就・転職に役立つ心理学

転職の決断

 

心理学ってイマイチ活用の仕方がわからなかったですが、社会人の生活に当てはめると、これほど役に立った学問はありませんでした。

 

自分の行動も、他人の行動も予測がつきやすくなります。

他人の半歩先を読めると、会社員だったらほぼ無敵になれます。

 

例えば人が危機にあった時の行動は、数種類の身を守るパターンと決まっています。

こういう反射は原始時代の危機の際に生まれたものなので、現代社会の危機の時には、逆に状況を悪化させてしまいます。

 

原始時代の危機は、飢えか肉食動物なので、大抵は緊急避難で難を逃れられます。

ですが現代の危機で緊急避難をすると、収入減で焦って転職して、ブラック企業に飛び込んでしまうようなミスをします。

 

自分の状況を見て、どういうミスをするのか予め知っておくと、就・転職の失敗は防げます。

心理学はお金にならないイメージですが、自分に使うと生涯年収がまったく変わってきます。

 

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就・転職の失敗で、どうにでもなれと思う心理

 

『どうにでもなれ』

 

という心理は、わたしにも経験があります。

わたしが新卒の頃は就職氷河期で、採用率がとても低い頃でした。

 

どうせ採用されないのだからと、1社も受けずにフリーターになりました。

面接から逃げる事が、快感に変わってしまった結果、1社も受けないという極端な行動をとってしまいました。

 

継続的な就職のストレス状態の時に、一つのキッカケがある、一気に転がり落ちる現象です。

 

就・転職を1度間違えたら

 

将来に不安を抱えている毎日は、慢性的にストレスを溜めている状態です。

 

年収200万円以下(社保ナシ・年金未納)を経験した立場で言うと、就・転職ができるかどうかという時の方がストレスが大きいです。

 

落ち切ると以外に

『こんなモンか・・・』

と慣れてしまいます。

 

落ち切らない不安定な状態が続くと、就・転職で失敗して白黒ハッキリすると、その事が快感になります。

 

表面上は残念がっていても、脳は

 

『これでよかった』

と認識してしまうので、低迷から抜け出す行動が取れなくなってしまいます。

 

そういう時には、落ちた場所から再び目標設定をする事です。

落ち切ったら後は上るだけなので、割と気楽に目標設定できます。

 

わたしの場合は年収1000万円を目標にしてフリーターを卒業し、10年後には実際に年収1000万円超になりました。

 

 

原因はストレスの解消方法

 

わたしは

 

『就職できないかも』

という強いストレス状態が1年以上続き、このストレスから解放される方法に飛びついてしまいました。

 

それが、面接を受けないという事でした。

同じような事はダイエットでも起こります。

 

『甘いものを食べたら太る』

という脅しは、かなりのストレスを強いられます。

 

そのストレス下でチョコレートを1枚食べたら、脳の快感物質の効果が一気に高まります。

脳はチョコレートを食べる事が幸せにつながる道だと思って、何枚も食べてしまいます。

 

うっぷんが溜まっていた分、我慢していた事がばからしくなって、止まらなくなります。

 

これが、

『どうにでもなれ』

という状態です。

 

就・転職の失敗を許した方がダメージが少ない

 

自罰的な人が、仕事で失敗して引きこもってしまう事があります。

 

普通は反省する人の方が伸びそうに思いますが、自己批判はうつやモチベーション低下をもたらす事がわかっています。

 

失敗をした時に自分を許し、はげます事で次の行動が変わってきます。

カナダのカールトン大学の実験では、試験勉強を先延ばしにした学生を追跡しました。

 

その結果、意外な事に先延ばしで自分を責めた学生は、次のテストでも勉強を先延ばしにしてして、許した学生は先延ばしをしなくなりました。

 

全く逆の結果に思えますが、罪悪感を抱くより自分を許した方が責任感が増すのです。

 

失敗を客観的に分析する

 

失敗をして反省をしない方が良い事は既に述べましたが、それだけでは失敗の経験が活きません。

 

何度も転職が失敗したわたしがとった方法は、失敗を事故と捉えて、客観的に分析する事です。

イメージとしては、航空機が墜落した際に原因を究明する、事故調査委員のようなものです。

 

まるで他人事のように自分の行動を分析し、どのポイントで間違えたのかをあきらかにします。

罪悪感を抱いていないので、ミスの原因を受け入れやすく、同じミスをしなくなりました。

 

こうして徐々に、自分に合った転職先に近づくことができました。

 

手取り14万円の仕事が辞められない心理

 

勤続12年で手取り14万円の女性の、『日本終わってますよね』に対してホリエモンが

 

『お前が終わってんだよ』

とツッコミを入れた件について。

 

女性の行動で驚くのがアルバイトよりも安い、手取り14万円の仕事にかじりついている事です。

そして『日本は終わってる』という極端な結論を見る限り、自分ではどうしようもない事だと思っているようです。

 

自由に転職できる日本で、なぜ手取り14万円の仕事を辞めないのでしょうか?

 

人は一度手に入れたものを手放さない

 

こんなケースを考えてみてください。

 

90日後に換金できる小切手100ドル

すぐに使える50ドルの小切手

 

最初に渡した100ドルの小切手を、やっぱりすぐに使える50ドルの小切手と交換してと言われたら、応じるでしょうか?

 

恐らく、殆どの人は交換には応じないでしょう。

人は後でもらえる多くの報酬より、少額でも既に持っている報酬を捨てられないのです。

 

様々な理由をつけて、手取り14万円の報酬を手放そうとしません。

 

『転職しても、給料が下がるかも知れない』

とか、転職できない理由をあれこれつけて、正当化しようとします。

 

ちなみに小切手を逆の順で渡すと

 

すぐに使える50ドルの小切手

90日後に換金できる小切手100ドル

 

の順にすると、どうなるでしょうか?

 

この場合でも、最初にもらった

『すぐに使える50ドルの小切手』

を手放そうとしなくなります。

 

『90日後』という部分に、価値の減損を感じるようになるからです。

このように、人は最初にもらった報酬を手放さないものです。

 

 

年収800万を手放した結果

 

わたしは年収800万円ちょっともらっていた会社から、年収が半分くらいになる会社に転職をした事があります。

 

わたしが目標にしていたのは1000万円だったので、800万円で行き詰まりを感じていた会社を容易に捨てられました。

 

転職先での経験が活きて、後にフリーランス・共同出資で起業に繋がり、年収が1000万円を超えました。

 

最高で2,500万円の年収と、自社株を持つことができました。

目先の報酬に拘らなかった事で、正しい選択ができました。

 

月給〇万円の求人広告に騙される心理

 

『恐怖管理』

という心理現象があります。

 

人間は自分の命が終わる事を考えると、脳ではパニック反応が起こります。

自分の無力感を消したい衝動にかられ、何かにすがりつこうとします。

 

だからニュース番組では陰惨な事件を扱っているのに、CMの効果があるのです。

もし浪費を減らしたかったら、寝る前に陰惨なニュースを観ない事です。

 

パニックを起こす『恐怖管理』が、就・転職で求人広告に騙される原因です。

 

恐怖に駆られて、つまらない会社に入ってしまう

 

就職できなくて将来飢える自分を想像してしまうと、恐怖管理が動き出してしまいます。

 

パニックで考える量が減ってしまい、求人広告に書いてある

 

『月給〇万円』

という、少し高めの初任給しか頭に入らなくなってしまいます。

 

投資詐欺とかでも、将来不安を抱えた人は

『毎月2割の配当』

といった単純な数字しか頭に入らず、うさんくさい話は思考の外になってしまいます。

 

彼らほど騙されないとしても、求人広告だったら信じてしまわないでしょうか?

 

わたしの失敗経験

 

無職期間が続いて、不安になった頃にハロワで

 

未経験可 月給〇万円以上

 

という求人の会社に入ってしまいました。

 

月給は少し高めでしたが、そこから給料は上がらなかったし、ボーナスは0~3万円でした。

土曜は隔週出勤の上、目標未達の場合は休日に呼び出されました。

 

不安感の中での転職が更なる失敗を呼ぶのは、ストレスで思考が浅くなるからです。

この仕事は営業でしたが、わたしに最も合わない仕事でした。

 

パニックになると自分に合わない仕事かも、わからなくなってしまうものです。

 

やろうとしただけで満足してしまう心理

 

 

仕事の勉強用に本を買って、積んでおくだけで満足してしまう心理について。

 

脳の中で、

『何かが得られそう』

という期待でドーパミンという物質が出ます。

 

ドーパミンが出ると注意力が、欲しい物を手に入れる事に向けられます。

神経が研ぎ澄まされて、意欲が増します。

 

ここだけ見ると社会人に役立ちそうな脳の機能なのに、どうして活かせないのでしょう?

 

目標設定を間違えている

 

仕事用の本を買って満足してしまうのは、目標設定が

 

勉強するぞ

本を買ったから何とかなるぞ

 

で終わってしまってしまい、何も変わらないままです。

 

目標が近すぎて、すぐに達成できてしまっています。

 

目標はもっと人生の大元に近い、

『収入の不安をなくす』

にしておくと、その手前の勉強段階で止まったりはしなくなります。

 

有名なパブロフの犬

 

犬にエサをやる前に、ベルを鳴らすようにしたら、ベルの音を聞いただけでよだれを垂らすようになりました。

 

ベルの音を聞いたらドーパミンが出てしまい、実際にエサが貰えた時には興奮度がMAXではなくなってしまっています。

 

この状態が勉強用の本を買って満足している状態と同じなので、いかに無意味なものかわかるでしょう。

 

会社でも

 

『語学留学をした』

『新しいツールを手に入れた』

 

という所だけで満足して、そこから進めない人がいました。

 

心理学が仕事の役に立たないと思われる理由

 

心理学は勉強しても就職で有利にならないし、仕事の役にも立たないと思われがちです。

 

ですがそれは、活用の仕方が悪いだけです。

わたしが履歴書を見る立場だった時、心理学の勉強をした人が結構いました。

 

ですがいずれも心理学の知識を利用した職歴やPRがなく、黒歴史のように扱われていました。

 

知識をインプットしているだけ

 

心理学を勉強した人は、カウンセラーになる以外では、あまり活用しません。

 

知識をインプットしただけでは、単なる辞書と変わりません。

それに心理学の学説も、後になって覆されたりするので、知識として持ちつつも自分で仮説を立てて使います。

 

多少間違えたとしても積極的に実社会に応用し、失敗したとしてもフィードバックして精度を上げていきます。

その作業が仕事の地肩を鍛えて、幅を広げます。

 

心理学の勉強のススメ

 

人間の行動は人それぞれに見えて、人をカテゴリ分けすると、似たような行動パターンが見られます。

 

例えば履歴書の学部や部活選びには10代の人格が見て取れ、その後の職歴を眺めると人格の変化を追えます。

 

この人格の推移には一貫性があり、違和感のある部分では大抵、その人に人生の問題が発生していました。

 

そういった事を発見できたのは、心理学の知識のおかげです。

規則性がないと思える事に、心理学的な視点で補助線を引く事で、はっきりとパターンを認識できるようになります。

 

わたしは社内の人が失敗するポイントを事前に予測し、何かあってもすぐに対処する事ができました。

 

当人は自分の行動パターンを認識しておらず、わたしが予知していた事に驚いていました。

 

わたしが大企業平均より高い年収が貰えた理由の一つに、この心理学由来の能力があったのは間違いありません。