堀江貴文さんが
「あり金は全部使え 貯めるほど貧しくなる」
と言っていますが、実際はどうでしょうか。
堀江さんタイプの人はお金を使って成功すると思いますが、内向的なタイプはお金を使うと
『バチが当たる』
と思ってしまうので、わたしはお金は使いませんでした。
わたしは貯めて腐らせてでも、お金が不足しない事を選びます。
例え金を使わずチャンスを掴み損ねても、それで構いません。
皆が皆100%前向きだったら、偏り過ぎで社会は持たないのではないでしょうか?
あり金を使って成功する人
堀江さんは人と会って、才能を認めてもらいやすい人だから会う事はメリットがあると思います。
語気は強いし論理的な話ができるし、会話で人を圧倒できるのでしょう。
その場で高い羽毛布団を勧められたら、契約させられてしまいそうな気がします。
こういう人ならお金を使って、社交の場に積極的に出て行けば
「お金を使えば使うほど チャンスが広がる」
という考えになるはずです。
お金を使わないでいいです
昔、飼っていたネコの中に臆病な性格のネコがいました。
他のネコは、おもちゃで誘うと飛び掛かってきますが、臆病なネコは本能的な反応で飛び掛かった後に
『大それたことをした!』
と思って、その場ですくんで、縮こまってしまいます。
毎回、その繰り返しでした。
これが、お金を使わない方がいい人の姿に重なります。
成功者を真似てお金を使った直後、事の大きさに震える事はないですか?
そんな姿を大勢にさらしたところで、チャンスなんて回ってきません。
お金を使えと言う人とは、根本が違う
「お金を使え」
って言っている成功者って、みんな外交型の人ではないですか?
内向的な人は、人前に出るとブルブル震えて、本来の実力は全く出せません。
過活動な外向型の人の言う事だけが、社会の真理ではないはずです。
内向的な人には、それに合ったお金の使い方があるはずです。
過活動な人たちは、休日に頭が痛くなるまで寝る内向的な人の幸福を、理解しているとは思えません。
人と知り合ってチャンスが広がる
これは否定しません。
内向的な人は放っておくと、どんどん内向きになっていって、しまいには仙人みたいな生活をします。
この生活は、山の中でしか成立しません。
都市部では人と交流する事で、お金が流れ込んでくる仕事ばかりです。
内向的な人は他人に依存するのが好きではないと思いますが、直接依存しなくても、間接的に富は人からもたらされます。
30代で人との交流を絶って生活するには、それを補う、相当の知力が必要だと思います。
他人にお金を使って良かった
わたしは人付き合いの幅は広くはないですが、祝い事や参加しないランチ会にお金を出していました。
役職が上になって、自分の収入の一部は部下のおかげという気持ちがあったので、一定額は自分のお金ではないと思っていました。
そういうお金が後に、恩返しのように自然と返ってきました。
こういう部分は、
「お金は使った分だけ返ってくる」
という外向的な人の意見に賛同します。
ですが、基本、
『お金は貯めて腐らす』
が正しいと思っています。
内向的な人は大それたことをしたら、失敗するという強迫観念があります。
お金の使い方は見られている
いいお金の使い方をすると思った光景があります。
オフィスグリコという、無人の野菜販売所と同じ方式で、オフィスにお菓子を置くサービスがあります。
オフィスグリコの人が確認すると、不足の額がありました。
グリコの人が申し訳なさそうに催促する中、一人が
「多分、わたしです。 入れ忘れちゃうことがあるので」
と言って謝りながら不足分をまとめて払いました。
多分、入れ忘れたりしていないのですが、自分に非がある事にして、誰も傷つかないように収めていました。
こういうお金の使い方に、人格というのはあらわれます。
内向きなお金の使い方
内向的な人は、
内向き=インドア
なお金の使い方が合っています。
社交の場に出るよりも、ひたすら内向きなお金の使い方をしてきました。
年収が低い頃から、読書やパソコン関係のお金だけは制限をかけないようにしていました。
その代わり、クラブ遊びや旅行などは一切しませんでした。
それで自分の能力を上げていって、仕事でだけは人に物怖じしないで済んだので、正解だったと思います。
頑張ってお金を使う
外交的な人が書いた自己啓発本を読んで、自分なりに行動をした事があります。
しかし、一人で旅行に行ってもずっと
『家に帰りたい・・・』
としか思えませんでした。
山梨のホテルでは、小さいプールで一人で何時間も泳ぐだけでした。
得たのは、旅行なんて全然楽しいものではないという再確認でした。
娯楽はアマゾンプライムでいい
映画はイマイチですが、アメリカのドラマや日本のアニメを観るのに最適です。
音響に関しては立体的なスピーカーとか、サラウンドのヘッドフォンとか、ネックスピーカーとかを使ったりしました。
それで号泣すれば、何か壮大な事をやり遂げた気になります。
出掛ける準備も後片付けもいらない、最高の娯楽です。
30代までは、人付き合いにお金を使った方がいい
複数人で旅行をすると、自分ではやらないことを経験できます。
スキューバをやったことがありますが、多分、内向的な人にも向いていると思います。
マスクとゴーグルをつけると、自分だけの空間みたいになります。
そこでイカの赤ちゃんの群れとかを見て、かなり新鮮な気持ちになりました。
こうやって人格の幅を広げていった方が、仕事で多角的な視点を使う時に役に立ちます。
お金がない不安に潰されます
お金を使って、自分の幅を広げた方がいいのはわかります。
客観的に考えたら、堀江さんの意見の方が分があるでしょうし、実績もあります。
しかし、貯めないと内向的な人は、お金がない不安感に押しつぶされてしまいます。
童話のアリとキリギリスの、アリとして人格が形成されたので、貯め込む事が幸せなのです。
例え貯まったお金が、インフレで価値を落したとしても、貯めていない事の方が大きなストレスになります。
お金がないストレス
現代社会の一番のストレスって、お金だと思います。
人間関係のストレスも大きいですが、それは最悪、関係を遮断すれば解決できます。
しかしお金がないというのは、生命に関わる大きな危機として、晴れる事無く重しになり続けます。
その心配がある内は、何をしても楽しくはありません。
お金を貯めた安心感こそが、内向的な人が求める幸せです。
貯める事を、あまり批判しないでほしいです。
内向的な人はリタイア後に強い
外交的な人は物怖じしないで人付き合いを広げる反面、寂しさに弱いものです。
外交的な人は体力面で行動力が落ちると、人付き合いが減って寂しさを覚えます。
内なる自分と対話すると書いて「内向的」な人は、リタイア後に最強になれます。
『寂しい』という感情が全くなく、高野山にこもった僧と同じくらい精神的に安定します。
お金を使って幸せな人もいれば、使わずに幸せな人もいます。
タイプにあった使い方で良いのではないでしょうか?