わたしは社保なしで年収200万円以下の経験と、別の会社では1000万円超になるまで、様々な経験をしてきました。
そこから言えるのは、給料が安い仕事の方が大変ということです。
給料が安い仕事やフリーターをしていると
『今がこんなに大変なんだから、倍の給料はどれだけ大変なんだろう?』
と単純計算しがちです。
わたしも仕事の大変さと給料は比例すると思っていて、心のどこかで出世したくないと思っていました。
しかし実際は給料が上がるほど、大変ではなくなっていきました。
30代で年収は1000万円を超えて、ガシガシ貯金して40代で早期リタイアしました。
⇒ 経歴
※終わりの方まで読むと、転職サイトに誘導するとかの記事ではありません。
給料が安い仕事は作業量が多い
給料が安い会社の仕事は、やりとげても大した利益を生みません。
会社の利益構造が貧弱なので、仕事量が多いだけでちっともお金につながりません。
給料が安い会社には頭のいい上司もいなくて、人力でこなすような仕事の仕方ばかりでした。
例えば手を早く動かすとか、間違いを目視で探す仕事などです。
ミスを起こすまいと頑張ったので、毎日ヘトヘトになりました。
それでいて給料は安く、貯金は貯まらないといった会社員生活でした。
給料が安い会社は、辛い作業がお金を生むと思っている
給料が安い営業会社に居た時、社長はとにかく『外に出ろ』と言う人でした。
だから先輩社員とかはアポがなくても外に出て、喫茶店などで時間を潰していました。
わたしはデスクワークをして準備と戦略を練って、それから行動をしたいタイプでした。
ですが社長に『俺、外に出ないヤツ嫌いなんだよ』
と言われ、追い出し目的のように僻地に飛ばされたので、片道二時間半の通勤時間になりました。
その数か月後に会社を辞めました。
給料も安かったので辞める事に抵抗はなく、次は思考力を使ってもいい会社を選ぶことにしました。
仕事のやり方を変えなくても、給料が上がった
転職先のネット広告の会社で、わたしは商談の前にデータを作って準備をして、非常にうまくいきました。
この会社では手作業を悪として自動化したり、お金につながらない作業はバンバン切っていきました。
その結果、給料が安い会社より仕事の大変さは減って、年収は大きく上がりました。
給料額と仕事の大変さは比例すると思っていましたが、実際は違っていました。
給料が安い会社は変な価値観
すごく給料が安いけど、たまにカニを食べさせる会社がありました。
怪しい訪販出身の人が作った会社で、カニを食べさせたり宴会旅行みたいなものがありました。
けどその会社は完全週休2日ではなかったので、カニを食べるよりもプライベートな時間を確保したかったです。
とにかく、給料が安い会社の考える事はよくわかりません。
そこから抜け出して気づきましたが、世の中には働いたら貧乏になる会社が存在します。
給料が安い会社の先輩は低レベル
給料が安い会社の先輩に教わった事は、ひとつもありません。
遊び人がとりあえずネクタイを締めているだけ、みたいな先輩ばかりでした。
会社は給料だけでなく、仕事ぶりを学ぶ場所でもあるので、こういう会社にいると稼ぐ力が落ちてしまいます。
この頃は会社で、競馬の馬の名前ばかり聞いていた気がします。
給料が安い会社の民度
ハローワーク経由で入った会社の忘年会でのことです。
ある男性社員のオーダーが間違っていて、それでゴタゴタして店員さんが謝りました。
普通ならそれで終わりなのに、会計の時に店員とライスの件で話をしていて
「気分が悪りぃだろ」
とかゴチャゴチャ言って、会計を3000円くらい負けさせていました。
他の社員も宥めるのではなく、『得した』みたいなリアクションでした。
たかが3000円のために、ここまで浅ましいことができる人もいます。
そういう人でも居続けられるのが、給料の安い会社です。
日本は安い客も平等に扱うので、仕事が大変
経験上、給料が安い会社は質の悪い客が多いです。
日本ではクレームを受けるにしても、金額の大小に関わらず平等に応対してしまうので、対応が疲れる割に利益につながりません。
しかしアメリカのIT企業は、利用額が安い相手には最小限の労力しかかけません。
何らかのトラブルがあっても問い合わせフォームしかなく、どこかの国にあるサポートセンターから応答がきます。
しかも大抵の問題は『これが最終回答です』と、打ち切られてしまいます。
利用額が数千万円レベルになって、ようやく日本法人の担当がつくといった合理的な手法です。
給料が安い会社って、こういうコストに目を向けていない事が多いです。
給料が安い仕事は搾取の構造
フリーター時代に、休日の会社の照明器具の清掃をした事があります。
元受けの社員が現場に一人来ていましたが、作業を一切しないで、ずっとソファで座ったままでした。
上の方に程度が低い人間がいるのも、給料が安い仕事がつらい要因です。
ずっと天井に向かって作業をしていたので、夕方には肩が上がらなくなりました。
給料が高い会社では責任者が現場で働くフローをちゃんと考えて、よく働いていました。
ロスが少ない業務フローを考える事で会社全体の利益になり、結果的に給料の上がりやすい体質になります。
ダンボールで寝るって、共通なの?
運送会社の物流センターで夜中バイトをした時、休憩になると床にダンボールを敷いて寝る習慣がありました。
休憩所みたいなものはなく、学校の床に似た材質の所で寝ます。
他の人のバイトの話でも、ダンボールで寝るというものがありました。
親会社や先輩が車の中で寝るのに、他のバイトは寒い場所でダンボールで寝るのですが、寒くて眠れないのだと。
上の人が下の人を虐げるのは、余裕がない職場だからではありません。
こういう職場では上の人のレベルも低いため、全体にとって最適な事を考えられる人がいないのです。
安くて大変な仕事は、次への行動の原動力になる
給料が安い上に屈辱的なことが多い仕事は、働いている人が一段上に登る時の原動力になるために存在しています。
ひどい仕事に就いていると、自尊心や自己評価が低いマインドになっているので、
『転職してもどうせ上手くいかない』
と考えてしまいがちです。
実際は努力の末の転職で道が開けます。
何度も採用で落ちても、途中経過だと思えば希望が持てて、自信を持ち続けられます。
今の仕事に理不尽さを感じていたら、それを原動力に一段上にあがってください。
給料が安い会社では奪われる一方だった
給料が安い会社では周囲に『くれくれ』な人ばかりで、いろいろと損をさせられました。
時間・労力・仕事道具を提供しましたが、何一つ返してくれませんでした。
わたしは無職から脱してすぐの就職では低レベルな会社にしか入れず、『くれくれ』な人ばかりでした。
仕事の選択肢がある人は給料を比較して他へ移っていきますが、変な人は給料が安い会社にしか入れないので辞めず、変な人の濃度が濃くなっていきます。
そういう会社での対人ストレスは、かなりキツかったです。
他人は変えられないから、働く会社を変える
人格が固まった大人は変わらないので、変な人の問題は続きます。
少なくともわたしの対人ストレスは、わたしか相手のどちらかが会社を去らない限り解決しませんでした。
いつもわたしが辞める事で、ストレスから解放されてきました。
もしも嫌な人がいたら、
『自分はこんな人たちのレベルとは違う』
と強く思う事です。
その気持ちをもって就活をすると、一段上の会社に移る原動力になります。
給料が上がるにつれて、生き物の生息域が違うかのように、変な人が減っていきました。
給料が上がることより、嫌な人が減った事が何よりもうれしかったです。
給料が安い会社から脱する第一歩
給料が安い会社から抜け出すための第一歩は、給料に対するモチベーションを上げることです。
しかし物欲があまりないとお金を求めず、状況を変える気持ちになりません。
そんな人は物を買うという発想ではなく、お金があることでストレスから切り離された生活ができることを想像してはどうでしょうか?
今のわたしの生活では、悩み事といえば株主優待のカタログギフトで商品を選ぶことくらいです。
物を買ったり旅行に行ったりするわけではなく、ストレスから隔絶された生活を送っています。
給料が安い会社の嫌な日々を覚えている分、今の平穏な生活のありがたみを感じています。
コネも学歴もないわたしでも出来たことなので、読者の方も状況を変えることはできるはずです。