定期的に転職していた頃は、辞めて次の仕事を探していても11月くらいになると
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面接を受ける
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受かっても12月
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会社もバタバタしてるだろう
と思って、就活をストップしてしまいました。
年始は年始で
「まだ会社もワチャワチャしてるだろうし・・」
とか言って、1月の後半くらいまで求人情報すら見ませんでした。
そんな風にグダグダな仕事の探し方でしたが大丈夫でした。
ただ一点、先延ばしにする時の注意点があります。
『時間を捨てるなら思い切り気持ちよく捨てる』です。
過ぎた時間を後悔して、自分にダメという呪いをかけないでください。
グダグダな就活で大丈夫だったか? ⇒ 経歴
※他人へのレスポンスは先延ばし厳禁です。あくまで就活の話です。
今やらなくても、会社は逃げない
退職・就職のリズムとして、わたしは
逃げ=退職 は早く
就職はのんびり
でした。
逃げる決断が早いのでストレスによるダメージの蓄積が少なくて済みました。
ストレスが溜まった状態だと、次の仕事選びでも判断を間違える可能性が高まります。
『また会社勤め嫌だなぁ』
という気持ちで会社を探すと、ロクな会社が探せない気がしませんか?
タイムリミットがあると焦る
会社を辞めてからの就活は、年末・年始にまたがると余裕で3ヶ月はお休みしていました。
わたしは時間的なリミットがあると焦る度合いが強く、電車でも乗り換え案内を見て
『乗り換え1分』
とか書いてあると、かなり不安な気持ちになります。
だから就活にはかなりの時間的余裕が必要です。
何か少しでも気に食わないことがあると作品作りをしない、気難しい陶芸家みたいな横柄さです。
けど人生を左右する仕事探しは、それくらい自分本位にやってもいいと思います。
仕事選びの図太さは、価値がありそうな人材に見える演出につながりました。
経歴がズタボロなわたしは、幻を見せる事で就活を乗り切ってきました。
焦らなければ仕事は決まる
わたしは時間的な余裕はありましたが、貯金額のリミットはありました。
とはいえ実家暮らしだったので食事や最低限の家賃だけで、1年近く無職の事もありました。
無職になる時の貯金額はマチマチでしたが、不思議なことに貯金の底が見え始めると仕事が決まりました。
10社以上の転職歴がありますが、1回も貯金が尽きた事はありませんでした。
一番有効な資格が運転免許程度だったわたしでも、仕事が決まらないという事はなかったです。
その分、書類や面接の役作りに注力していました。
その時に効果があった方法を別カテゴリに書いているので、よければ色々と読んでみてください。
緊張しやすいわたしでも上手くいった方法です。
こういう対策を練り上げられたのも、就活を先延ばしにしたおかげです。
焦ると就活が上手くいかない理由
就活をする人は家にいる時も、頻繁に鏡を見るようにしてください。
顔を見て自分の心情を感じる事ができます。
わたしが緊張と不安が入り混じった時に鏡を見たら、切羽詰まってコンビニ強盗する犯人みたいな顔で、とても他人に見せられるものではなかったです。
自分が面接官だったら
『この顔の人が来たら、怖くて採用できない』
と思いました。
焦った顔は他人に『関わりたくない』と思わせてしまいます。
余裕のある態度が就活の場で説得力になる
せっかく就活を先延ばしにして時間を作ったら、目いっぱい心に余裕を持つべきです。
そうやって培った貴族みたいな余裕が、就活での説得力になります。
例えばわたしの経歴には無職の穴がボコボコあいていました。
だからその期間を、小説だか脚本の創作活動をしていた事にしました。
何か高尚な事をしていた事にして、そこから方向転換して就活をはじめた
『才能豊かな掘り出し物』
というキャラ設定で就活しました。
普通は無職期間を後ろめたく思ってしまい、突っ込まれると悪い事をしたように受け答えするので、本当に悪い事をしたように見えてしまいます。
わたしは全く焦っていない態度で面接にのぞみ、職歴の空白に関して深掘りされる事はありませんでした。
面接なんて、そんなものでした。
他の求人応募者はもっとひどいから大丈夫
就活をしていると、他の応募者は優秀に違いないと思いがちです。
けど他の応募者は、大抵あなたよりひどいから大丈夫です。
新卒の就活が最もキッチリ練習されていて、後は我流が強まるのかひどい応募者が多くなります。
面接官の立場になったことがありますが、パーカーを着てニヤけながら入ってくる人もいました。
(来る途中のコンビニで万引きでもしてきました?)
と思ったものです。
かくいうわたしも応募要項に『履歴書はなくても構いません』と書いてあったら、職務経歴書を含む一切の書類を持っていかずに落されたことがあります。
他の応募者など大体そんなものなので、あなたは平凡でさえあれば大丈夫です。
平凡をベースにダメ押しとして、余裕を演出してください。
就活を先延ばしにした人にしか持てないのが、『余裕』の雰囲気です。
先延ばしは思い切って、気持ちよく
先延ばしでやってはイケないのは、延期させたことをウダウダと考える事です。
就活の事をスパッと忘れて、今だけは幸せな時間を過ごすことを心掛けてください。
休んだって誰かに迷惑をかけるわけじゃないし、罪悪感を抱くことはありません。
休みが十分でないと
わたしは休みが十分でなかった時は、就活をしながらも心のどこかで
仕事が決まらなければいいのに・・・
と思ってしまっていました。
休んで寝まくって、
『もう寝るのもテレ東のB級映画を観るのも飽き飽きだ!』
というくらいになると、本当に就職がしたくなります。
偉人だって休む
秀吉の天下取りに大きく貢献した、黒田官兵衛という人がいます。
この人は敵方の説得に行って捕まり、1年ほど幽閉されていました。
散歩も許されなかったのか解放された時は皮膚病にかかり、歩行も困難な状況だったそうです。
しかしこの後、官兵衛の才能は更に伸びています。
彼のように部屋に閉じこもっていても、次のチャンスに飛躍する事はできます。
バネが一度縮んでから反発するように、先延ばしの期間はエネルギーが充填されているのです。
人生は60歳になった時にホームレスになっていなければ勝ちなので、途中で休む時間があっても問題ありません。
潔く捨てる
武道の世界では、勝ちたい・生き残りたいという気持ちを捨てると、迷いがなくなって強くなるのだそうです。
わたしも学歴がない上に仕事をすぐに辞めてしまって、どうにも貯金が貯まりませんでした。
そこで、それまでの保険をかけるようなやり方を改めました。
そうしたら続けられる仕事が見つかり、逃げ腰にならずに実績を上げられるようになりました。
なまじ警戒感が強いと何重もの防衛策をとってしまい、就活への道を狭めてしまいます。
就活の先延ばし期間は自分と向き合う時間があるので、つまらない事でもいいので自分の才能を探してください。
わたしは臆病である事を才能として捉え、観察眼が開花しました。
自分の才能に気が付かない人は、欠点に目を向けてください。
それをひっくり返せば才能になります。
私の就活先延ばし経験
わたしは無職・フリーターを経て、初めて入った会社を半年で辞めました。
その後は貯金が尽きるまで就活を先延ばしして、結局は5ヶ月も無職生活を送ることになりました。
働いてダメージを負った期間と同じくらい、回復期間を必要としていました。
次に就職した会社は1年半ほど働いて、再び7ヶ月の無職生活に入りました。
こういう経験から、精神的に回復するには数ヶ月のリハビリが必要だと思います。
人の顔色を伺い過ぎるわたしの場合、自分を取り戻す時間が必要でした。
無職の説明はいくらでもできる
就活を先延ばしにした時に気になるのが、職歴の空白期間だと思います。
わたしは就活で無職・フリーター期間の説明をする時に、作家を目指していたと言いました。
その夢は趣味にして、これからはしっかりと人生の基礎を固めたいとか、そんなことを言ったと思います。
職の空白期間は自分が気にするから、余計に企業側の注意をひいてしまうのです。
北欧とかでは卒業後に進路を決めるまで、数年はブラブラして過ごしたりします。
他の国でもキャリアを変える時に、無職の期間があるのは普通です。
自分が負い目に感じるから、企業側の注目を浴びてしまうのです。
堂々と有意義に過ごしたと思っていれば、意外と大丈夫なものです。
無職期間を作らないために、無理やり程度の低い会社に入るより、休んで徹底的に自分に向き合う方が有益でした。