都内で年収1000万では贅沢ができないと言われますが、少なくともお金に困る状況はありません。
内向的な性格なので旅行や外食が嫌いなため、生活レベルを上げるような事もなかったので、ますますお金の不足を感じなくなりました。
たまに出費がある時も、お金を使うという感覚ではなく数字を動かすような感覚でした。
毎月の使途としては
2.税金
3.食費(たまに服や靴)
です。
お金よりももっと変わるのは、対人環境です。
年収1000万で一番変わったこと
年収1000万でも都内だと余裕がないと言う人もいますが、一番大きいのは収支ではなく環境の違いです。
わたしはフリーター出身で給料の安い仕事場で、そこにいた先輩や顧客よりも弱い立場で彼らと接していました。
そこで感じた理不尽な人間性は、年収1000万の環境では殆ど感じる事がありませんでした。
変な人と距離を置けるというのが、一番のメリットです。
最初からまともな所に勤めてから年収1000万になった人は、規格外の理不尽な人と遭遇していないのではないでしょうか。
彼らの下になったら、社会経験を積んだ今でも対処できない気がします。
年収が上がると理性的な人が増える
中には気が合わない人もいますが、少なくとも理性がある人たちばかりです。
ちゃんと現代日本人の枠の中に入っています。
見えない年収のフィルターはあって、規格外に理不尽な人はそこを超えられません。
賃貸でも安いアパートは隣人も難しい人が多く、賃料が上がるにつれて変わっていった経験はないでしょうか。
あまり金銭欲がない人でも、良い環境を求める事をモチベーションに転職を視野に入れてはどうでしょうか。
わたしはすごく楽になりました。
年収1000万の生活内容
一度の昇給の幅が大きかったので年収がピッタリ1000万円の時はなかったですが、月給が80万+賃貸会社負担が年収1000万に近い生活でした。
ボーナスは全額貯金していたので、年収とは別の意識です。
月給80万だと手取りで50万円台で、もらう段階で
『大分使ったなぁ~』
という気分になります。
普通は一番大きい出費のはずの賃料に関しては、会社が多くを負担してくれました。
確か全額だと税で逆に損をするとかで、2割位の自己負担でした。
収入の半分以上を貯金に回す
わたしが子供の頃は、アリとキリギリスの話で慎ましいアリが持てはやされていました。
遊んでいたアリが冬場にお金が尽きて、頭に雪が積もった状態でアリの所に現れるところはトラウマものでした。
そんな教育の結果か、最低でも毎月30万以上は貯金していました。
通常で40万円後半が多かったと思います。
貯金100万円を目指していた頃と違って、貯金の桁が増えると数十万円の貯金増はあまりインパクトがありません。
ただ数字が少し変化するといった感じです。
出費は税金が一番多い
税金に社会保険を入れると20万以上引かれるので、これでもうお金を使った気になります。
日常の金銭感覚は月給20万くらいの時と変わらないので、20万円が引かれると思考が停止してしまうのか、買いたいものが浮びません。
それか歳をとって物欲がなくなったからかも知れません。
若い時にはゴーグル型ディスプレイとかバイクとか、余分なものを買っていましたが年齢を重ねると欲しいものが減ります。
買ったら使うだろうと思ってPS4を買いましたが、大して使いませんでした。
やはり歳をとると、物への興味が減るのだと思います。
年末調整で50万引かれる
年収1000万の時ではないですが、年末調整で50万引かれて何かの間違いではないかと頭を抱えた事があります。
年末調整はてっきり、お金が返ってくる制度だと思っていましたが、昇給が大きいと引かれる事もあるみたいです。
いつ、こういうお金を引かれるかわからないので、生活費はかけられません。
年収1000万の食事
内向的な人は外食が苦手な人が多いと思いますが、わたしもそうです。
だからレストランのグレードが上がるという事もなく、フラットな状態でした。
ただ一時期デリバリーで暮らしていた事があって、食費が15万くらいかかりました。
デリバリーのものはカロリーが高くて化学調味料が多いので、飽きて拒否反応を示すようになりデリバリー生活は終わりました。
スーパーは安い店
生活水準を一度上げると下げられないそうなので、スーパーは安い店を使っていました。
生鮮ものの質は若干下がりますが、和牛とトロがこの世に存在しないと思えば何とかなります。
我慢をするともたないので、最初から忘れて生活をします。
試し買いは躊躇なくできる
食費を抑える代わりに、調理家電で補おうと思いました。
みじん切り器とかホットサンドメーカーとか、あまり使わなくなったものもありましたが、電気圧力鍋は正解でした。
料理が放っておいてもできるし、無水でカレーなども作れるので美味しく作れました。
食材の質を上げるより、コスト対満足度は高いと思います。
こういう試し買いは、お金に余裕があったので躊躇なくできました。
年収1000万の生活でお金を使うようになったこと
身に着ける服や靴、カバンは少しだけ良いものにしました。
高いと言っても10年以上もつものが多くて、長い目でみるとコスト的には安物とあまり変わりません。
手入れをすると味が出てくるし、壊れる事が少ないです。
腕時計も海外製に変えた事がありましたが、これはあまり便利ではなかったので国産電波時計に戻しました。
寄付金
東日本大震災が起きた時に、赤十字に100万円を寄付しました。
自分に入った分のいくらかを他人に使わないと、新しくお金が入ってこないというのを何となく感じていたので、抵抗はありませんでした。
寄付金控除のために振り込みできるのが郵便局だけで、自分の銀行口座からおろした100万の現金を持ち歩くのがドキドキしました。
100万円の束を持ったのは初めてで、いい経験になりました。
クイズ番組の賞金でよく聞いた100万円っていうのは、こういうものなんだと感慨にふけりました。
会社で人への出費はケチらない
ご祝儀は相場の倍くらい出していました。
新しく社員が入ったら周りの人にランチ代を渡したり、本を買ったりしていました。
自分の収入には、こういった経費も含まれているという認識だったので、もったいないとは思いませんでした。
こういうお金の使い方が、後に自分に戻ってくるのを実感しました。
車を無駄に買う
年収700~800万くらいの頃に、中古のオープンカーを買った事があります。
ローンは金利がもったいないし、必要もないので現金で買いました。
数ヶ月は乗りましたが段々とおっくうになり、放置していたらバッテリーが上がってしまいました。
バッテリーを買ってきて交換して、そのまま近所の中古車買い取りのお店で売りました。
買った時との差額で60万くらいの赤字でしたが、色々と経験できたので不満はありません。
フリーター時代に、上野の中古バイク屋でガラクタを掴まされた時は上野全体を恨むほどでしたが、年収が増えてからはお金で不満に思う事はなくなりました。
家を買う
仕事一辺倒の生活を改めるために、日帰りできる距離に別荘を買いました。
早期退職して住む事も可能な家をネットで探して即決しました。
不動産手数料や登記の費用などもろもろこみで、900万くらいしましたが現金一括で買いました。
内向的な性格を変えるために買った部分もありますが、結局は風通しに通うだけで1年未満で売りました。
売り出して数ヶ月しても売れなかったので、大幅に値段を落して売りました。
300万くらいの赤字でしたが、不動産の売買は買い主の人生にも関わる事なので、その人たちに使ったと思えたので不満は感じませんでした。
300万は授業料と割り切れる
自分の家を買って売るという一連の経験が300万でできたのは良かったです。
マンションを借りる時の賃貸不動産で残念な人に多く遭遇しましたが、売買不動産もなかなかでした。
不動産投資に興味がありましたが、家のメンテや不動産屋の感じから、この業界にあまり近づかない方がいいと勉強できました。
こういう風に、自分が嫌だと思ったことから離れる選択を自由にできるのが、お金があって良かったと思うところです。
年収1000万の余裕が、更にお金を呼ぶ
年収が増えて貯金が増えると、現金だけで持っている事にリスクが生まれます。
なので副業でFXと株のトレードをやっています。
やりはじめてわかったのが、
「トレードは恐怖心と戦うゲーム」
という事です。
余裕のある資金で信用取引を一切しないため、一時的に下がっていても持ちこたえる事ができます。
含み損を抱えられる余裕
含み損を数百万抱えても放置していて、逆に利益が上がった経験が数回あります。
個人投資家は短期間に儲けようと思うと負けてしまうようになっています。
現金の代わりに株を持っておこうというつもりで、長期保有で配当を貰いながら気長に持っていたら最終的にプラスになりました。
人間関係に使ったお金が戻ってくる
会社で他の人のためにお金を使っていると、後に戻ってきます。
自然とやっていた事ですが、心理学的に「返報性の法則」というのがあるそうです。
他人は何か施しを受けると、その人にお返しをしないといけないと思うそうです。
明確な物品でのお返しは無いですが、わたしの仕事はスムーズに進みました。
その結果、更に年収が上がっていきました。
こういうお金の性質みたいなものは学べたと思います。
今の生活
年収は最高で2,500万円までいってから、資産が貯まったのでリタイアしました。
今朝は寿司が食べたい気分だったので、朝イチで巻きずしを作りました。
食べたいときに食べることが贅沢なので、材料費300円以下でも満足できました。
金銭感覚が狂うことなく、堅実な生活が送れています。
それで何が楽しいのかと思う人もいると思いますが、わたしは自由な時間が最も価値があると思っています。