『学歴社会』
この言葉には、長年騙され続けました。
これを言っているのって
・低学歴の失敗者
という、両極端の人だけです。
わたしは低学歴でも、紆余曲折を経てやりたい仕事に就けました。
30代になって学歴は全く関係なくなり、学歴社会という言葉に騙されていた事を知りました。
わたしが卒業した専門学校
わたしの最終学歴は専門学校ですが、低レベルすぎて全く無意味でした。
授業は教科書を読み上げるだけで、何も教えてくれない講師などがいるようなところです。
電子専門学校なのに最後の方の授業では、なぜかプロジェクターでプロレスの試合を観させられたりしました。
プログラミングはこの学校ではなく、社会人になって独学して身につけました。
同級生も低レベル
学校に通うのは同級生と切磋琢磨する意味合いもあると思いますが、それは周囲に優秀な人がいる場所に限られます。
わたしの学校では義務教育でもないのに、なぜか中学生みたいな反抗をする学生などもいました。
この学校に通った2年間は、ただただ学費と時間を無駄にしただけでした。
学歴社会のウソ
このサイトが初めての方に、わたしの略歴を紹介します。
低学歴コンプレックスから、就活を逃げてフリーターで社会人デビューをしました。
職を転々として、ネット広告の会社でIT業界に入りました。 詳細は⇒ 経歴
これが適職で、ステップアップして大企業平均以上の年収を得て、40代で早期リタイアできました。
広告の仕事をしていたのでわかりますが、
『学歴社会』
というのは、広告の宣伝文句に過ぎません。
教育も商売の一つです。
論理性が高い人を後追いするのは無意味
学校のテストの点が高い人は、論と理をつなぎあわせるのが得意な人達です。
機械が発達して、論理性が求められる仕事は昔より増えて、収入も得やすいです。
だからと言って、無理して論理性が高い人と同じように生きようとするのは無意味です。
100m走が早くて何億も稼ぐ人がいますが、誰もが同じようにできるわけではないですよね。
論理性も一つの特性に過ぎず、それだけで社会的地位は決まりません。
論理性が高くなければ、他の共感性や優しさなどを組み合わせて、総合力を高めればいいだけです。
東大生の親の年収が高い理由
東大生の親の年収が高いのを根拠に、教育にかける資力が違うので、貧しい人は代々貧しいとか言われますが、これは間違いです。
論理性が高い人は紐づけることが得意なので、自分に適した仕事を見つけやすいから、適職で稼いでいるだけです。
論理性の高い親に育てられた事で、遺伝も相まって論理性が引き継がれて東大に入ったのでしょう。
仮にわたしがサービスで東大に入れられても、授業がちんぷんかんぷんだと思います。
わたしのように、細かい点が気になると前に進めなくなる人間は、テストまでに勉強が追いつきません。
こういう脳の型に生まれたのは、変えようがありません。
なのでわたしはプログラミングのような論理性が必要な仕事では、有機的(人間的)な要素を加える事で、論理性を補いました。
わたしは自分が得意な、
人の顔色を伺う=人心を読む
事が、行き詰った人生の突破口になりました。
社会人になってからも伸びる
偏差値で言えば、兄弟の中でわたしが最も低かったです。
ですが論理性以外の強みを活かして、社会に出てからステップアップしていきました。
役職が上がると、人の流れを見てフローを構築するような仕事も増え、そういう頭の使い方に慣れていきました。
高学歴の人とも普通に仕事をして、学歴の不自由は何も感じなかったです。
そういう風になってから実家の家族と接すると、論理性に大きな差を感じました。
彼らと話すと、『なぜ、正解を延々と避けているのだろう?』と、まどろっこしく感じました。
学校の勉強は合わなくても、問題から作る社会人経験で、論理性は向上します。
学歴が高くない場合
わたしの学歴が高くなくて一番ダメージだったのは、自分を低く見積もったことです。
そのために20代の時間を、安く売ってしまいました。
採用での会社側の判断材料の一つ、学歴を過剰に感じて、自分を卑下していました。
ずっと学歴なしで転職をしてきましたが、自分の意識を変えてからは、何ら支障なく転職できました。
低学歴に説明をつける
まず、就活はセルフ・プロデュースの仕事だと思ってください。
学歴詐称こそしませんが、自分を売り物にして最高の見せ方をしていきます。
基本は、自分に不利な事を言わない事です。
これは別に悪い事ではなくて、わざわざ自分が悪く見えるように自己紹介をしないだけです。
マスコミは都合のいい部分を切り取って、事実を真逆にしてしまいますが、それよりは健全です。
それに人同士が知り合って、いきなり
『部屋がゴミ袋で埋まってます』
とか言わないですよね。
親の経済状態で進学を断念した場合
家の経済状態は、必ずしもマイナスにはなりません。
大黒柱が亡くなって、家計を支えるために進学をあきらめたなら、殆どの人が好感を持つはずです。
単に親がギャンブルとか、つまらない理由で経済状態が悪かったら、考える必要があります。
この場合、親がケガや病気をした姿を見たことがあるなら、
『親が病弱だったため』
というのを理由にして、会社側に荒れた家庭環境だったと思われないようにします。
理由のこじつけと思うかも知れないですが、優秀な弁護士ほど、法律をこじつけて勝利を掴みます。
職歴に理由をつける
ネット広告の会社に入る数年前に、半年だけしょうもないシステム会社で働いていました。
この会社は孫請けとか客先常駐が多い、底辺システム会社だったのですが、職務経歴書では磨き上げて書きました。
データベースシステムに数項目追加しただけで、システム開発を主導的に行った印象を与える説明をしました。
職務経歴は多少、盛ったかも知れないですが、ネット広告の会社ではゼロからデータベースを作っているので問題ありません。
勉強は学校が終わってからの方が多く、実務をしながらなので実戦的で無駄のない勉強ができます。
自分が得意に感じる勉強を進めればいいので、学校よりも楽でした。
職歴の角度を変える
会社は職歴で見るべきものがない場合、わかりやすい偏差値で判断します。
だから会社側に対し、学歴よりも目を引く職歴を作ればいいわけです。
職務経歴書で、出版社等へのフィルム集配のバイトを
『マスメディアに興味があったため』
という理由にした事もあります。
この理論を使えば、例えばコンビニのバイトのように業務が多岐にわたる場合、就活での応用範囲は広い職歴です。
就活はディカプリオが強い
住み込みのバイトで山奥に住んでいた頃、バイクで麓まで行って、小さな映画館でタイタニックを観ました。
娯楽に飢えていた頃なので、ものすごく衝撃を受けて、家でも何度も見返しました。
タイタニックでのディカプリオは、貧乏ですが大金持ちのボンボンよりも自信に溢れていて、周囲の人を魅了します。
わたしはディカプリオの表情や、話し方のトーンや動作を真似て、面接対策にしました。
この方法は緊張も防げるし、面接官とのコミュニケーションもとりやすいので、効果が大きかったです。
面接で言う事を10個くらい用意して、マシンガンのように一方的に話すよりも、好印象を残した方が採用率は高いです。
どうでしょう?
学歴がどんどん関係なくなってきたような気になりませんか?
状況はガラッと変わる
タイタニックでもポーカーの話が出てきましたが、実社会でもポーカーのようにガラッと状況が変わる事があります。
生まれた家庭や学歴などが手札だとして、あまりよくない組み合わせだったとします。
ですが新しい手札が入ると、手持ちの札と合わさって役が出来て、一気に勝ちに転じます。
勉強ができないがゆえに、問題を裏側から解く発想が浮んだりもするものです。
手持ちの札が悪いからと諦めていると、新たな手札が入るチャンスを逃します。
奨学金を借りてまで行く学校は少ない
わたしは受験なしで入れる専門学校に行きました。
この時の勉強は、1%くらいしか役に立っていない気がします。
教科書を読み上げるだけの講師もいたし、ただ課題を出されるための場所という感じです。
学校は働かないための言い訳で、そのツケは20代で払わされることになりました。
少なくともわたしレベルが行ける学校で、奨学金を借りてまで行く学校は一校もないです。
Fランク大学なら、通わなくてもいい
すでに偏差値30台の学生が世に出て、会社は大卒という肩書に騙されないようになっています。
『大学』に価値があったのは、過去の時代です。
それに奨学金という借金で生活すると、社会に出た後で非常に詰みやすいです。
一回転んでも何とかなる所が、奨学金の返済があると詰んでしまいます。
実際に奨学金を抱えていて、破綻寸前までいった人間がいました。
社会に出る時にゼロからのスタートではなく、マイナスからのスタートとなり、それが足かせとなって自由な選択ができなくなります。
借金の弊害
アメリカの実験で、お金がない状態で出費に関する判断を迫られると、IQが4割も低下するのがわかりました。
お金に困っている人が、判断を間違えて更にお金に困る構図です。
つまり社会人デビューの時に、利子付きで600万円の借金を抱えていると、金額以上のハンデがあるということです。
日本のサラリーマンの平均貯金額が600万円を超えるのは、40代になってからだそうです。
そう考えると、600万円の借金がいかに無謀な事かわかります。
わたしも株の含み損が700万円になった時は、毎日が鉛色でした。
ドラクエで毒を受けた状態のように、歩くたびにダメージを負うような、重たい日々でした・・・
進学をしないルートを選ぶ
進学をしないルートの場合、自分がやりたい仕事に関連する、アルバイトがオススメです。
バイトなら採用されやすいし、職務経歴書に書くネタができます。
マルチメディア学部とか、メタ経済学部とか、ワケのわからない学部の大学に行くより、よほど就職に有利になります。
やりたい仕事すらわからなければ、自分に合った方向性を探すためのバイトをすればいいと思います。
わたしはこの方法で、自分が1ミリも接客に向いていないとわかったので、就職では不向きな業種を避けました。
まだ働きたくないなら
いい大学に入れず、かつ働きたくないなら、ニートをやってもいいと思います。
18歳の頃のわたしは知恵が無かったので、専門への進学でお茶を濁しましたが、時間とお金の無駄でした。
当時に戻ったら、親を説得して学費をかけない代わりに、もう少し猶予期間をもらう交渉をします。
『ニートになる』と言ったら印象が悪いので、『自分に向いた方向が見つかるまで』と言って、ポージングで読書くらいします。
わたしは惰性でフリーターとニート生活を送りましたが、読書量だけは膨大になりました。
その頃の読書のおかげで、資本金が1億弱(大企業の制約を避けるための億弱)の会社の役員になれました。
就活でニート期間を説明する時は、
『シナリオライター(作家)志望だったため』
としていました。
学歴と幸福感は比例しない
学歴を追い求めるのは、
▼
安定収入
▼
幸福
という図ですが、お金と幸福感は比例しません。
お金は不幸を防ぐ手段ですが、幸福感を感じるには別の要素が必要です。
月収25万円くらいでも、好きな仕事であれば幸福感が味わえると思います。
わたしの場合は、学歴コンプレックスで時間を無駄にした経験を、誰かに役立ててもらう事で幸せを感じます。
人は社会性のある動物として発展したので、他人の役に立ちたいという欲求があるのだと思います。
就職や転職、年収を上げた仕事のやり方など、別カテゴリーに色々と書いているので、よければ読んでみてください。
学校のテスト以外の指標
ニュージーランドの実験で、同じ年に生まれた千人を対象に、様々な経過を観察した実験結果があります。
その中で自制心のある子が30代になった時、安定した地位と収入を得やすいということがわかりました。
自制心とは目標を達成するために他のことを我慢して、コツコツと歩みを進める能力のことです。
学校のテストはわかりやすい指標ですが、もっと複雑な人生というのは、テストではわからない指標も重要ということです。
少なくともわたしは最終学歴が低レベルな専門学校(卒業後に潰れる)ですが、わたしの学歴では入れない大企業より給料がもらえました。