わたしは就職氷河期の初期に社会に出て、何とかショックもいくつかありました。
その頃は、株価が何年もかけて底に向かっているところでした。
不況というのは、ジェットコースターのように底が見えない時が一番恐ろしいです。
失業する人も多くて、就職も困難なので、わたしは6年ほどフリーターに逃れていました。
ですが想像していたほど地獄ではなくて、不況でも何かしら仕事はありました。
どん底を知った事で、以降の人生では社会に振り回される事がなくなりました。
わたしならコロナに振り回されるのではなく、『自分の失敗をごまかせる便利な言い訳』として使います。
不況で就職できずにバイトに進んだ結果
わたしが就職する前年あたりのテレビ番組で、就活生が何十社も面接を受けたのに、内定がゼロとか紹介されていました。
『こんなに否定されるの?』
と思って、すごく怖くなりました。
なのでわたしは1社も受けずに就活から逃げて、フリーターになりました。
コロナによる景気の急降下は氷河期に似ていますが、起こりえるダメージを避ければ大丈夫です。
不況下の一番のダメージはお金よりも、採用されずに心の傷を負う事です。
バイトの面接というのは採用率はすごく高く、後の就活・転職に臆する事がなかったです。
就職氷河期中でも、何度か景気が浮上した時がありました。
その時でも復活できなかった氷河期世代が多いのは、心に傷を負って自信を失っていたからです。
失業した人も心に傷を負う
失業した人は、自分が世界から否定されたような感覚を覚えます。
わたしは社長直々に、片道2.5時間かかる僻地に飛ばされて、退職を促された経験があります。
ですが、その会社は昇給なしでボーナスが3万円の会社でした。
その会社を辞めてから全く別の業種に転職をして、高く評価をしてもらえました。
ボーナスが少ない会社の判断の方が、誤りだったのです。
特にコロナで失業なら、悪いのは全てコロナという事を意識に刷り込んでください。
逃げても戻れる
わたしはフリーターを6年ほどやりましたが、就職する事ができました。
厳密には、フリーターでお金を貯めてはひきこもりをしたので、フリーター・無職です。
『日本は一度レールを外れたら、二度と戻れない』
↑こういう呪いのワードは、すぐに頭の中から捨ててください。
自分の心を慰めようとして悪い言葉を信じると、本当に戻れなくなります。
戻れる前提でいると、面接を突破する方法も浮かびやすいです。
例えば面接でアルバイト期間の事を聞かれたら、
『方向性を熟慮していた』
とか、突破を目指した文言が浮びます。
ちなみにわたしはフリーター期間を、バイトをしながらシナリオライターに挑戦していた事にしました。
1回だけ、シナリオ大賞に送った事があったので。
コロナ不況は屈辱に耐える
不況時はひたすら、心が傷つく場面が多いです。
わたしはテレビ世代なので、テレビの影響を強く受けています。
その中では、金持ちは意地悪に描かれ、お金が無い人は情が厚く描かれていました。
ですが、弱い立場の頃に嫌がらせをしてきたのは、お金が無い人達でした。
彼らはコロナに関係なく、常に社会の底の方に居て、自分より弱い立場の相手を叩いて喜びます。
あなたが不遇な生活に入る時、彼らから心を守ってください。
交通誘導のバイトで屈辱の体験
フリーター生活に入って、初めてやったバイトが交通誘導でした。
これはいつも人手不足気味なので、コロナ不況で選ぶ人も多くなると思います。
わたしは日給が高い夜間にやりましたが、そこで屈辱の体験をしました。
交通誘導で車を止めると、罵声を浴びせるのはいつも型落ちセダンのヤンキー車でした。
彼らは男気があるから、物事をハッキリ言うのではありません。
前頭葉があまり発達していないので、不満があると他人にぶつけないと気が済まないのです。
バイトの立場になると、そういう人間との遭遇率が上がります。
型落ちセダンにぶつけられる
誘導で片側交互通行をしている時に、1台の車を止めて相棒にサインを出すために、反対側を向きました。
すると、車がゆっくりと進んでわたしの足にぶつかりました。
運転席と助手席のヤンキーが、ニヤニヤとしていました。
車は例によって型落ちのセダンを紫にした、ヤンキー車です。
ケータイを持っていない頃で、現場も離れる事ができないので通報はできません。
こういう弱い立場の時に、人の心を傷つけて喜ぶヤンキーは寄ってきます。
屈辱をバネに不況を乗り切る
他罰的で現状に不満を持つ人は、地縛霊のように他人を引きずり込もうとします。
彼らと同じように心が腐ったら、彼らの思うつぼです。
屈辱を受けたら、うっぷんとして溜めてください。
うっぷんを建設的に使うと、人生が向上する原動力になります。
不遇な時というのは誰にでもあります。
世の中を呪わず、他人を傷つけなければ、きっと脱することができます。
コロナの不況は一時的
コロナ不況は全世界の動きが止まったので、1930年頃の世界恐慌に似ています。
恐慌の影響は30年代後半まで続いたと言われていますが、株価が底になるまでの下落期は3年くらいです。
1929年から、底値の1932年が、終わりのわからない下落期でキツい期間だと思います。
日本のバブル崩壊後は失われた20年と言われていますが、わたしはその間に年収が1000万円を超えています。
20年間も悪いということはなかったです。
つまりコロナ不況も永遠ではないので、あなたが一時的に辛い状況になっても、耐え忍べば復活できます。
緊急避難のバイト
就職氷河期で新卒の就職が難しかった頃、バイトに逃れました。
その中でも農家やリゾートホテルの住み込みは、食事と住まいの心配がなくて、安心感がありました。
世の中、意外と生きていけるルートは多くあります。
今だったら、ウーバーとかアマゾンの配達のバイトをしていたと思います。
最初の就職はイマイチの会社でもいい
コロナ不況時の新卒や失業後に、初めて入る会社は別にイマイチでも構いません。
わたしは終身雇用制が色濃い時代に、フリーター上がりで転職が普通の事と考えていました。
なまじいい会社に入ると、時代が変化してもその会社にしがみつきがちです。
例えば、わたしの頃は雑誌社は難易度が高い業界だったので、ネット系の会社に就職しました。
ネット系にしか入れなかったのですが、後に雑誌社とネットの立場は逆転しました。
イマイチの会社でも、実績を積み上げる
イマイチの会社でも、自分の実績だけは積み上げていけます。
わたしはとりあえず実績を積み上げ、異業種への転職であっても、前職の業務を無理矢理こじつけて自己PRに使いました。
わたしの偏差値は多分40~50くらいなので、いかにPRに頼って就・転職していたのかがお分かりだと思います。
ノートパソコンを持ち込み、デモンストレーションをしましたが、商談みたいな雰囲気でした。
商談っぽい方が、不採用でも傷つかないで済むのでオススメです。
不況時は、自分が持っているものに注目する
不況で就職が難しい時、自分にないものばかりを気にすると、自信を失います。
コネがないとか、親が金持ちじゃないとか、そんな事を考えていると
『だから自分は就職できない』
と思ってしまい、上手くいかない選択をし続けてしまいます。
自分が持っているもの=特性
に目を向けて、それが素晴らしいものだと信じてください。
例え欠点であっても構わないので、注目してください。
その欠点をスキルに変える事ができます。
欠点をスキルに変える方法
わたしが他人より優れていたのは、不安感だけでした。
石橋を叩いて渡るという言葉があります。
これは進む前に点検をして、致命的な失敗を防ぐ能力です。
不安感が強い人というのは、事前に入念な準備ができる人です。
こんな風に、特別な才能のように捉えてしまいましょう。
わたしはフリーターを卒業する時、スキルが何もなかったので、こうしてスキルを掘り起こしました。
このスキルは未経験業種の面接に、業務内容を調べてファイルを作って持って行くという準備に活かされました。
他人はあなたの事を丁寧に見てはくれません。
最初は無理やりでも、あなただけは自身の事を最高の人材だと思ってください。
その態度が、他人から優秀と思われる第一歩になります。
それでも自信が持てないなら
ガタカという映画を観てみてください。
近未来で遺伝子の判定で劣等とされた人が、それを覆す物語です。
娯楽大作ではない静かな映画ですが、それだけに胸にしみわたります。
自分の評価を、他人に決定させないという強いメッセージが受け取れます。