わたしは現役時代から節約のおかげで、常に生活費が少なく貯金体質でした。
お金に不安がない状態だと、ちゅうちょなく転職できて、自分に最適な環境に移る事ができました。
節約で重要なのは、
『足ることを知る』
ことです。
この境地に達すると我慢することなく食べ物がどれも美味しく感じ、生活費・娯楽費が全くかからなくなります。
しかし節約が快になると、肉体の限界を超えてしまう事があります。
わたしは今冬、足の指が凍傷にかかりました。
正しい限度を知って、貯金を貯める方法です。
節約が肉体の限界を超える
禅の達人みたいに超越したのか、冬に暖房を使わずに過ごすのが苦にならなくなりました。
電気を熱に変換するのが一番電気代がかかるので、暖房オフは節約に効果的です。
調理にIHコンロなどを使っても、月の電気代は2,000円くらいで済みます。
夏の暑さはパソコン作業の効率が下がるのでクーラーを使い、4~5千円くらいかかってしまいます。
着こめば身体の寒さは大丈夫ですが、足が問題でした。
モコモコのルームシューズを履いても、通気性の問題なのか、ひどくしもやけになります。
そこで薄い靴下だけか、裸足で過ごすようになりました。
それで凍傷になりました。
ある日、凍傷に気がつく
裸足で足を組んだ時に、何気なく足裏を見ると、一部が黒くなっていました。
写真はちょっとキツかったので、トレースして絵にしました。
ネットで黒いものを調べると、すぐにメラノーマ(皮膚ガン)とか出てくるのでビビります。
結局、凍傷であることがわかりました。
普通は人体が発する悲鳴で凍傷になる前に対策をとりますが、脳が節約ハイの状態でリミッターがかかりませんでした。
ジョギングとかでもランナーズハイで体が老化するまで走ってしまう人がいますが、節約も限度がわからなくなってしまいます。
お風呂に入りたい時
湯船で温まりたい時もあると思いますが、わたしはガスと水道代のことを考えると震えてしまいます。
そこで風呂に入りたいほど体が冷え切っている時は、布団乾燥機を浴びて体を芯から温めるということをしています。
風呂というよりサウナに近いので、わたしはドライ・サウナと呼んでいます。
温風を一か所にあて続けると火傷しそうになるので、微妙にズラしながら浴びるのがコツです。
大体10分くらい浴びていれば、体が熱を帯びてスイッチをオフにしてもぬくぬくしたままになります。
近所にお風呂を貸してくれるお宅があれば一番楽なのですが。
夏の節約の方が辛い
一人でいる部屋にクーラーはもったいないと思い、私はネッククーラーという首に当てる携帯クーラーを買おうと思いました。
しかし数千円を出すのが惜しくなり、一枚300円のひんやりタオルを買ってしまいました。
ひんやりタオルとは保水力に優れたタオルのことで、水で濡らして使います。
わたしは頻繁に濡らさなくて良いように、いつも水を多めに含ませるのでこうなります。
体感温度は2度下がるけど、不快指数は5度上がるという感じです。
シャワーを水だけにする
夏場の電気代の上昇を、他の電気の節約で穴埋めしようとするから行き詰まるのです。
賢い人は電気代が上昇するなら、ガス代で節約することに気が付くはずです。
わたしは毎日のシャワーを全て水だけにしました。
千円くらいガス代を節約できるだろうと思って前月の明細を見ると、従量課金分は350円だけで、基本料金が750円でした。
1ヶ月我慢しても350円・・・
クーラーは気持ちいい
毎晩の熱帯夜で睡眠不足が続き、葛藤の末に日中にクーラーを点けてしまいました。
気持ち良すぎて全身麻酔を打たれたかのように、眠ってしまいました。
今はクーラーはあまり我慢していません。ヴィーガンのチートデイ(肉を食べる日)みたいなものですが、後悔はしていません。
節約を娯楽にする
PC作業をする時にヒジかけの高さが足りなかったので、クッションを自作して取り付けようと思います。(材料費1500円くらい)
それほど高くない市販品でも、手を加えることでオーダーメイドのイスになります。
自分で作業をして価値を高めるという行為は、それ自体が満足度の高い娯楽になります。
こういった何かを作り出す娯楽というのは、自分を高められたような気がするので、何かを消費する娯楽よりも満たされた気持ちが長続きします。
節約の限度を超えても良いこと
わたしの食費は、月に2万8千円くらいです。追記⇒コロナ後のインフレで少し上昇
もっと少なくする事もできると思いますが、食事で我慢をすると他でもっと多く浪費します。
人間が原始人だった時代から、食は欲求の根幹なので、節約し過ぎずに2万8千円くらいを目安に使っています。⇒ 3万2千円くらいに上昇
自然と一日2食になる
わたしは節約して貯めたお金で、早期リタイアを実現しました。
食事は最も満足度を上げるようにしています。
生活サイクルを自分で決めると、自然と一日2食になりました。
3食というのは、会社の労働環境に合わせたものではないでしょうか。
それに1食の量を多くした方が、満足度が高くてコストは安いメリットがあります。
後はおやつを充実させる事で、毎日贅沢な気分で過ごせます。
たまに失敗する
最安値のものを見つけたら反射的に買ってしまうのですが、インスタントコーヒーでは失敗しました。
巨大なボトルなのに普通サイズのインスタントコーヒーより安いものを買ったら、BBQで焦げた割り箸みたいな味でした。
香りとかがなくて、単に苦い汁が出来上がります。
捨てるのがもったいないので、普通のインスタントコーヒーを少し混ぜて、オリジナルブレンドにして消費しています。
節約で貧乏舌を手に入れる
貧乏舌はネガティブにとられがちですが、他人に料理を提供する料理人でもない限り、メリットが大きいです。
現役時代、わたしはデリバリーだけの食生活を送っていました。
その時の1500円以上の蕎麦とスーパーで買った乾麺の蕎麦が、同じくらいの風味に感じられるようになりました。
乾麺でも茹でて冷水に通すと、シャキッとした手打ちそばっぽくなります。
実際には違うのでしょうが、外食しないで味覚がどん欲になると蕎麦の香りが強く感じます。
コストは薬味とか揚げ物をつけても、200円くらいです。
寿司を食べなくて済む方法
デリバリーで生活していた時、一番お金がかかったのが寿司です。
デリバリーチェーンの寿司店を使っても、竜田揚げや茶わん蒸しをつけると4千円くらいになりました。
自作の場合、刺身はスーパーで夜の値引きで安く買えますが、食べるのは翌日になるので鮮度が落ちます。
それで落ち着いたのが、カニカマで巻きずしを作る事です。
酢+砂糖で酢飯を作って魚肉が入れば、
『寿司欲』
というのは満たされるのだとわかりました。
脳は完全に寿司だと思ってくれます。
原価は200円ちょっとで済むので、毎日寿司を食べる事も可能です。
カゴメのケチャップに感激する
スーパーのノーブランドのケチャップから、カゴメのケチャップに変えてみました。
そしたら酸味・甘味の奥深さに震えました。
こんなに違うものなのかというくらい、別物でした。
オムライスとかナポリタンは材料費200円くらいで出来るので、ローテーションに組み込んでいます。
ケチャップだけで、かなりランクアップします。
娯楽費の節約はどこまでできるのか?
娯楽に関しては、リタイアしてすぐにスクーターを買いました。
125ccなので割と遠出とかもできます。
ですが乗らないとバッテリーが上がるし、税・保険もかかります。
結局、所有している事を負担に感じて、すぐに処分してしまいました。
自転車も処分
サイクリングができるクロスバイクを持っていましたが、自転車保険の義務化に伴い処分しました。
持っているだけでコストがかかるものは、ストレスになります。
自転車保険の義務化に関しても、事故を起こす気質の人というのは、決まっています。
そういう人たちのために、自分の生活コストが上がるのは理不尽なので、自転車を手放してスッキリしました。
娯楽はジョギングで十分
人間は走っているだけで、気分がよくなる動物です。
あまり走れないならスロージョグという、ほぼ速足くらいの速度の走法だと、30分くらい続けられます。
それでいてウォーキングよりカロリーを消費し、心拍数があがってスッキリします。
スニーカーは3000円くらいのもので十分で、コースは無料です。
自由度の高さといい、今のところこれが最強の娯楽です。
登山もおすすめ
交通費がかかりますが、登山もオススメです。
道具は別にスニーカーとジャージでも、地元民っぽくすれば、恥ずかしい事はありません。
実際、地元の人ほど普段着で登っています。
登山は一度登ると下山まで歩みを止められないので、強制的にトレーニングができます。
それに人との交流に関してもストレスがたまりません。
変な人は都市部とか安いエリアでとぐろを巻いていて、遭遇するとストレスになります。
山みたいに自分から進んで苦しい思いをする人が来る場所には、あまり変な人がいません。
ステッパーではなく、足踏みで節約
家でパソコンを使う事が多いですが、スタンディングデスクのようにして立って作業をする事もあります。
その時にステッパーを使うと楽しそうだなと思いますが、机の高さの問題で足踏みをしています。
ちゃんと足が疲れるし心拍数も上がって脳のリフレッシュになるので、とりあえずは足踏みで十分です。
机の前で何時間も作業していても、ストレスはたまりにくいです。
ストレスが溜まると浪費に向かいかねないので、普段からちょっとずつ解消した方がいいです。
節約は不安感の解消に一番効果がある
わたしの年収は、会社からの報酬だけで最大2,500万円でした。
それでも不安感というのは、ぬぐえませんでした。
節約で生活費が小さくなり、貯金が積みあがっていく内に人生の不安感がなくなっていきました。
よく稼ぎ・沢山消費するという、アメ車みたいな生き方を否定しません。
しかしわたしは自分がコントロールできるくらいの出費というのが、心地よい消費だと悟りました。
物で溢れるのは苦痛だし、過度に高いブランド物は気を使うし、ほどほどの物を持つのが落ち着きます。
貯金に対して、生活費が少ない安心感
会社を辞める時、100歳以上の生活費を確保してから辞めました。
自由だけどこれからは収入がないというのは、やはり心細いものです。
しかし実際にリタイア生活に入ると、リタイア者の生活費のモデルよりも少なくて済んでいます。
投資で含み損を抱える事もありますが、生活費がかからないので危機までは感じません。
先の不安があるから、誰もがムリな働き方をしてしまいます。
しかしそんなにお金を使わなくても、満ち足りた生活を送る事は可能でした。
他人と競争する必要もなく、充足感のある毎日を過ごせています。
節約は人生哲学
最近の中国で、寝そべり族という生き方があるそうです。
起きていると遊んだりご飯を食べたりして、その分だけ余計に働かないといけないから、ひたすら寝て過ごすのだそうです。
労働はたまに短時間だけ行いますが、消費社会の歯車として組み込まれることを拒んだ、哲学的な生き方です。
それでいて説教臭くなく、カッコつけていないところが好きです。
当局は発展を阻害するとして問題視していますが、発展のために競争に駆り立てた結果が寝そべりです。
節約体質だと無職でもお金が増える
リタイアして貯金を使う生活を想定していましたが、配当等で生活費が賄えています。
そこで外食を増やそうと思って、二週連続でモスバーガーを食べたところ、一週目よりも感動が弱まっていました。
何なら自炊で作っているハンバーグサンドの方が、肉の味が強く感じて二週目のモスよりインパクトがありました。
いくらお金を使っても連続だと感動は薄れてしまうので、モスは月イチくらいにしておきます。
幸せのベースは貯金があること
太古の昔は個々が飢えないことが重要で、その上で家族を作ったりしていました。
順番としては家族を作るのが先ではなく、飢えないことが最初に来ます。
私は独身ですが貯金によって食と自由があり、十分に幸福だと感じています。
若い頃はテレビの影響もあって、結婚をしないと幸福ではないと思い込んでいましたが、いろいろと経験した結果、自分は独身で豊かに暮らすのが幸福という結論になりました。
節約のしすぎで起こったこと
長い節約習慣によって脳が変化して、お金があっても買えない物が出てきました。
例えば大好きなスイカは、ここ3年くらい心理的に手が出ません。
自分がポンとお金を出せるものを調べてみると、貧しい頃に買う習慣があったものだけでした。
年収200万円くらいの頃、CoCo壱やモスはたまの楽しみで食べていました。
今でもそれより高い外食は、株主優待でしか食べる気が起こりません。
果物は贅沢品という認識なので、スイカやブドウなどは全く買っていません。貧乏な時に買っていたバナナだけが、今も買える果物です。
本のおかげで貧しい身分から脱することができたので、これにはお金をポンと出せます。
こんな風に節約によって、お金の使い方に偏りが生まれることがあります。
節約をする方は、お気を付けください。
節約しすぎて失敗
冬に暖房を使わない生活をする中で、うっすらとした記憶を頼りに去年の使い残しのホッカイロを発見しました。
ただほんの少し安いという理由で貼れないタイプのものを買っていたので、使い道が限られてしまいました。
ホッカイロは首や心臓など血液の流れに沿って貼るのが効果的ですが、貼れないタイプだとポケットに入れることになり、あまり温かさを感じられませんでした。
一割くらい高くても、貼るタイプを買うべきでした。
追記:節約が人体に与える影響
冬場のノー暖房で、長時間の低体温状態で起こったわたしに症状は下記になります。
足の指は腫れるのが翌日なので気づくのが遅れて、毎年赤く腫れあがります。
ここで気を付けないと凍傷になって指がモゲてしまいます。
次に頭は風邪を引いた時と同じように、熱が出て痛くなります。
頭痛ぐらいはと我慢していると、冷えた血液のせいか心臓が痛くなってくるので危険です。
こうして電気代を我慢しつつも、株の方は最低170万円から買える銘柄を物色中です。
こうしてお金の使い方にメリハリをつけて、銭っこを増やしています。