HSP(超繊細な人)は人目を気にする感覚が強いですが、それなのに芸能人になる人もいます。
若い時の支配欲とか、自己顕示欲といった動物的な欲求が強い頃に、芸能界に身を投じます。
一見するとHSPっぽくない職を選んでいるように見えますが、HSPの才能を活かしています。
HSPの人は能力を活かす前に、疲れて家に引きこもってしまいがちなので、芸能人から活用のヒントを探してみましょう。
HSPだと思う芸能人の有吉さん
有吉さんの面白さは、皆がうすうす思っていながらも明確にイメージしていない事を、言葉で形にするところです。
HSPは繊細な感覚で、多くの人が抱いているであろう事を感じ取れます。
それをアウトプットする話術のようなものは、長年の芸能活動の中で備わったものと思います。
単に繊細なインプットだけでは、HSPの能力は活かされないので、アウトプットの技術が必要です。
お金の使い方が保守的
芸能関係に進む人の中には、多動の癖があって、刺激を求める人が多くいます。
お金が入ると、途端に派手な生活をしはじめます。
また、その様子を見せたがります。
そういう人たちは35~中年あたりで、やらかしてペナルティを受けます。
それに対して有吉さんは、お金の浪費をあまりしません。
服を買いにデパートに行くための服がない
有吉さんがデパートで服を買えない理由に、デパートに行く服がないからと言っていました。
ファストファッションの服⇒ちょっと高い服⇒デパートに入れる
というステップを踏んだ後でないと、デパートに行けないというのが、人目を気にするHSPらしさです。
売れない時に、家に引きこもる
HSPの人の人生では、家に引きこもる期間が見受けられます。
有吉さんは一度人気が出て、その後でどん底になった期間、バイトもしないで家に引きこもっていたそうです。
外に出て、落ちぶれた姿を他人に笑われたくないという理由です。
腰は低いけど、笑われたくはないという強い信念があります。
そして貯金が尽きるギリギリで、再び売れ始めました。
引きこもりの期間
有吉さんは家でずっと、テレビを見ていたそうです。
刺激に敏感なHSPにとって、こういう外の刺激を制限した期間は、有効だと思います。
限られた情報から人を見抜く感覚が、研ぎ澄まされたのではないでしょうか。
自分がない
女性との付き合いの話で
『自分がないから、一緒にいても相手はつまらない』
と言っていました。
相手の顔色を伺ってしまい、つい相手に合わせてしまうHSPらしいです。
相手に合わせ続けた後は、一人になって回復したくなるので、なかなか結婚したがらないのもHSPらしさです。
プレゼントが苦手
自分が選んだものが、相手にどう思われるのかを考えてしまうので、苦手だそうです。
これも、相手を第一に考えてしまう性質が出ています。
相手の事を考えすぎて、勝手にプレッシャーを抱えてしまいます。
図々しい人だったら、自分が欲しい物をプレセントすれば、相手も喜んでくれるだろうと思います。
有吉さんが独身なのは気の回し過ぎで、誰かと一緒だと疲れるからでしょうか。
⇒ 有吉さんは46歳で、もう人生で詰むことはない状態になってご結婚されました。
待ち合わせに遅れない
これも、他人に負い目を感じたくないHSPらしさです。
電車が遅れるなどのバッファを取って、早めに待ち合わせ場所につき、そこが見える場所に立つのだとか。
あまり早く待ち合わせ場所に立つと、笑われたり、相手に気を使わせてしまうからだそうです。
仕事に車で行くときも、渋滞を見越して遅刻がないそうです。
この、自分が迷惑をかけてはいけないという、強迫観念に近い時間感覚も特徴です。
だからHSPは、日々の生活に疲れてしまいます。
人より細かい感性
普通の人は
体育会系=礼儀正しい
というステレオタイプなイメージを信じて、そこから先を深堀しません。
しかし有吉さんは体育会系の礼儀正しさが、身内や利害関係者のみに対してだと、看破しています。
その他の人達の前では、ケモノのようだと。
こういう、人よりも考えを進めて真理に辿りつくのが、HSPの才能です。
マツコさんのHSPらしさ
マツコさんも、有吉さんと同じく引きこもりの期間があります。
20代後半の2年間を、家で引きこもっていたそうです。
やっぱりHSPには、サナギから成虫になる、引きこもりの期間が必要に思えてなりません。
三十路に突入する時って、割と色々な事を考えます。
人間って身体が変化する年齢になると、様々なイベントが起こります。
それがHSPだと、引きこもりなのだと思います。
元は編集・ライター
マツコさんは編集・ライターとして活動していました。
引きこもりに入る前に手掛けたものが、作家の目に止まって、それがキッカケで引きこもりから脱してライターになりました。
ライティングというのは、読み手の事を考えて書く仕事で、HSPに合っています。
メジャーな雑誌の連載で、テレビ関係者の目にとまって、コメンテーターとして出演するようになりました。
本人から売り込んだわけではなく、声をかけられるあたり、実力に比べて自己評価が低い特徴が出ています。
気が付く点が細かい
最近の中華料理屋の話になって、チャーハンとか本格的でなくていいと言い出します。
基本しょうゆうでよくて、しょぼくれたサービスエリアみたいな味でいいのだと。
『チャーハンとラーメンが全く同じ味』
みたいなのでいいと言います。
種類がすくない調味料で作り回しているというのを、誰もが味をイメージしやすい、チャーハンとラーメンで表現しています。
これを計算ではなく、その場でできるのが、他人に配慮するクセがついているHSPらしさです。
家から出ない
長い休みがあると、服を着ないで一日中家にいるのだそうです。
HSPは普段の刺激をシャットアウトし、一人の時間で回復をします。
一人になりたいという欲求が、普通より強いです。
人間は社会性のある動物なので、群れでいる事で安心します。
そういう点で、一人が落ち着くHSPは特殊な存在です。
HSPは後伸びタイプ
有吉さんもマツコさんも、後伸びしています。
有吉さんの若い頃は、ヒッチハイクの企画で人気が出ましたが、あまり続きませんでした。
繊細な感覚を持っていても、まだあまり培っているものが少なかったり、アウトプットが上手くなかったように感じます。
マツコさんは元々は美容師の志望だったようですが、本人が違うと思って編集に進んだそうです。
恐らく接客のような事をしていたら、人に対して考えすぎて、もたなかったろうと思います。
HSPと人付き合い
HSPは、刺激を好まないので人付き合いを拒む傾向があります。
ですが、有吉さんもマツコさんも、その才能を知る人達によって引き立てられました。
人付き合いを完全にシャットアウトしてしまうと、自己評価が低いHSPの人は、引きこもりっぱなしの可能性があります。
知り合いがいなければ、何らかの形で外部にアウトプットをすることで、可能性が広がると思います。
HSPの才能というのは、社会の人々に発見されて初めて、価値が出ます。
HSPの芸能人を参考にする
HSPの芸能人は、生き方の参考を与えてくれます。
有吉さんもマツコさんも、皆がモヤモヤっと考えている事への
『共感力』
が高く、多くの人に
『よくわかってる』
と思われています。
この共感力の高さが、収入につながっていると言えます。
一般のHSPも、『共感力』を軸にすると収入につながりやすくなります。
共感力を収入にする
芸能人の場合は共感力を喋りに使っていますが、一般の仕事にも共感が必要な分野は多いです。
例えば多くの人が使うサービスを設計する場合、利用者の視点に立つ必要があります。
自分より他人を優先するHSPは、この能力が高いのです。
そして設計というのは、作業系の仕事よりも収入が多いです。
お金があれば、HSPのデリケートな精神を守りやすくなります。
ひきこもり期間を許容する
有吉さんもマツコさんも、ひきこもりを経てから飛躍をしました。
HSPは敏感で傷つきやすいので、ひきこもり期間を要する事が多いです。
この間にインプットをしまくって、一回り大きくなって復活をします。
復活した後のお二人は、堂々として仕事も自分のリズムをつくって、こなしているように見えます。
一般の仕事をしている人も、
「そろそろ、ひきこもりの期間が必要かな」
と、冬眠の感覚でこもれば、自分はダメ人間だと失望しないで休息が取れます。