、そういう人って相手にチューニングを合わせる感性がない人でした。

 

彼らは我が強すぎて自分に似たタイプしか理解できず、面接官にはあまり向いていませんでした。

だから面接官の想定モデルは基本的に、何人も相手にして疲れている人とします。

 

 

面接官は疲れている

 

面接は採用をするために行うもので、受けにくる人の良いところを見つけようとする作業です。

 

だから感性を研ぎ澄ませて相手に注意を向けるので、何人も相手にすると疲れます。

面接の質問は定型化していきますが、面接を受けにくる人の答え方は千差万別です。

 

面接官の一つの質問に対して5行分くらいのセリフを言ったら、内容は伝わらなくなります。

疲れた面接官の注意力は、質問に対する回答の冒頭の1行くらいしか追えないはずです。

 

面接の話し方の具体例

 

面接官に質問をされたら、回答の一番最初に伝えたい事を持ってくる話し方の具体例です。

 

わたしの場合、新卒から無職とフリーター生活を6年やっていたので、まず伝えたかったのが

「脚本家を目指して活動していた」

ということです。

 

目的があって就職をせず、6年間ほど一つの目標に向かって頑張っていた苦労人、という人物像です。

 

これだけ伝えれば、後に続く『なぜ脚本家を目指したか』は、割とグダグダで大丈夫です。

どんなに熱心に話しても面接官は聞いている内に、初対面の人の半生の話など内容が追えなくなるものです。

 

ダメな話し方の例

 

話のオチを後半に持ってこようとすると、伝えたいことがボヤけてしまいます。

 

日本人の会話って角が立たない事を前提にしているので、前半は当たり障りのない事からスタートしがちです。

 

「何をどうしたこうして(中略)。

そういう6年間を過ごしました。

その間に脚本を書いてコンテストに送りました。」

 

この話し方だと、面接官には最初の1行目しか頭に入らず、

(ああ、この人はダメな人なんだな)

となって、後の言葉でダメな人という印象を覆すことができないです。

 

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冒頭でかまして後光効果を使う

 

後光(ハロー)効果とは、例えば東大卒の肩書があれば何かを言っても正しい事のように思われる『影響力』みたいなものです。

 

質問をされたら回答の冒頭で

「脚本家を目指していた」

とかませば、面接官は目の前にいるのは脚本家の先生だと思ってくれます。

 

その後光効果によりだらしなくフリーターをしたのではなく、時間があれば机に向かって書いていた印象が残せます。

 

実際は1回だけシナリオ大賞に送ったことがあるだけですが、堂々と脚本家志望だったと説明しました。

 

たぶんわたしは、フリーター期間はシナリオよりドラクエを長くやっていました。

 

最後は、この面接の場にいる説明をする

 

脚本家志望だったとして、それをどうやって面接を受ける会社につなげればいいのでしょうか?

 

極端な例ですが、脚本家志望からコンビニの運営会社に入ろうとする場合です。

 

「自分が書いた物語が誰かの感情に触れる事がうれしいと思って書いていました。

それはコンビニエンス・ストアに置く商品をセレクトして、誰かに手に取ってもらうことと同じだと気がつきました」

 

これは自分の話をしているようで、コンビニの運営会社の面接官へのメッセージでもあります。

 

「キミ(面接官)がやっている仕事は、こんな風に社会的な意義があることなんだよ」と。

 

偉そうな言い方になると良くないので、既にその業種の職に就いている面接官を羨望のまなざしで見てあげましょう。

面接なんて面接官の気分をよくしてあげればいいだけのゲームです。

 

セブンイレブン・いい気分♪ てなもんです。

 

冗談っぽく言っていますが、わたしの人生の転機は志望職種に滑り込んだ事なので割と本気です。

 

こっちも嫌な事を言わないよという姿勢

 

面接を受ける会社が残業とかありそうなことが、求人要項の文から薄っすらとわかっていたとします。

 

会社側は残業があんまりないように見せたいものです。

 

だからそのあたりを責めない意思表示で

「その日の仕事を納得がいくまでしたい。その積み重ねが10年後の自分・・・」

 

この、納得がいくまでというのが

=残業できます

の意思表示になります。

 

残業に関する意識は人それぞれだと思うので、残業が一切なさそうな会社を選ぶのも自由です。

わたしは仕事を楽にするツール作りで自主的に残業をして、給料が激増した経験があります。

 

そのおかげで早期リタイアしたので、働く時間は会社員生活トータルではそんなに差がないと思います。

 

 

面接で失敗しても反省しない

 

準備をして面接に臨んでも、いざ受けてみると

 

『上手くいかなかったぁ~』

という日が必ずあります。

 

その時に重要なのが、反省をしない事です。

お笑いのタモリさんは反省しないと言い切っていました。

 

長く生放送の笑っていいともをやっていて、スベる事は多々あったと思います。

それを反省していたら、恐らく長く続かなかったのでしょう。

 

面接の期間は終わりが決まっていないので、長期間に及ぶかもしれない持久走です。

わたしは再就職まで1年くらいかかった事もあります。(数回の不採用で数ヶ月寝込むため)

 

そういう経験をして、面接に失敗した日は反省ではなく前向きな改善をするようにしました。

そうやってくじけずに就活を続けて、経済的な自由を手に入れました。

 

就職後に出社が嫌だとか給料が上がりやすい仕事のやり方など、別のカテゴリーに書いているのでよければ色々と読んでみてください。