どんなに入社したいと思って、相手が引くような事をしたら合格は遠のきます。
これって恋愛関係に似ていませんか?
男性がどんなに女性を好きだと思っていても、気負いすぎて女性がドン引きするようなものです。
異性へのアピールが苦手でも、面接は諦めないで下さい。
本能に近い異性関係のことより、面接の方が感情を抑えられます。
面接で好かれる方法は、一方的なPRではなくコミュニケーションを確実に
面接という設定を離れて、あなたが初対面の人と接した時の事を考えてください。
少し話をして、この人は何か嫌だなと思う事があるはずです。
多くの人が違和感を覚えない対話を心掛けましょう。
横文字を多用する人
自慢げな人を嫌だと感じませんか?
自己PRでもイヤらしさが出ると、途端に悪印象に変わります。
ビジネス関係の言葉で、やたらと横文字を多用する人がいます。
自分に豊富な知識があるというアピールなのか知りませんが、実力が伴っているのか疑問に感じます。
コミュニケーションの基本は相手に伝えることです。
横文字を多用する人は、横文字を使って満足みたいなところがあります。
会話ができない人
話が噛み合わないなと思う時はありますよね。
あなたが熱海旅行の話をした時に、すぐに自分のハワイ旅行の話をかぶせてくる人って、好きになれますか?
熱海の話題を膨らませてくれる人の方が話やすいですよね。
会話のキャッチボールができない人は、不協和音が生じやすいです。
結果、なんだかトンチンカンな人だったなという判定になります。
自分が事前に用意していたアピールポイントを出そうと必死になると、無理な会話になってしまいます。
相手の言葉の後半を拾って、それに対する返答をする事でキャッチボールは繋がります。
ようし、アピールのためにこれを喋るぞ!と意気込んで一方通行の会話になるより、相手と対話した方がポイントは高いです。
会話の例(異性にも使える)
一方的な演説は得意でも、会社を苦手とする人が結構います。
特に面接では事前に準備していたネタを強引に入れてきたりして、会話が噛み合わない事が多いです。
自己PRは別でやって、面接官と会話をする場面では、コミュニケーションできる人だと印象づけましょう。
会話は、相手が言った名詞に関連することを使うと、つなげやすいです。
急に雨が振ってきてしまって、こまりましたよ
雨ですか。濡れませんでしたか?
こんな風に相手の言葉を拾うと、それがヒントになって文章が出やすくなります。
何も高尚なことなど言う必要はありません。
面接では、言葉以外にも気をつける
人間のコミュニケーションは、言葉が生まれる前は表情や動作で、意思表示していました。
今でもその名残りはあって、本当の気持ちを表してしまいます。
面接の基本の座り姿勢が、
足は組まない
となっているのも、定型ならメッセージを発しないからです。
手はひざから、ももの上あたりが無難です
表情が豊かすぎる人
居酒屋とかだったら、表情豊かな人は愛嬌があって面白いと思います。
ですが、面接の場でやられると、ちょっと距離感が近すぎるなと思います。
例えば質問にうまく答えられない時、『うーんっ』と言いながら思い切り顔をしかめる人がいます。
心の内をそのまま表現するのは場違いです。
うまく答えられない時に無表情だと、それはそれで馬鹿みたいに思われるので、小さく首を振る程度のジェスチャーはしましょう。
あなたが大らかで他人の表情に寛容でも、面接官が大らかとは限りません。
微笑みをおぼえる
わたしが不利な職歴の中で、就職の糸口をつかんだ面接では、微笑みを完全にマスターしていた実感があります。
あまり笑顔だと不真面目に見えるので、基本は出しているか微妙な微笑で、会話の内容によって微笑の度合いを上げていきます。
相手がシリアスな時は真顔で聞き、アピールをする時は微笑をするなど、緩急をつけました。
笑顔は自信をあらわしたり、相手との距離を縮めてくれます。
鏡を使って、何度も微笑の表情筋の使い方を練習しました。
笑顔の使い方は、本気でおすすめします。
面接では謙虚に
会社で仕事をしていると、様々な経験をします。
失敗をする度に原因を究明し、反省して改善を繰り返します。
それでようやく、仕事というものを構築していく事ができます。
言葉だけは立派で、実行力の伴わない人は没落していきました。
下積みがなく、本かセミナーの影響を受けた人が、できる気になるようなものです。
面接でも、いきなりコンサルタントのような事を語り出す人がいます。
聞かされる方は、
「じゃあ起業して自分でやればいいのに」
と思います。
採用面接なのに、コンサルタントとして上から会社を指導しようという姿勢は嫌われます。
実際のコンサルタントや士業の人でも、できる人ほど謙虚です。
自信を持つ事と横柄な態度は別物です。
「でも」「だって」のクセを治す
日常的に「でも」「だって」がクセになっていると、面接官に言われたことに対しても、否定を含んだ返しをしてしまいます。
そういう人と会話をしていると疲れるので、面接官は評価を下げてしまいます。
否定語を使うのは防御反応みたいなもので、予防線を張っておきたい人が多いです。
それが習慣になってしまうと、どんな会話の時にもひねくれた感じになってしまうので注意が必要です。
わたしは肉体労働系のバイトをした時に、先輩にハッキリと
「おめぇ、そんなことばっか言ってっと嫌われるぞ」
と言われて、自分が否定語を返すことが多いのに気づかされました。
それからはなるべく否定語を飲み込むようにして、徐々に矯正していきました。
その結果、面接に通りやすくなりました。