Fランク大学生にとって、今はいい時代です。
企業は高学歴者を揃えても上手くはいかない、という経験から以前よりは学歴要件が緩和されています。
高学歴の人は問題を解く事が得意ですが、社会に出て実戦の問題を解く能力とイコールとは限りません。
とはいえ、彼らは車で言えば大出力エンジンを積んでいるようなものなので、Fランク大学生は他の部分で補わなければ追い越せません。
大出力エンジンだとサーキットでは速いかも知れませんが、幸いなことに社会人の仕事は街中のレースみたいなものです。
直線だけ速くても、レースで優勝することはできません。
高学歴とFランク大学生にはそういう違いがあるので、戦い方を変えればチャンスはあります。
Fランク大学でも後悔しないでいい理由
新卒の就職では仕事の実績が乏しいので、企業は学生の学力に判断の重きをおいてしまいます。
以前より学歴社会が緩和されたとはいえ、これは仕方ないことです。
学歴という無難な判断材料に頼れば、企業で選考を担当者した人が責任を問われる事が少ないためです。
面接官もまた、会社の中で出来る・出来ないの判断をされる人でしかありません。
ここでFランク大学の選択を後悔しても時間は巻き戻せないので、次に打つ手を用意します。
学歴を補うPR資料を
新卒で仕事の実績がないのなら、作ってしまえばいいのです。
志望する会社の仕事を合理化するものを作り、それを実績にしてしまいます。
まだ入社前で仕事が良くわからなくても、ネット検索すればその会社なり業種の仕事内容や文句が出てきます。
それを改善するツールなり、方法論なりを資料化してください。
完全な正解でなくても構いません。
会社に入ると油断して与えられた作業しかしない既存社員がいるので、新卒で改善をする気概だけで十分アピールになります。
自己PRで穴埋めは有効
学校の勉強で負けた分は、社会人になってから挽回
学校の試験のルールでFランク大学生は負けましたが、社会に出てからの方が長いので挽回することはできます。
学校の試験が苦手でも、社会に出た後の不定形な問題には強いかもしれません。
学校や資格の試験は、問いと答えが定形な場合が多く
『なぜ、そうなるのか?』
にこだわる人は苦手だったりします。
この『なぜ』にこだわりがある人は、社会に出てから自分で問題を解決していく傾向があります。
社会に出た後の勉強
社会に出た後も勉強は必要です。
といっても、学校の勉強のように押し付けられてやるものではなく、自分が興味を持ったものをやればいいので格段に楽です。
試験がない分どこまで勉強をすればいいのかわかりにくいですが、継続する事で仕事の質が向上します。
特定の勉強が効くというより、勉強をして仕事に活かそうとする行動が、仕事の問題解決のプロセスに似ていて実務が上達していきます。
転職における学歴の威光は10年くらい
学歴という過去の栄光が転職で効くのは、せいぜい10年くらいです。
転職市場には、高学歴でも不器用な人というのが結構あぶれています。
仕事をこなすには柔軟性や視点の切り替えが必要なため、高学歴なら安泰という事もありません。
そのため、継続して努力をしたFランク大学生にも逆転のチャンスが残されています。
Fランク大学生の財産
人間の感性は歳を取るたびに衰えていきます。
子供の頃に熱中したゲームも、中年になると面倒なだけだったりします。
Fランク大学生は感性が豊かな若いうちに、勉強以外の時間を過ごす事ができました。
これはどんな金持ちにもできない経験です。
この経験がないと、歳をとってから経験の欠如を取り戻そうとします。
いわゆる中年の狂い咲きというものです。
しかし、若い頃と感性が違うので、満たされる事はありません。
若い頃の無為な時間というのは、実は財産です。
Fランク大学の不利は、人生の一瞬のみ