わたしはかなり人疲れする性質の為、定期的に仕事に行きたくない時がありました。
朝起きた段階で逃げたくなり、布団の中で頭を思い切り振って、ワケがわからない状態にしてからでないと布団から出られませんでした。
ひどい時はグーで頭を叩いたりしたくらい、行きたくない気持ちは強かったです。
そこで編み出したのが、
『とりあえず3ヶ月後に辞める事を自分に約束』
して、今日一日を乗り切るという方法です。
それで落ち着けば仕事を続ければいいし、ムリなら辞めてしまいます。
仕事に行きたくない時に、辞める事を自分に約束
尋常じゃなく仕事に行きたくない時は、相当に追い込まれた状態です。
誰かに相談すると、ほぼ仕事を辞めない方向のアドバイスをもらい、逃げ道を塞がれます。
アドバイスする人は、
「辞めちゃえばいい」
と言って相談者が失敗したら、経済的な責任が重いので言えないのです。
だから自分で自分に
「3ヶ月後に辞めてあげる」
と約束して、心を落ち着かせるしかありません。
3ヶ月の猶予期間
夜中に書いたラブレターの文は、一晩おいてから送るのが鉄則です。
時間をおく意味は、夜中の変なテンションで恥ずかしい文章を書いていないか、クールダウンしてから見直すためです。
仕事の進退に関してもこれと同じです。
仕事に行きたくないという極限状態の中で決めた退職に、猶予期間として3ヶ月をおきます。
この間に退職に備えてお金を貯めたり、次の仕事を選んだりして、自分の心に逃げ道を用意してあげます。
まず一番に必要なのは、仕事の環境から逃げられるという安心感です。
本当に辞めるのか
わたしも軽はずみに
「辞めたらいい」
とは言えないので、わたしの経験を書くので判断材料の一つにしてください。
わたしは仕事に行きたくない気持ちが浮かぶと、その職場ですべき事が終わったサインとして受け取りました。
それで転職をして徐々に年収を上げていき、30半ばからは大企業平均を下回った事はありません。
わたしは
『仕事に行きたくないなぁ』
という気持ちを引きずって、会社に居続ける事はできませんでした。
その分、新たな職場では全力を出し、それが転職を続けても評価が下がらなかった理由です。
早期リタイアを考える
『この生活がいつまで続くの?』
と、絶望的な気持ちになる所を、早期リタイアを夢想する事で乗り切る方法もあります。
その時の稼ぎから未来を予測すると、定年まで働かないといけない試算を出してしまいがちです。
給料が少ない時に考える予測なんて、大抵が悲観的なものにしかなりません。
ですが
『お金を貯めよう』とか『早期リタイアしよう』と思いながらやっていると、それに近づく選択を無意識のうちに選ぶようになります。
努力をするのは基本ですが、方向を見定めて動かないと徒労に終わるので、選択は重要です。
わたしの場合も転職を経て年収が上がって、気が付いたら40代で早期リタイア可能な資金ができていました。
悲観的な気分で仕事をやっても稼げないので、明るい将来像を浮かべるのは理にかなっています。
仕事に行きたくない理由を考える
どこの職場でも仕事に行きたくなくなるのは、原因がハッキリとしていないため、対策が立てられていないからです。
自分では解決できない問題に悩まされ続けると、疲弊してしまいます。
逃げ道を探す気力がるうちはまだ良いのですが、うつの状態にまで進むと逃げる事さえできず、身動きがとれなくなります。
それを避けるために、自身の性質を深掘りして対策を立てます。
仕事で解決できない事の9割以上は、広く人間関係を由来にしています。
同僚との関係だけでなく、程度が低い客に対応する接客も、人による悩みです。
経験上、他人を変えるのは困難で、わかりあえない人とは最後まで人間関係を築くのは不可能です。
人間関係でダメージを受けやすい人
人間関係を学ぶ最初の機会が、家庭環境です。
感受性が強い子供の頃に受けた影響は、長く続きます。
家庭環境の中で親族に負担を負わされる立場だったら、社会に出てもその役割をやらされがちです。
お互い様と言って負担をかけてくる人や、仕事ができない人のツケが回されてきます。
自分は誰かに頼む事ができず、負荷だけが増えて仕事に行くのが苦痛になります。
解決策は二つで、
・対人的な仕事を避ける
家族と距離を置く
家庭というのは平等なように見えて、スペックが高い家ではないと、誰かに負担がいくようになっています。
わかりやすく極端な例を挙げると、ある犯罪の加害者の家で、中卒で家計を支えていた娘さんがいました。
父子家庭の父親は働かず、兄は犯罪を繰り返した挙句、大きな事件で捕まりました。
娘さんは病気を抱えていながら働いていたのに、稼ぐお金は家族に使われ、病床での最後の言葉は
「これまで生きていて楽しいことなんて、一つもなかった」
でした。
こんな風に、家庭というのは我慢できる誰かに負担がいくようになっています。
そういう我慢強い人は、社会でも依存体質の人に目をつけられやすいです。
『犠牲体質』とでもいうべきでしょうか。
原因となった家族と距離を置くことで、仕事でも自分を大切にしながら働ける意識になっていきます。
仕事を変える
『人と関わりたくない』
こう言うと、病んでいるみたいに扱われます。
ですが、他人の負担を負わされやすい人にとっては、救いになります。
人との関りを減らす事で、足かせが外れたように仕事がしやすくなります。
わたしは相互補完できるような人とだけ付き合うようにして、無駄な人付き合いを減らした結果、仕事が上手くいくようになりました。
家庭環境で苦労をした人は、ダメな人でもちゃんと相手にしなければいけないという、義務感を持ってしまいがちです。
ですが健全な人間関係は、お互いにギブ・アンド・テイクができる人同士で築かれます。
健全な人間関係の職場では、あまり仕事に行きたくないと思う事はなくなります。
付き合う人を変える方法
仕事に行くのが嫌にならないよう、レベルが高い人達と働くには、どうすればいいでしょうか?
わたしの経験だと、いい人と付き合うには、自分のレベルを上げるしかありませんでした。
社会人の付き合いは、自然と同じ階層にいる人とだけになっていきます。
同じレベル同士の方が仕事がスムーズだからです。
上のレベルにいる人が苦手な事を補えれば、上のレベルの人ともつながれます。
自分のレベルを上げるには、コツコツと目の前の仕事を改善したり、昨日よりいい仕事の仕方をするだけです。
実力を上げずにパーティーに参加して、一足飛びに人脈を広げようとしても、ウザがられるだけです。
地道に仕事をしていると、社内外の誰かが見ていてくれます。
わたしは社外の人に仕事ぶりを認められて、招かれる形で転職しました。
作業が辛いと仕事に行きたくない?
個人的な経験だと作業自体が辛くても、対人的なストレスが少ない仕事は、行きたくないと思う事は少なかったです。
肉体的にしんどいバイトとかは、割とスポーツ感覚でこなせました。
辛いのはヌルいデスクワークとかでした。
そういう職場って成長が止まっていて、行き場のないエネルギーが対人関係に向けられます。
嫌な人の負のエネルギーが増幅されて、妬みや陰口などスパッと解決できない問題が起こります。
こんなの職場でなくても、行きたくありませんよね・・
行きたくないのは仕事が合っていない
どうしても合わない仕事というのはあります。
わたしは給料がビタいち上がらなかった会社に、戦力外通告を受けた事があります。
そのおかげで全くの別業種に転向したのですが、30代で年収1000万円を超えました。
資格を取ったわけでもなく、ただ仕事を変えただけでした。
人間は嫌な環境だと、消極的になってエネルギーを温存しようとします。
原始時代だったらそれで難を逃れたでしょうが、今の時代では低収入の道に進んでしまいます。
わたしは転職の度に、自分の性質に合った仕事に近づけていけた感があります。
『仕事を辞める』
というのを、『新しいことを始める』という風に、前向きに考えてみてください。
このブログには、低学歴のわたしがどんな勉強をしたり、仕事の仕方をしたら良かったのかを書いています。
よかったら、いろいろと読んでみてください。