バイトで25万稼ぐのがやっとですが、年収1000万円だと何時間働くんですか?
時間を切り売りするのとは違い、信用で報酬を得ます
わたしは大企業には入れなかったので、ITベンチャーの経験だけを書いていきます。
スペックは低学歴・フリーター出身です。
20代後半で、転職して1年くらいの年収が700万円でした。
転職で落ちたりしつつ
30代の時に、別の会社で年収1000万円に到達しました。
最高は給与・賞与で2,500万円(年度末までいたら3,000万円超)でした。
このくらいの給料が、どれくらいの労働時間で手に入るかを書いていきます。
皆さんの参考になれば幸いです。
労働時間と年収の関係
わたしは社会人スタートがフリーターだったので、時給や日給制の感覚が強く残っています。
定時より前に終わらせても満額がもらえるので、現場にバイトしかいない時は、休憩なしで13~14時くらいに終わらせたりしていました。
日給を1000円上げてもらう交渉をした事もあります。
上げてもらう根拠は、
『前回上がってから半年たったから』
みたいな、子供のお小遣い交渉みたいに、会社の経済性を考えない適当な根拠だったので断られましたが。
残業の制度はありましたが、定時前に終わらせた方が時給換算だと多いので、みな早く帰れるよう仕事をしていました。
ITベンチャーの最初の頃
最初のITベンチャーで年収700万円と書きましたが、入社当初は月給25万円くらいでした。
その時は上司がいたので、自分の裁量で労働時間を決められませんでした。
朝10時~夜20時くらいの、完全週休2日制でした。
仕事の内容がくだらなくて、長時間の打ち合わせ(無駄話多め)の隅に座ってるとか、取引先からお金の催促をされて、埋もれた請求書を上司の机の上から探すとかでした。
こういう付加価値を産まない仕事では、当然のことながら給料は上がりません。
年収が上がるキッカケ
支払い忘れは商売としてあり得ないし、取引先からの電話はわたしが対応して謝っていたため、改善する事にしました。
上司が不在気味だったので、取引をデータベース化して、案件を管理して郵便を勝手に開封して処理しました。
上司は楽が出来るので何も関与してこなかったばかりか、商談さえ忘れる事もしばしばになり、それも改善する事にしました。
広告に関してもデータベース化して、商談をデータ中心にして、わたしでも対応できるようにしました。
色々な事を上司がいなくても対応できるようにした結果、上司の代わりにわたしが責任者になりました。
そこで年収が上がりました。
給料は度外視
『会社の教育環境が整っていない!』
と不満を言うこともできましたが、それで年収が上がる事はありません。
教えられて出来るような仕事なら、誰でもできるので、会社は安い人材を求めるからです。
わたしは上司が何も教えてくれない会社だったからこそ、チャンスに恵まれました。
このチャンスを活かすために、給料は全く意識しないで、通常業務以外の時間に急いでデータベースを作っていました。
取引先に申し訳ないという気持ちが強かったので、自分の給料は考えていませんでした。
まだ給料もあまり上がっていなかったし、時給換算だとこの時期が最も低いと思います。
高い年収は労働時間に比例しない
わたしが責任者になってからは、毎日23時くらいまで仕事をしていました。
帰るのが面倒で会社に泊まる事はありましたが、それでも6時間は寝ていました。
それに加えて毎日、会社で横になって昼寝をしていたので、寝不足という事はありませんでした。
土日が休みの会社でしたが、どちらか1日は必ず仕事をしていました。
仕事というより、街づくりのゲームをしているみたいな感覚だったので、労働時間が長いとは感じませんでした。
なので、『頑張った』という気持ちは薄いです。
ベンチャーだからか、高い給料をもらった人で、仕事に没頭する期間が無かった人を見た事がありません。
長時間何をしていたのか?
データベース化できる部分や、プログラミングで自動化できる部分が多くあり、
通常業務+業務改善
を同時に進めていたので、やる事は尽きませんでした。
データベースは作る時より、既存のデータを移行するのがわずらわしかったです。
多分、毎日120%くらいの力で仕事に注力していたと思います。
業務改善をするとわかりやすく収益が上がるので、会社側が勝手に給料を上げてくれます。
上げ幅は数ヶ月ごとに数万から数十万だったと思います。
『えっ、こんなもらえるの!?』
と、少し気が引けました。
バイトでは日給1000円の昇給が断られましたが、高額な年収だと勝手に上がります。
働きと給料の関係
働ぎ具合と給料の関係です。
最初の内は大変さに比べて、給料は低いです。
ベンチャーは給料への反映が早い方ですが、それでも少しタイムラグがありました。
ですが仕事が落ち着いてきて、歩みを緩めても給料は高いままで、この辺りになると働き具合に比べて沢山給料がもらえる感覚になります。
わたしの場合は業務改善の効果が長続きするので、一端できるとなかなか給料が減りませんでした。
休んだらまた次のプロジェクトに取り掛かり、再び年収の増加軌道に入っていきます。
この繰り返しです。
税金は割高
節税を一切やらなかったので、税金等はマックスで支払っていたと思います。
体感的に収入の半分を納税していた気分でしたが、調べると4割くらいの納税でした。
節税はお金になるとは思いますが、やはり仕事としては面白みがないので、意欲がわかないです。
この事からも、自分が興味を持てない仕事は、給料を上げられない気がします。
ノー残業デーの効果
転職の途中で、ノー残業デーの会社にいた事があります。
ノー残業デーにすると、それに合わせて効率的に仕事をするという理屈らしいです。
その会社は後に倒産したので、効果はわからないままです。
時間を管理されないと働き方を変えられない受身の姿勢と、効率を考える自主性は相反する気がします。
ビル・ゲイツとかザッカーバーグみたいな人が猛烈に働いて、わたしレベルがまったりと仕事をしていたら、追いつく要素は全くないです。
大企業で油田みたいな収益源を持っていると、ノー残業デーは効果があるのでしょうか?
給料以外の報酬
働きが認められたメリットは、給料以外だと自分専用の個室がもらえたのと、自社株を持たせてもらえたことです。
仕事が認められると働く時間やスタイルは自由になって、給料というより専属契約金みたいな感じになります。
自社株に関しても、会社の権利を一部持つ事に等しいので、信用の明かしでした。
後は備品の購入で決済など不要とか、自由な部分が多かったです。
専属契約金の意味合い
後に役員となって人件費を考える側になって思ったのが、優秀な社員が他に移らないようにするために払うお金です。
情や環境と同様に、報酬も重要な要素です。
その社員が辞めたら同等の人が入る保証がないので、そのリスクを低減させるための上乗せ金の概念です。
残業代で1時間いくらというのとは、全く違う次元の報酬です。
時間の切り売りと違って、信用は見せるだけでお金に変わります。
昼寝は必須
バイトで肉体労働をした時に昼寝の時間があって、それ以来、デスクワークでも昼寝の時間を作っていました。
個室を持っていない頃は机に突っ伏していましたが、それだと首や胸に負担がかかって苦しかったです。
個室では仰向けになって眠れるので、午後はいい状態でリスタートできました。
昼寝で実力の1.7倍くらいの仕事ができたので、わたしのスペックの低さを補ってくれたと思います。
信頼感が年収に変わる
時給・日給制は、時間と対価を物々交換するようなものです。
正社員でも残業代を重視するのは、時給・日給制に近い考え方です。
高い年収は時間を交換するのではなく、信頼感に対して報酬が支払われます。
お金の事は先に一切言わず、ひたすら実績を積み上げていった結果、利子がついて大きく戻ってきました。
信頼感を得た後に楽になる
一度信頼感を得ると、年収は下がりにくくなります。
こういう状態になったら、ワークライフバランスを実践しても一定の給料が得られます。
わたしが得た信頼感の一つに、金銭面で絶対に不正をしないというものがありました。
会社の銀行口座の全てを預かっていました。
肉親以外であなたの通帳・印鑑を預けられる人は、どれくらいいますか?
殆どいないのではないでしょうか。
こういう希少性が価値になります。
自分の売り場を考える
わたしは接客とか、様々なレベルの客に合わせる仕事では無能です。
他にオフィス家具の搬入のバイトでも、手順が決まっておらずオタオタした記憶があります。
この辺りの仕事をしていたら、恐らく手取り20万円以下だと思います。
しかし、手順を決める仕事に就いたら、何も交渉しなくて年収1000万円超になっていきました。
大変さとストレスは、バイト時代の方が上でした。
年収が上がってからは、スーパーマリオのボーナスステージみたいに、労力は変わらないけどコインが沢山取れるといった感じになりました。