わたしは余り初めての事が上手くできないので、転職に失敗することもありました。
短期的に見ると半分以上の転職が失敗で、年収が下がったり嫌な思いをしました。
ですが失敗してからの方が勘が冴え、より良い結果を得るリカバリーができました。
空回りの転職を経て、最終的には役員になり、40代で早期リタイアできました。
災害に多く接してきた日本人には、リカバリー能力が高い人が多くいると思いますが、あまり活用されていません。
活用するコツは、
『失敗しても反省しないで、自分を褒める』
という甘やかしです。
転職に失敗する理由
はじめての事は大抵、上手くいかないものです。
自動車教習所で車を運転した時に、たどたどしくなかったでしょうか。
転職もこれと同じで、会社のチェック項目とかキナ臭い兆候を知らないので、どうしても失敗しがちです。
この時に諦めて、布団にこもりっぱなしになると再起に時間がかかります。
わたしは最長で1年くらい布団にこもりっぱなしの経験がありますが、復活して30代で年収1000万円になりました。
なので、1年くらいこもっていても挽回できる事はわかっています。
厳密には他の無職期を合わせると、累計2年くらいです。
こもっていた頃は、1日中寝て頭が割れるほど痛くなりました。
起きてテレ東が午後2時くらいに放送している、B級映画を見るのが日課でした。
窓の外から雲を眺めるのが娯楽だった事もあります。
そこまで落ちても大丈夫という事はわかっていて、もっと長くても大丈夫かも知れません。
一足飛びの転職は失敗する
わたしが転職の失敗をしていた頃は、一発逆転を狙っていた事が多かったです。
給料が高いけど楽な、穴場の職場を見つけられると思っていました。
ですが棚からボタ餅を望んでいる間は、毒まんじゅうばかりが降ってきました。
嫌な職場から転職を考える時、一回でいい会社に入ろうとしない事です。
わたしの場合は、高給をもらったり楽に仕事をするスペックが自分にないのに、それを求めて失敗しました。
転職一発目は大した会社でなくても懸命に働き、光る物を作ってください。
それが挽回のカギになります。
わたしは仕事ぶりを見てくれた人と、後に会社を起業する事になり、40代で早期リタイア資金が作れました。
誰にも見てもらえなくても、自分だけは見ているので、自信のある性格になって面接に通りやすくなったりします。
失敗の挽回は、段階を踏む
失敗して谷底に落ちた時に、一気に挽回しようとすると再び失敗します。
挽回する時は一段ずつでないと、登っていけません。
就職難の時に焦ってブラック企業の正社員になって、大きなダメージを負う人が多かったです。
失敗したら、まず足元を固めましょう。
バイトで即金を貯めてから就活をしてもいいし、勉強やトレーニングをしてもいいでしょう。
バネのように飛躍のために縮む期間を受け入れると、復活がしやすくなります。
まったり働こうとすると失敗する
『給料が安くても、まったり働きたい』
わたしにも、そんな時期がありました。
ですがこれは慎ましいように見えて、贅沢な願いです。
営利をあまり追わない会社は川の流れがないよどみのように、得体の知れない生き物がいます。
経験上、給料が安い会社ほどイヤな人が多かったです。
環境とか加齢による脳の変化で、社会性を失ったモンスター社員がいるものです。
全てを嫌味で返すとか、得をする事が無いのに意地悪をするとか、妖怪図鑑に生態が載っていそうな人達です。
そういう人に囲まれた職場で、まったりと働けるでしょうか?
転職に失敗して、挽回できなくなる理由
転職に失敗して挽回できない人は、過去の後悔をずっとしていて前に進めない人です。
時間を巻き戻せない過去の失敗を頻繁に思い出していると、精神がやられます。
精神とは脳のことで、脳のネガティブな情報が通る回路が太くなってしまうと、何でも悪くとるようになります。
この脳で転職先を探すと間違いやすいし、次の職場の人間関係も警戒しすぎてうまくいきません。
失敗を挽回できない人というのは、脳に失敗する癖がついてしまった状態なのです。
真面目に悩む人ほど、長く苦しんでしまいます。
我慢をすると?
我慢が良い事とされていますが、それを言うのは他人に我慢をさせると得をする人です。
我慢して一歩引くと、その分踏み込んできて更に我慢を強いられます。
世の中には楽をしたい人が居て、その人の分を誰かが負担する事で回っています。
我慢をする側の人は、ずっと我慢だけの人生になりがちです。
わたしは理不尽な職場はスッパリ捨てて、思い通りに仕事をしたら、ストレスは減少して年収は激増しました。
更に我慢を続けると
毎日嫌な事に我慢をし続けて、限界を超えると脳に強くネガティブなクセがついてしまいます。
いわゆる『うつ』の状態になり、全ての事に怯えて、布団の中で震える時間を過ごす事になります。
だから失敗と感じたら、早めに逃げ出す事が重要なのです。
多少の損をしても、より大きな損失を防ぐために撤退するのを『損切り』と言います。
動物が生存するための本能にも逃げる事を含む、3Fというものがあります。
・フライト(逃げる)
・ファイト(闘う)
動物は危機にあうと、ピタッと止まって状況判断をします。
そこで危険だと判断するとバッと逃げ出して、更に追いつめられると闘って活路を見出そうとします。
人間にもこの行動が本能としてあります。
『逃げる』選択を、当たり前の事だと考えてはいかがでしょう。
転職の失敗を挽回する方法
まず再就職をするにあたって、面接の会話一発勝負とかは避けるべきです。
その日の調子によって左右されるものではなく、時間をかけて準備できるものに力を入れます。
履歴書や職務経歴書を作品だと思って、何度も練り上げます。
履歴書は手書きでなくても大丈夫なので、何度も推敲して不採用の度に練り直してください。
練り直しの前向きな作業をしていると、失敗を気にしないで希望を持ち続けられます。
小細工も有効
わたしがパソコンで履歴書をプリントアウトする時、家庭用プリンタでは無理なA3のサイズで出しました。
当時のプリンタは紙の重なり検出が粗かったので、A3の紙を折って小さい両面テープを張り、表と裏に印刷をしました。
両面テープを剥がせば、普通の履歴書と同じようになります。
今はコンビニでA3までプリントできるので、そちらでも良いと思います。
履歴書を受け取る側の事を考えると、職務経歴書などを間に挟める、A3(かB4)の二つ折りが楽です。
それが出来ないなら、新品のクリアファイルに入れて、ファイルごと渡してもいいと思います。
こういう細かな配慮が決定打になるワケではないですが、自分でそこまでしたら、自信がつかないですか?
根拠のある自信が、面接突破の確率を上げます。
石田三成の話
石田三成が小さな工夫で、豊臣秀吉に取り立てられた話です。
秀吉が鷹狩りの際に立ち寄った寺で、光成がお茶を出しました。
二杯目→やや熱で少し減らし
三杯目→熱いのを少量
秀吉は喉が渇いているだろうから、最初はグビグビ飲めるようにしました。
この相手に立った視点から、秀吉は光秀を高く評価しました。
小さな工夫でも、優秀な人にはメッセージが伝わるという事です。
自分を褒めるクセをつける
転職に失敗すると、自分を責める気持ちになりがちです。
後悔もしがちですが、厳禁です。
失敗のルートは閉鎖して、すぐに別の事に意識を向けるべきです。
失敗した子供も叱るより、次は上手くいくようにやろうと慰める方が効果的です。
大人になると、誰も褒めてくれないので自分で褒めてあげます。
例え寝まくっても褒める
自分で
『あ~、ダメ人間だ』
と思ったらお終いです。
わたしは無職で寝まくった時でも、
『細胞が復活した』
と前向きに捉えました。
本を一冊でも読んだら、仕事を終えた気分になりました。
まず自分で、
『自分は非常に価値のある人間』
というのを刷り込んで、ウソでもいいので堂々として面接に臨みます。
わたしはこの方法で、ひどい状況を抜け出しました。
失敗を受け付けないのが、復活への意欲につながります。
書類や面接に関して、他のページに色々と書いてあるので、よければ別カテゴリーの記事を読んでみてください。