リストラで追い出し部屋とか、耐えた人の後日談を聞かないんですが幸せになっているんですかね?
わたしも今思えば
『あれ、社長が直々にやったリストラだったのかな?』
という経験があります。
いくつかの小さな関連会社がある会社で、その中で僻地にある会社に飛ばされました。
通勤に片道2時間半かけて行って、内職みたいな作業を延々とさせられました。
社会経験が無かったので、それが追い出しとも気がつかずにしばらく耐えてしまいました。
その会社の賞与は3万円でしたが、辞めてから後に再就職していった業界では、それより3桁違う賞与を貰うようになりました。
リストラって天変地異とは違って被害ではなく、ダメな会社と縁を切って発奮するイベントと思えば有効活用できます。
リストラの対象になるキッカケ
その会社はいくつかの事業をやっていて、わたしがいた事業所に社長が来る事はまれでした。
わたしは不動産関連の営業として入社しましたが、パソコンが使えたので、上司にその関係の仕事を振られたりしました。
内勤をやりつつ営業もやるという中途半端な位置で、営業成績は真ん中より少し下くらいでした。
内勤中に社長がやってきて、営業なのにわたしが外に出ていないので、
「外に出てないの嫌いなんだよ」
と言われてしまいました。
これがリストラの対象になるキッカケでした。
営業が外で時間を潰す理由
しばらくして僻地に飛ばされましたが、会社組織ではこういうスケープゴート(見せしめ)にする行為がある事で、周囲がシャキッとする効果があります。
だから他の営業は喫茶店で時間を潰したり、適当に遊び歩いたりして非生産的な時間を過ごします。
わたしはこの、時間を潰す作業が無駄に思えたのでどうしてもできませんでした。
けど、その結果として失ったのは賞与が3万円ぽっちの会社です。
中小零細で社長と合わなかったら終わり
この会社の社長は、訪販の会社で営業成績が良くて、自分で独立したという話を聞きました。
訪販は今は廃れていますが、昔は原価が不明な怪しい浄水器や布団を、個人宅に訪問して数十万で売りつける商売がありました。
社長は会話がうまいのですが、奥底にある腹黒さがテカりとなって表面に出ているような人物でした。
無能ではないのですが、好ましい人物とは感じませんでした。
こういうわたしの感情も、社長には伝わっていたと思います。
零細企業は社長が思い通りに仕事をするために作るようなものなので、社長と合わなかったらそこで終わりです。
企業の社会的な責任なんて言葉は、別の世界の話です。
リストラ後の再就職
しばらくは自信を喪失していたので、再就職をする気になりませんでした。
貯金もあって、過去に住み込みのバイトの経験もあったので、無職期間に自信を回復する事にしました。
IT関連の勉強をして、体力トレーニングをしていました。
自信を喪失した人には水泳をオススメします。
毎日のように泳いでいると、キロ単位の遠泳ができるようになり、理屈抜きで自信回復につながります。
頭で考えるより、身体を鍛えて物理的にメンタルを変える方が簡単です。
そこに勉強で知識の裏付けを加えれば、一つ上のランクの会社に再就職する事が可能です。
再就職の面接
無職期間に自信回復したおかげで、再就職の面接では自信のある態度でPRが出来ました。
未経験の業種でしたが無職期間中に勉強していたので、ノートパソコンを持ち込んで仕事の合理化の説明をしました。
後で聞いたら、面接の途中で既に採用が決まっていたくらい、高い評価をもらいました。
リストラされた人が次に入った会社がブラックとか、負のスパイラルになるのは無意識の内に自信喪失した自分に見合う会社を選んでしまうからです。
一つの業種でリストラされても他の業種で評価される
わたしがリストラされた業界は古いもので、マンツーマンで営業をかけるような効率の悪いものでした。
この仕事が苦手だったので、正反対のIT業界を選びましたが自分に合っていました。
一つの業種で低い評価を受けたとしても、あなたの人間性が低いわけではありません。
会社が劣っているから合わないという事も考えられます。
会社のその後
今もまだ存続していますが、資本金はわたしの再就職先の10分の1と低いままでした。
会社の評判的にも離職率が異常に高いそうです。
わたしが在籍した当時の人は、一人も残っていません。
遅かれ早かれ、皆が去っていく会社でした。
会社が成長していないという事は、優秀な人物も入っていないのでしょう。
会社はそんなものなので、リストラやら追い出しを受けたとしても、自分の事を卑下しなくて大丈夫です。
リストラされて専業トレーダー? 無理ですよ
リストラという精神的なダメージを受けると、極端な思考になってしまいます。
その一つが株やFXの専業トレーダーになるというものです。
わたしは副業でやった株とFXで8年間に約1000万円の利益を上げました。
しかし専業でコンスタントに利益が上がるとは思えません。
生活がかかっていないから、勝てる時だけトレードに参加する事ができるのです。
いきなり飲食関係をはじめる
飲食を始める人の勘違いとして、ラーメンが好きだからラーメン屋を始めるとかがあります。
ラーメンを食べるのが好きというのを、ラーメン屋をやるのが好きと混同するために起こる悲劇です。
一番ビックリした飲食店は、味が一切しないハンバーガー店でした。
家で料理さえやったことがなさそうなおじさんたちが、ケンカをしながら店をやっていました・・・
リストラされたかは知りませんが、無茶な行動です。
やたらと起業を進める人々
リストラされて判断力が鈍っている人は、ターゲットにされています。
酷いのはクズみたいな会社を買わせて、社長となって立てなおしましょうというもの。
会社の売買を仲介して稼ごうという人が、リストラされた人を狙います。
フランチャイズビジネスも怪しい
フランチャイズの運営元は、初期費用だけで儲けようというところもあります。
テレビ番組で『全国で700店舗運営していて儲かってます』
とか言っていたフランチャイズが、数か月後に倒産したというのもあります。
弱った人を騙す仕組みが多すぎます。
自分が弱った時こそ、しっかりしないと喰われてしまいます。
大企業のリストラは配置転換が主流
リストラでも追い出し部屋とか一日中シュレッダー業務の刑とか、エゲつないのはネットの力で抑えられてきました。
しかし、その度に新しい手段が生まれてきます。
最近では大企業の配置転換が目立っています。
ある大企業の45歳以上の間接部門の人を、営業とか開発に配置転換をさせて、それがムリなら転職の支援をしますというリストラを行いました。
他の大企業も足並みを揃えて同じよな事をしだしたので、これはもう抑える事ができない慣習になっています。
大企業なら残るメリットはある?
ある保険会社は、介護事業に配置転換だそうです。
介護で一番キツい作業を調べると、指で便をかきだす作業というのがありました。
厳密には医療行為なので看護師の仕事らしいですが、介護士がさせられるケースもあるようです。
これで給料が配置転換前なら残るメリットはありますが、時期に他の介護士と同程度の給与に下げられると思います。
就職氷河期世代
45歳以上がリストラの対象となる事が多いですが、今の45歳というのは氷河期が始まった頃の人たちです。
大企業に入れた人たちでさえ、氷河期世代は安泰とはいかないみたいです。
氷河期世代は常に社会実験に利用されているのでしょうか?
『人はどこまで試練に耐えられるか?』
っていうのを調査しているのでしょうか。
老人になった時に、年金の制限を受けそうで今から怖いです。
リストラはそこまで警戒しないでいい
45歳以上でリストラを受けるのは、給料が高いけどそれに見合っていない人です。
実際に自分が若い頃におじさん達を見ると、出世競争も終わって後はお茶を飲んで・・・
という不勉強な姿を見てきました。
年齢相応の問題解決能力があれば、歳をとっても必要とされ続けます。
一つの事を追及して他人に負けないものを作ると、あとはその強みを応用する事で生き残る事ができます。
勉強をするなら的を絞る
子供の頃は大好きだったのに、歳を取るとゲームさえおっくうになる事はないでしょうか?
年齢と共に新しい体験への興味が落ちるのは自然な事です。
だから新しい仕事への興味もわかず、対応ができなくなってしまいます。
そんな中でも、自分が興味を持てる分野だったら勉強を続けることができます。
周りの中年が勉強を辞めていく中で、何か一つでも勉強をし続けて行けば、その姿勢が
『終わっていない人』
と見られて、あなたの居場所を作ってくれます。