リタイアして5年くらいたちますが、お金の心配がまったくない状態が続いています。
それどころかリタイア時よりも金融資産は増えていて、日給制のフリーター出身のわたしは、たまに不思議な気分になります。
老後資金の不安を煽る情報が多いので、わたしの実体験を書いていきます。
貧しい時でも余裕を持つことで、後の経済力につながっていきます。
資産が一定を超えるとお金が減らない状態になる
わたしの主な収入源は、株の配当金です。
リタイア当初は貯金だけでも100歳以上まで生きられる計算だったので、株は金融資産の内の二割程度しか持っていませんでした。
しかしコロナの暴落で配当収入が減ったので買い増ししたところ、その後のインフレによる株価上昇で資産が増えました。
普通は株価が上がったら利益確定をすると思いますが、わたしは面倒なので手放さずに配当をもらい続けています。
あとは飲食店の優待もあるので出費が抑えられて、預金を減らさずに生活できています。
余裕が次の富を生む
資金に余裕があるので、暴落しても含み損の株をロスカットすることなく、安値の株を購入することができました。
含み損の株は配当をもらいながら持ち続け、その後で殆どの銘柄の株価が回復しました。
時間にも余裕があるので、経済情報をじっくりと頭に入れることができます。
つまり余裕が次の富を呼び込む、正のループの仕組みが出来上がっています。
選択権が自分にある
人は幸せになろうと生きているはずですが、さまざまなストレスによって正常な判断力を失い、不幸な選択をしてしまいます。
わたしはリタイアしたので外出をする・しないや、人と会うかどうかなどの選択権は全て自由に決められます。
自分の気持ちに反する行動は、やらなくてもいい自由があります。
特に人から受けるストレスは一番大きなものなので、それを制限できることで気持ちの余裕が生まれます。
しなきゃいけない事に急き立てられることもなく、お金と気持ちに余裕があると、次も自分にとって良いことを選択できます。
含み益が100万円くらい上下する
子供の頃に100万円というのは、テレビのクイズ大会に出て優勝しないともらえないような、雲の上の金額でした。
しかし今は証券口座を見ると、昨日より含み益が100万円増えていることもありますが、気が大きくなるようなことはありません。
だから逆に減っている事があっても冷静に対処ができます。
気持ちだけの余裕なら今すぐ作れる
わたしも最初から金銭的に余裕があったわけではありません。
それどころか社保ナシで、年収200万円以下のフリーター時代があります。
その頃に富を持っている将来の自分を想像していましたが、これは不安な気持ちが和らぐ効果がありました。
気持ちに余裕があって自信たっぷりなわたしは、その後に自分に合った会社に就職できました。
夢ノートをつける人がいますが、あれも富を先取りして気持ちに余裕が生まれるのだと思います。
自分の価値を上げるものに優先的にお金を使う
ノーベル経済学賞を受賞した経済学者によると、途上国の貧困家庭に資金援助をしても問題解決にはならないのだそうです。
彼らはお金が入ると少し贅沢な品に走ってしまい、貧困の根本解決には至りません。
わたしはお金がない時は納豆や卵かけご飯などを常食して、お金はパソコン関係のことや書籍の購入に費やしました。
自分のレベルや価値が上がったと思うと、それが満足感になって粗食でも耐えることができました。
同時に筋トレも行って心身ともに自信を持つことができて、それが長い年月を経て経済的な余裕へと繋がりました。
周囲に振り回されない
わたしは内向的なので瞬発力がなく、若い頃は不利な場面が多くありました。
それでも無理に外向的になろうとせず、自分の内的世界を作り上げている内に、周囲に振り回されることがなくなりました。
内向型の強みはコロナやら株価暴落など、外(社会)が暴風雨でもあまり影響を受けない事です。
以前は中国が発展して日本はダメなどの情報が流れていましたが、わたしは淡々と日本株をかっていました。
たとえ失敗したとしても他人の情報に流されたのではなく、自分の判断であれば納得がいくのではないでしょうか。
苦労が多い人は豊かになりやすい
人材発掘に熱心なグーグル社によると、採用後にパフォーマンスを発揮できた人を調べたら、人生で苦労を経験した人という結果が出たそうです。
正確には苦労を乗り越えたということだと思いますが、学歴だけで一生が決まらないというのは、希望が持てる話ではないでしょうか。
わたしの半生を振り返ると、学習障害的なところがあって低学歴で社会に出たため、前半戦はキツい職場が多かったです。
しかし諦めずに自分にあったインプット方法で学習を続けていく内に、自分の細かい性格を特技にまで昇華させることができました。
ちなみに俳優のトムクルーズは読字障害を患っていましたが、周囲の人に台本を読んでもらって暗記をしていたそうです。
わたしは人と違う方法で壁を乗り越えたので、仕事においても他の人が解決できないことを別ルートから解決できて、その能力に対して報酬がもらえました。
いつ泥沼から這い出せるのかはわからない
人生の泥沼期をもがいている内に地肩が鍛えられて、その後の人生が楽になっていきます。
ですがこの泥沼期がいつ終わるかがわからなので、途中で一生終わらないのではないかと不安になります。
わたしは交通誘導で月収15万円以下(額面)の後で、無職生活に入った時が泥沼期の底だったと思います。
こういう時に闇に堕ちて、自分にはできることが何もないと思ってしまうと、本当に泥沼から抜け出せなくなってしまいます。
しかし恐怖に打ち勝って大底までたどり着けば、後は反転して上昇をしていくだけになります。
お金の不安感に飲み込まれない
わたしがSNSに株のことを書きこむと、現金に換えないと大変なことになるとリプ(返信投稿)をつける人がいました。
円高・株安のことを言っているのかなと思ったら、闇の政府が倒されて世の株式は全て没収され、そのお金はベーシックインカムとして国民に配られることを指していました。
いわゆる陰謀論にベーシックインカム(毎月の給付金)の尾ひれがついたものですが、お金に困った人は進んで信じてしまいます。
SNSで検索をするとこういった話を信じている人が一定数見られます。
それほど不安感というのは思考力を鈍らせます。
自分だけは自分のファンでいる
ナルシストと思われそうで墓場まで持って行きたかったのですが、わたしは泥沼期から自分のことを好きになるようにしていました。
社会で評価されなかったとしても、自分だけは自分のことを好きでいることで正気を保つことができます。
わたしはこの方法で助けが少ない最悪な時期を乗り越えて、以降は習慣になりました。
自分のことを好きだと気持ちが安定するので、年収が高額になっても散財したりせず、堅実に資産を貯めることができました。
社会実験のようなわたしの実体験が、皆さんの役に立てば幸いです。