わたしは内向的で、交友関係を積極的に広げようとはしませんでしたが、付き合う人に恵まれました。
好きな仕事でよく稼げたのは、質の高い人と人間関係を築けたからです。
振り返って考えると、徐々に良い人と付き合えていけたのは、決して運任せではありませんでした。
自分の精神性が上がっていくのと同時に、気がつくと付き合う人の質が上がっていました。
そのおかげで、自分一人のスペックでは不可能だった早期リタイアができました。
質の高い人と付き合うには、まず自分から変わる
誰とでも仲良くしようとすると、その中に必ず地雷みたいな人が混ざります。
自分で問題を起こさない内向的な人は、外部の侵略者によって人生が損なわれます。
侵略者とは、他人を使って自分の人生を豊かにしようとする人のことです。
そういう人との付き合いを無くし、質の高い人だけと付き合っていくにはコツが必要です。
その方法で一番簡単だったのが、自分の精神性を上げる事でした。
例えば会社の悪口を言っているような人と、付き合いたいと思いますか?
わたしなら思いません。
だとしたら、自分がまず会社の悪口を言わないようにします。
そうすると自分に寄ってくる人は、会社の悪口を言わないような人ばかりになります。
例え悪口を言いそうな人が寄ってきたとしても、拒否感を覚えて自然と遠ざけるようになります。
人は精神性が似た者同士で付き合う
自分が悪口をグッと飲み込むような人間になると、どうして似たような人が寄ってくるのでしょう?
これは人の性質として備わっている、自分に近い精神性の人を求める気持ちが原因です。
自分と大きく精神性が違う人と一緒だと、ギャップから不快でびっくりする事が連発して、居心地が悪いのです。
これはお互いさまで、例えばゴミのポイ捨てを普通にする人と一緒に居たら、あなたは『うわぁ』と思う経験を何度もします。
同時にポイ捨てする人は、あなたの事を堅苦しい人だと思って居心地が悪く感じます。
このように精神性というのは、自然と付き合う人を分けるようになっています。
いい人と付き合いたかったら、まずは自分の質を高める事です。
肩書は関係ない
精神性が同じ人を求めると、社会的地位も似たような感じになる事が多かったです。
ですがそれは結果的に皆が出世しただけで、肩書よりも前段階で付き合いは決まります。
わたしに肩書がない頃、せめて精神性だけは良い人間であろうとしました。
取引先の人に誠実に対応し、社内でも感じが悪い人間にならないように気を付けました。
自分が教えられる分野なら無償で教えたりする内に、気が付いたらやり取りする人が皆、わたしにとって居心地のいい人ばかりになりました。
『あっ嫌だな』
と感じた人は、無意識の内にフェードアウトする事ができていました。
SNSで付き合う人の質
SNSの人間関係を思い浮かべてください。
仕事とか肩書はマチマチでも、相互フォローは大体同じような精神性の人になりませんか?
嫌なリプが来たらすぐにブロックできるし、共感しやすい人だけが残ります。
こうして付き合う人を入れ替えていって、自分が心地よい世界ができていきます。
リアルな人間関係だと領域を荒らす人がいても即ブロックするのは無理ですが、スーッと身を引いてフェードアウトする事はできます。
付き合う人の質の見分け方
ウソをつくのが気質に組み込まれている人はいて、そういう人は自分の質を偽装しています。
法に触れる詐欺師ではなくても、他人を養分にして甘い蜜を吸おうとする人は居ます。
そういう人を見抜くのにも、自分の質を高めるのが有効です。
目で見る情報では騙されますが、自分の質を高めていくと、五感で感じる印象が正確になっていきます。
人に対して
『何となく嫌』
と感じる事は、人付き合いの判断において重要な情報です。
有名人を使って自分の感覚をチェック
自分の感覚をチェックするのに使えるのが、有名人の観察です。
例えばわたしが以前から
『嫌だなぁ』
と感じていた芸人がいます。
顔つきや話し方や行動などが、言語化が難しいですが何となく嫌だとずっと思っていました。
テレビに出なくなってきたと思ったら、幅広い人脈を持っていてビジネスをやっているとかで、起業家みたいにモテはやされました。
テレビの評価と言うのは全く信用しないで、わたしはその芸人のうさん臭さが増したように感じました。
実際、事業と言っても『人と人を繋ぐコンサル』みたいにフワッとした内容で、実態が見えませんでした。
ますます『嫌だなぁ』と感じるのが強くなっていきました。
周りを巻き込む事件を起こす
その芸人が他の芸人を巻き込み、反社会的勢力の営業を受けていた事が明るみに出ました。
その芸人だけでなく、参加していた芸人たち全てが活動自粛に追い込まれました。
幅広い人脈を持っているといっても、その質が低かったために問題が起こったのです。
自分の質を上げずに他人のフンドシで相撲を取ろうとする人は、そのしっぺ返しがかならずきます。
そういう人と付き合っていると、巻き添えを食うわかりやすい例です。
元ヤンタレント
テレビでは
『歯に衣着せぬ』
みたいな人が、正しい人のように扱われます。
しかも元ヤンの方が、真っすぐで裏表がないと持てはやされたりします。
わたしの経験では、ヤンキーになるのは人を傷つける事を快とする、人格的に欠けた人が多いです。
元ヤンの過去を恥じて、挽回するように頑張るような人となら付き合えますが、この元ヤンタレントは武勇伝として語っています。
それにテレビでも、現役のチンピラみたいな態度でした。
わたしにはそれが芸風とは思えず、彼女の地のように感じて『嫌だなぁ』と思っていました。
自分が良い人間であろうとすると、悪辣な人間を感じ取るセンサーが備わります。
やっぱり恫喝する
ヤンキーって威嚇をする事で自分の要求を通す所がありますが、彼女もそうでした。
元ヤンタレントは、自分の姉の勤め先のタピオカ店のオーナーを恫喝し
『事務所総出で』
とか、反社のような脅し文句を使っていました。
元ヤンは自分の感情に素直と言われますが、それは良い事なのでしょうか?
誰しも何かしら他人とは違うもので、皆が少しずつ我慢をする事で社会を成り立たせています。
そんな社会の中で我慢しない元ヤンというのは、煽り運転をしながら走っているようなもので、すごく迷惑な存在です。
彼女は他人との共感力が優れているわけではないのに、自分の感覚を絶対だと信じて他人に対し
「ありえなくねっ!!」
と憤怒できるタイプの人です。
こういう人は一時的に上手くいっているように見えて、周囲を巻き込むトラブルを起こします。
この元ヤンタレントはタピオカ以外にも、ディズニー関係の施設で恫喝されたという人が複数出ています。
嫌だなぁと思う有名人を追って、ご自身の感覚をチェックしてみてください。
慣れてくると、顔つきだけでも感じるようになります。
自分の質を高める方法
付き合う人=自分の質
なので、自分の質を高めていけば、良質の人と付き合えます。
では具体的に自分の質は、どうやって高めればいいのでしょうか?
わたしは自分がなりたい人物モデルを複数用意して、彼らの真似をするようにしました。
このモデルに関して、わたしは主に読書で見出しました。
歴史の本や立志伝のようなものを読み、いいと思った人物の影響を受けていました。
成功する人は困難な時に、『〇〇のせいだ!』みたいな責任転嫁をせず、より困難と思える選択肢を選んでいます。
そういう行動選択を真似するうちに、少しずつ自分の気質も変わりました。
一人の時に自分を高める
わたしの人間性を高めてくれたのは、一人でいる時に読んだ本です。
そうやって自分を高めた結果、相応の質の人と付き合う事ができました。
林修先生は、
『一人になって自分を見つめ直す。その中で他人との繋がり方を見出していく』
と言っています。
つまり良質な人付き合いをするためには、孤独な時間が必要という事です。
孤独を埋めるために無駄な人付き合いを増やすのではなく、孤独な時間が作れるくらいの人付き合いがオススメです。
わたしの半生の結果では、人付き合いは量より質の方が重要でした。