

Fランク大学が就職に不利という考え方は、高学歴の人たちが作った価値観です。
年功序列・終身雇用の頃の価値観では、学歴が最重要の判断材料でした。
新卒は仕事の実績がないため会社側は学歴に頼りがちですが、最近は終身雇用も崩壊して、徐々に変化してきました。
社会に出た後は学歴の効果は薄れていき、仕事による評価でポジションが上がっていきます。
仕事は学力が全てではなく、器用さや行動力などの要素も加わった総合力の勝負です。
学歴の不利は挽回が可能です。
わたしは高学歴ではないですが、高学歴の人とは違う経験重視の就活をして、転職を経て30代で年収1千万円に到達しました。
転職が入ると面倒に感じるかも知れないですが、Fランク大学に限らず、新卒で入る会社はミスマッチしやすいです。
転職を経験しない人の方が珍しいです。
人生の前半戦では高学歴者が有利なのに対し、Fランク大学は後半の伸びが期待できるタイプです。
Fランク大学の不利を、就職活動で補う
新卒で就職活動をする時に、一生の仕事だと思わずに活動する事をオススメします。
気負わずに自然な感情でいると、就職でも焦らず良い選択を選ぶことができます。
新卒の一発勝負で考えると、Fランク大学よりも難関大学の方が勝率が高いです。
しかし今の時代、新卒で入った会社がずっと安泰という保証はありません。
圧倒的な人気を誇った銀行でさえ、すでに時代遅れの業態でリストラがあります。
リストラに学歴は関係ありません。
学校の勉強ができない≠頭が悪い
社会に出た後の頭の良さには、勉強だけではない指標が加わります。
総合的な問題解決能力が問われます。
学校のテストでは問いの解釈を変える事はできませんが、実社会はそうではありません。
出された問題の視点を変えると、思いがけない解決方法が浮かんでくることがあります。
実社会の問題はコツがあり、問題の視点を変えたり事象を観察する事で、最適解にたどり着く方法があります。
学校のテストのように、必ずしも決まったアプローチで問題を解かなくても良いので、学校の勉強に適応できなかった人にもチャンスがあります。
転職する頃には、Fランク大学の影響は薄まる
転職する時には社会人になった後の働き方で、評価が決まります。
Fランク大学は学歴による不利を、職業経験によって補っていけます。
仕事を上手くやるコツは、自分の適職を探すことです。
新卒の歳では人格に変化の余地があって、自分でも適職が何かわかりません。
新卒で一生の仕事を見つけようとするのは難しいです。
転職をする中で何に向いているのかを探しても、十分に間に合います。
Aランク大学と正面から競わない
Fランク大学のメリットは、就職までの猶予期間と学生の社会的身分を手に入れられることです。
対して、難関大学は就職活動が有利になる権利を得る施設です。
そうして強者になった高学歴者が、更に自分たちに向いた社会を作ります。
良い学校⇒良い会社というのは、強者が作ったルートに過ぎません。
強者が作ったルートは、強者に有利にできています。
強者が作ったのとは別のルートを進めば、彼らのルールで戦わずに済みます。
学歴の差は、社会人になってから追いつくことができます。
安定した職と高収入を得たいというのが、多くの人の目的だと思います。
その方法は、良い学校を卒業する以外にもあります。
はじめから新卒の入社は経験値を高めるためと割り切って、転職でランクアップを目指す方法があります。
Fランク大学は有名大学と同じ面接対策ではダメ

有名大学の学生に対する面接は、会社がその学生を有名大学相応の人物か、確認作業をする場です。
学生は減点になるような事を避け、無難にしていれば大学の評判=自分の評判となって採用されます。
それに対してFランク大学の学生の面接は、学生が会社に対して説得作業をする場です。
会社が持っているFランク大学の学生のイメージと、自分を切り離してもらう必要があります。
説得作業とは、安心感を与える事です。
面接官と言えど会社では、評価される側です。
自分の採用した人が現場で評判が悪いと、見る目がないと非難されます。
自分の判断に自信を失った面接官は、現場の人に非難されにくい判断基準として、学歴にすがりがちです。
面接官に、『自分を選んでも大丈夫ですよ』という説得材料を持ち込み、学歴だけに目がいかないようにします。
書類で頑張る
面接での自己PRが嘘くさくならない方法
面接で自己PRの段になって、動画再生ボタンが押されたかのように棒読みで
「私はやろうと思った事をやり通す意志の強さがあります」
という場面に、面接官は何度も遭遇しています。
嘘くさくて台本通りに読み上げているようで、PRになりません。
どうして嘘くさくなるかと言えば、本人が嘘くさいと思っているためです。
小さな事でも何かの事実があれば、この問題は解決します。
意志の力が一番強いのは朝起きた時で、普段は面倒だと思っている事も出来る時間帯です。
この時に何かを継続して行う事で、自分の意志の強さを信じる事ができます。
一流大学の卒業生と就職を競うために
基本的に良い大学に入れた人というのは学習習慣があったり、論理的な思考に長けています。
しかし一流大学を卒業した生徒の中にも、社員としてパフォーマンスを発揮できない人もいます。
キッチリと正解が決まった学習が得意でも、ランダムに人の思考が混じる会社の仕事が不得意な事があります。
会社には一流大卒の採用失敗の記憶も刻まれています。
それと、頭がいい人の中には論理性が高すぎて人とのコミュニケーションが苦手な人もいます。
それと真逆のコミュニケーションを見せると、魅力的に映ります。
コミュニケーションは、簡単な事でアピールできます。
リアルな半生の経験