昇給の交渉が成功した方法

わたしが決めます 年収アップの方法

内向的な人は特に、自分の利益になるような交渉を苦手にしています。

そういう人でも可能なのが、無言の交渉です。

 

あれこれ述べるのではなく、昇給するのが妥当な状況に持ち込んでいきます。

お寺の心づけも明確に金額を言わないがゆえに、檀家は金額を多めに支払います。

 

自分から言わずに、かつ高額の昇給が成功した方法です。

 

昇給される状況を作る

会社は世間体があるので名言していませんが、必要な社員と入れ換えができる作業員レベルの社員の区分けがあります。

作業員レベルの社員が長年在籍しても、替えがきくので大して昇給しません。

 

必要な社員は会社が昇給を提示してでも、つなぎ留めようとします。

必要な社員になるのは難しいように見えて、実は簡単です。

 

何か小さな事からでいいので、自分が責任を持って決めるという事をするだけです。

責任と言っても進退に関わる事でなくてよくて、手近な所から手を付けるだけです。

 

責任回避型の人が増えたからこそ、責任を持つ人は重宝される

もう20年以上前に銀行の現役社員が内情の暴露本を出して、いかに減点を避けるのかが生き残りに重要なのかが書いてありました。

 

銀行員の役職者の給料が高いのは、減点を避けて生き残れたのが僅かだからで、他は何か少し失敗すると左遷されてしまいました。

 

それで皆、無難な方へと流れてしまったため、銀行はかつての勢いを失ってしまいました。

既存の銀行では利子がついても、振り込み作業一回の手数料で消し飛んでしまいます。

 

しかし後発の楽天銀行では月3回(私の口座では)の振り込みが無料で、しかも外貨預金も安く設定されていたり、ポイントが付いたりします。

後発の方は既存を追い越すために誰かが決断して、最良の方法を選んでいます。

 

決められる人が社会で生き残れる

官製のシステムを見て思うのは、責任を回避するために煩雑な機能や説明がてんこ盛りになっていて、非常にわかりにくいことです。

 

責任を持つというのは、

 

『これはいらない』

 

と言ってバッサリ切り捨てる勇気です。

単に無駄を省くだけの事でも、減点を恐れてやらない人が多いです。

 

二度手間・三度手間になっている所を削ぐのは、大して難しい事ではありません。

そうやって効率化した結果が、昇給に繋がります。

 

 

一回の昇給でどのくらい上がったか

わたしはITベンチャーで、何かを決断して仕組みを改善する度に昇給していきました。

その額は2桁の事もありました。

 

仕組みを変えて目に見えて成果が上がって、2ヵ月くらいで昇給を告げられるという感じです。

ITは数字が早く明確なので、利益が給料に反映されやすいです。

 

給与テーブルが出来る

ベンチャーでも徐々に会社の制度が整ってくると、昇給は給与テーブルによって決まります。

給与額は役職で明確に決められて、後はインセンティブとかがつく感じです。

 

ベンチャーのいい所は拡大が続くので、銀行のように席を争わなくても責任者が足りない状態なので、昇格しやすいところです。

 

ベンチャーでも拡大していないのなら、あまり意味がないので他へ移った方が無難です。

 

昇給したら責任が増えるのではなく、権利が増える

 

会社は別に社員を苦しめるために存在している訳ではありません。

パフォーマンスを引き出して、優秀な人がやりやすい環境を提供して、会社も潤うというのを考えています。

 

昇給したという事は、会社にとってあなたの重要度が増したという事です。

昇給の権利だけではなく、仕事の進め方も自分で選べる権利も得られます。

 

年功序列の頃は長年の勤続に対するご苦労賃の色合いがあり、社員もへりくだる必要がありました。

しかし今の昇給は実力の結果であり、他社に逃がしたくないという会社の意思表示です。

 

 

責任とは進退をかける事ではない

織田信長は失敗した者よりも、消極的で何もしない者の方を嫌っていました。

今の会社も、変化をしないと新興企業の合理的なやり方に追い抜かれてしまいます。

 

失敗を恐れて消極姿勢だと、没落していくのが目に見えています。

失敗をしたとしても、次に活かす経験を得れば無駄な失敗にはなりません。

 

昇給しないなら会社を移る

昇給する状況を作るのに、土台となるのが会社の業績です。

会社次第でママチャリかスポーツサイクルくらいの違いがあって、同じ労力でも稼げる額が全く違います。

 

昇給しやすい会社は入社の難易度が高いように見えて、新興で求職者に信用がないので競争率が低い場合があります。

 

職場環境はアメリカのツールや制度が、少し遅れて日本に入ってくる事が多いです。

転職に関してもアメリカのように一般的になって、個人が有用な人材であり続けるために転職に挑戦するようになると思います。

 

一段上に行かないと変わらない

上昇志向がない人でも、現状維持を考えていると相対的に位置が下がってしまいます。

ただ給料が安いだけならまだしも、給料が安い職場には変な人が集まりやすいので、人間関係に苦労をします。

 

人間社会とは常識が逆さまな人々との仕事は、理不尽と戦う毎日になります。

常に一段上に行くつもりでないと、苦労を背負い込む事になります。

 

今いる会社に不満があって転職する場合、入れそうな会社にスライドで入ると、同じような問題が横たわっています。

一段上に行くつもりでないと、環境は変わりません。

 

昇給の近道は適職

仕事が大変でなければ高い給料がもらえないという印象を持っていないでしょうか?

実際は自分が楽にできる仕事の方が、昇給しやすいです。

 

わたしは

 

嫌な仕事 = 不得意な仕事

 

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を辞め続けて適職に就くことができました。

自分が不得意な事を克服するよりも、得意な分野を伸ばした方が最適な結果を得やすいです。