わたしは低学歴の上にフリーターを何年もしていたので、就職の時に大・中企業は無理でした。
普通の零細は夢も希望もない感じだったので、魅力を感じませんでした。
なので将来性が未知数なベンチャー企業しか、選択肢がありませんでした。
結果、最高年収は2,500万円(年度の最後まで在職していたら3,000万円超)で、他に自社株の利益も得る事ができました。
その会社の前にもベンチャーを転々として、無償で手伝った会社もあったので、経験は多い方です。
よくわからないベンチャー企業が多い中で、失敗の確率を減らすポイントについて。
ベンチャーの事務所はショボい
わたしが最初に入ったネット広告のベンチャーは、雑居ビルに事務所がありました。
その後、広告の責任者になって取引先にあいさつ回りをしたら、マンションの一室とか古い雑居ビルの会社が多くありました。
リビングが応接スペースで、隣の畳の部屋にカーペットを敷いて、その上にデスクが置いてあったりしました。
ですが、その内の半分以上の会社は1年くらいで、キレイなビルに事務所を移転していきました。
ちょうど雑誌広告からネット広告に需要が移る時期で、どんどん成長していきました。
事務所で成長度がわかる
大抵のベンチャーの起ち上げは、数人レベルで始まります。
事務所のキッチンで昼食を作るとか、そんな感じです。
しかし、周到に準備して収益の見込みを立てた会社なら、すぐに規模が拡大します。
2年もマンションの一室をオフィスにするというのは、成長性に疑問を感じます。
ベンチャーは大企業のように資産を持たない分、成長率だけが強みです。
本店所在地がレンタルオフィス
今後、サテライトオフィスとか働く環境は柔軟になっていくと思いますが、本店がレンタルオフィスの場合は疑ってかかります。
レンタルオフィスの状態で、一般向けに求人募集というのが不自然に感じます。
わたしが居た会社では、初期メンバーがマネージャー(部長)以上だったので、人を増やす時に各自が知っている人に声をかけました。
各自がいくつかの取引先も持っています。
数人規模のレンタルオフィスの会社が、いきなり求人募集をするということは、人や取引先のストックの少なさを感じさせます。
ベンチャーの経営者は悪党か?
ベンチャー社長というと六本木で遊び回っているとか、会社を私物化しているとか思われがちです。
わたしは起ち上げメンバーで、必然的に役員になったので、立場的には経営側でした。
しかしフリーター時代の、立場が弱かった頃の気持ちが強く残っていて、誰かを搾取しようという気持ちはなかったです。
それよりも会社を成り立たせないと、自分たちでリスクを負って会社を起ち上げた意味がなくなります。
どうやったら離職率が下げられるかとか、そういう事を考えていました。
エゴサーチみたいに自分の会社の評判を調べて、社員か元社員が一人でも
『クソベンチャー』
とか書いていると、ショックで吐きそうになりました・・・
仕事と報酬を考えている
仕事や成果を正確に判断して、適正な報酬を用意しないと、優秀な人は他に移ってしまいます。
ベンチャーの競争力は、数字が明確化しやすいところなので、ゴマすりが評価されるということも起こりにくいです。
経営側は大きな仕事を決める他、労働環境を設計するのも仕事です。
そういう視点がない会社は、焼き畑農業みたいに短期利益しか考えていないので、早晩消えていきます。
経営者でも社員でも、性格が悪い人は後に自滅していったので、生き残る人は他者利益を考えられる人だと思っています。
意識が低い者も当然いる
ベンチャーに限らず、零細で訪販の営業部長あたりが起ち上げた会社は、結構きつかったです。
経営というよりも、個人事業主に毛が生えたくらいのマインドなので、社員は下宿人みたいな扱いになります。
レンタルオフィスの会社を手伝っていた頃には、別室に複合機の営業代理店みたいな会社が入っていました。
どこかの会社でやっていた人たちが、独立してそのまま同じ事をしただけです。
そういう劣化コピーの会社はすぐに淘汰されていきます。
ベンチャーへの就職で失敗するとすれば、こういう会社に関わった時です。
ベンチャーの役職は意味が無い
例えばあなたの事をスカウトしに来る人がいたとします。
ベンチャーでマネージャー(部長)という肩書でも、それだけでスゴい人だと思わない事です。
マネージャーで部下一人とか、そういうのはザラです。
CEOとか気取って言っても、建設現場の一人親方みたいなもので、単なる個人事業主だったりします。
こんな風にベンチャーの役職は、北朝鮮の将軍の勲章並みにインフレしています。
潰れる時は一瞬のペンチャー
わたしが過去にいた会社や、取引先が潰れたという経験があります。
昔の会社だと不渡り手形が出だしたり、兆候があったと思いますが、今は一瞬で潰れます。
黒字でも銀行は融資に消極的だから、潮目が少し変わったら倒産です。
運営中のサービスや固定資産があれば、買収されて残るかも知れません。
わたしの会社も、人的資源しかないような会社を買収した事があります。
その会社の人がふるいにかける事はありますが、残った人を外様だと冷遇するような感じも無かったです。
少人数の会社のリスク
少人数だと偏りが出やすくて、時流の変化に弱いです。
1つのWEBサービスで独立した人が、それに執着して5年くらいで終わっていきました。
ベンチャーは停滞したら終わっていく事業が多いので、常に新しいものを作っていく必要があります。
数人の会社だと、行き詰るリスクが高くなります。
ベンチャーからベンチャーへの転職
氷河期でもベンチャーは常に人手が不足気味だったので、30代になってからの転職で履歴書を使うような活動はしなかったです。
全て誘われる形で転職しました。
ベンチャーは倒産しやすい反面、垣根が低いからか外の会社の人に仕事ぶりを見られて、声をかけられやすかったです。
自分の裁量で仕事ができる部分が多いので、優れた仕事の仕方を作り出しやすいです。
ベンチャーのリスクを超えたメリット
わたしの場合はベンチャーで、スペック以上の報酬が得られました。
それに自社株の価値が大幅に上がったため、更にお金が入りました。
どの会社でも自分の城を守るような感覚でやった結果、金銭的な不安が無くなるくらいに潤いました。
ベンチャーに進まなかったら、何年やっても手取り20万円未満の仕事しかなかったので、挑戦して正解でした。
会社を青田買いする感覚
設立間がないベンチャーは、青田買いと同じで入社の競争率が低いです。
わたしの会社も初期の採用では、元ニートでも入れました。
しかし人数規模が3桁になる頃には、入社してくるのはハイスペックな人材ばかりになりました。
出世に学歴は関係ありませんが、採用では実績のアピールがないとスペックの勝負になります。
自分で仕事を作れるなら、ベンチャーの方がやりやすい
他人が決めた仕事は無駄が多く、自分のやり方のほうが上手くいくと思う人は、ベンチャーが向いていると思います。
「鶏口となるも、牛後となる無かれ」
という言葉の意味は、
大きな団体の末端にいるより、小さな団体の頭になれ
で、頭になる経験が有意義だと教えてくれる言葉です。
入れるなら最初は大企業をオススメ
ベンチャーには後からでも入れるので、入れるなら最初は大企業の方がいいと思います。
大企業なら転職活動でも、職歴に堂々と大企業の名前がかけます。
その威光は、転職エージェントや履歴書で数年間は有効に作用します。
大企業の威光がない人は、当サイトで採用の突破方法の関連ページをご覧ください。