辛い状況って抜け出す方法が何も浮かばないから辛いんですよね。
全ての脱出口が埋まっているように感じて、一生閉じ込めらそうな恐怖がわきます。
わたしは他人に『相談できない・助けを求められない』性格だったので、割ともがくハメになりました。
けどそこから脱出できなかったことはなく、過ぎてみれば
『辛い状況も永遠には続かない』
という事がわかりました。
根性論とかではなく
『川で流された時にじっと身をゆだねていれば川岸にたどり着く』
みたいな対処法です。
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辛い状況は逃げ場がない
わたしは就職せず6年くらいフラフラした後、初めて正社員で入ったのが飯田橋のシステム会社でした。
同年代に比べて大分出遅れた感もあったし、フリーター生活に終止符を打って生涯勤める決意で入社しました。
ところが業務内容は偽装派遣みたいなものだし、肉体労働系のバイトにはいなかった電脳系ブチ切れ上司がいて、会社員生活はすぐに苦しいものになりました。
些細なことで切れて巨大な赤ん坊のように叫び声を上げるのが、電脳系の特徴です。
毎朝辞めたい気持ちに
寝起きで辞めたい気持ちにフタをして、満員電車に乗って会社へ向かいました。
心が弱った状態は乗り換えさえ苦痛で、それなのに会社は最寄駅から遠くて辞めたい気持ちがMAXで会社につきます。
派遣先に直行・直帰の時は、都営線とか使ったこともない路線の駅に行かされます。
業務では電脳ブチ切れ上司特有の悲鳴みたいな罵声を浴びるので、わからないところを聞くこともできませんでした。
けどラストチャンスだと思って入った会社だから、辞める選択肢が浮かばずに毎日嫌な思いが募るだけでした。
この頃に何が楽しかったか思い出そうとしても、ペヤングにチップスターを混ぜて食べることくらいしか思い出せませんでした。
底についたら浮上するだけ
会社は嫌だけど辞めたら将来ホームレスになるという、悩みと悩みしかない日々を送るうちに、悩みごとの器がいっぱいになりました。
そうなると将来の不安など考える余裕がなくなり、『辞めるしかない』というのが頭に浮かびました。
就職祝いに国内ブランドの靴下をくれたおばさんの顔が頭をよぎりましたが、自分の人生を第一に考えました。
底の底までついたら生存本能が働き、最適な答えが浮かぶのだと思います。
意志が強い人ほど、悩みごとの器がいっぱいになっても限界を超えて働いてしまうのでしょう。
辛い状況から逃れてどうなった?
システム会社を辞める決断が精いっぱいで、次の就職先を決めずに逃げるように辞めました。
その後は実家暮らしでしたが生活費は自己負担で、貯金が続く限り半年ほど寝て暮らしました。
ひたすら寝たかったので寝ましたが、これは有効でした。
ストレスフルな期間が長いと脳が嫌悪感を感じやすくなっているので、正常な判断がくだせません。
ただ安穏と寝ることが、脳の傷を回復させてくれます。
辛い状況の中に抜け出すヒントがある
辛い状況で精神力がMAXまで使われ、一皮むけて覚醒した感があります。
この時に漠然とでもいいので『辛い状況は好転する』という事を信じていないと、明るい方向へはいけません。
人は気分に合った選択をするというのも、半生から得た教訓です。
けどこの効果はすぐに出るわけではありません。
次の就職ではシステムとは真逆のアナログな営業に進みましたが、この仕事も合いませんでした。
しかし
システム+営業
という経験は、次に選んだネット広告の業種でピッタリとハマりました。
辛い状況下で得た経験に救われる
ネット広告の会社に入りましたが、上司が不真面目で遊んでばかりでした。
しかしこれはシステム会社で罵倒されるよりマシだと思い、業務を観察しながら独学で補っていました。
それでデータを重視した仕事に作り変えて、広告の商談も軽く折衝すればいいだけなので、営業会社より楽に仕事をこなせました。
給料は入社して1年ほどで、システム会社にいた頃の倍以上の金額になりました。
システム会社にいた頃は、負け犬のように辞めたら転落人生が待っていると思い込んでいましたが、実際は逃げて年収が上がる結果となりました。
辛い状況の時に考える将来像など、案外と当たらないものです。
辛い状況下を生き延びる方法
お金がないとかは耐えられますが、自尊心がなくなると復活は厳しいと思います。
自尊心が低いと自分がひどい目に合うのを受け入れてしまって、よりよい待遇を求めようという気持ちが失せてしまいます。
この状態だと転職しても、負のサイクルから抜け出せません。
自尊心の保ち方
わたしは得意なものもなかったので、本や映画の英雄に自分を重ねることで自尊心を保ちました。
妄想でもなんでもいいので自分が価値のある存在だと思っていれば、無意識の内にそれに見合う選択をするようになります。
辛い時には収入も貯金もゼロになる事が頭をよぎりましたが、その時代を乗り越えてみたらお金の不安が一切ない暮らしになっていました。
そのあたりの転職歴や年収の推移は別カテゴリーに書いてあるので、よければいろいろと読んでみてください。
繰り返しますが、苦しい状況は永遠には続きません。