わたしは社会に出る前に、どうしようもない専門学校にいたので
『就活したって、自分はどうせいい会社に入れない』
と、最初から諦めて就活をしないでフリーターになりました。
何年も自己肯定感が持てないような生活をして追い詰められて、逃げ場がなくなってようやく就職しました。
自分に何もない状態から、
『わたしは就職して高い年収を得るに値する』
と自己肯定感を高め、現実もそうなった方法です。
自己肯定感を高める効果
自己肯定感の高さは、自分への値付けと同じです。
わたしが自己肯定感が低い時には、誰でも受かるようなバイトを選んでいました。
中でも交通誘導のバイトは不安定で、月収15万円(社会保険一切なし)以下になることもありました。
それでも自分に誇れるものが一つもないので、少ない収入で当然だと受け入れてしまっていました。
自己肯定感が低いのは毒のようなもので、人生がどんどん先細ってしまいます。
自分に自信がなくて不安で、どうせ落ちるなら自分から落ちた方が怖くないので、進んで人生の階段を降りていきました。
落ち切って不安定なバイトしか選択肢がなくなってから、ようやく本気で状況を変える気になりました。
自己肯定感を高めてからは
自己肯定感を高めてから、就活で挑戦をするようになりました。
とはいえフリーターで職歴はないし、無職期間もあったので、最初はいい会社に入れませんでした。
ですが自己肯定感を高める習慣を毎日やっていたので、大した会社でなくてもそれを糧にして、次の転職でステップアップを繰り返しました。
途中で精神が折れる事なく、フリーターを卒業する時に思っていた
『年収1000万円をもらって当然』
という想像は、30代で現実になりました。
年収200万円以下のフリーター時代から、10年くらいで1000万円になりました。
その後も昇給を続けて、40代で早期リタイアができました。
本来の自分なら
『バチがあたりそう』
と思う所が、自己肯定感を高めていたので、
『これだけ努力したのだから、当然の結果』
と思えるようになっていました。
自己肯定感を高める方法
自己肯定感とは何かと言うと、一言で言うと気分の問題です。
『なぁんだ』
と拍子抜けする方は、自己肯定感が低い状態を思い出してください。
自己肯定感が低いというのは、自信が無くて不安で、どんよりとした『気分』ではないでしょうか?
人間の気分というのは、次の行動を決める判断材料になっています。
例えば雨が降って気分が重いから何もやりたくないというように、気分と行動は密接な関係があります。
このあたりの人間のメカニズムは大昔に出来上がったので、雨が降っている時に外に出て作業をすると、ケガをするリスクがあったりしたのでしょう。
このメカニズムが現代まで続いていて、
『気分が乗らないからやらない』
という行動につながっています。
このメカニズムを逆に利用する事で、一段高い場所に移動する事ができます。
ありがとうで自己肯定感を高める方法
自己啓発っぽくて気持ち悪いと思う方もいると思いますが、わたしはフリーター・無職で何もない所から自己肯定感を高める時、まずは
『ありがとう』
を習慣にしました。
最近本で読んだハーバード大学の人気講座の内容でも、感謝をする事で幸福度が上がり、人生を肯定的に捉えられると教えていました。
ハーバードの講座ではノートに感謝する事を書き記す方法がありましたが、わたしは頭の中だけで完結させていました。
それでも効果があります。
感謝する事は、ごく些細なことで大丈夫です。
何もなければ食事を食べられた事や、寝るためのベッドがある事に感謝をします。
自分が持っている物に意識を向ける事で、既に色々なものが手に入っていると感じます。
自己肯定感が低い人は、欲しいけど手に入らないという諦めばかり経験するので、飢餓感から自己評価が下がってしまいます。
そういう余裕がない時に何かしても、上手くはいかないものです。
習慣化で効果が出る
わたしは夜寝る前と、時間があれば朝起きた時に、ありがとうの習慣を行います。
布団の中でリラックスした状態で、小さな事に
『ありがとう』
と心の中でつぶやきます。
そうすると自分に良い事が起こった気分になり、次も良い事があるのではないかという気持ちになります。
特に夜寝る前は効果的で、一日が良いもので終わったという気になり、人生が良い方向に向かっていると思えます。
くだらないと思うかも知れませんが、低学歴でフリーターだったわたしが、自己肯定感を高めはじめたのはこの方法です。
会社を辞める時に自社株を手放す際、委縮しないで金額を話し合いありがとうと言えるような結果になったのは、感謝の習慣のおかげだと思っています。
習慣化すると効果が出る理由
脳は同じ情報が何度も通ると、その情報が通る回路が太くなっていきます。
回路が太くなると、あまり意識しなくても自然とそれが出来るようになります。
例えば英会話の勉強もそうだし、複雑なマニュアル車の操作も慣れて簡単に出来るようになります。
『自分には良い事が起こる』
というのが習慣化すると、それが自己肯定感の源泉となって、実際に好事を受け取るチャンスを逃さなくなります。
わたしが転職でステップアップできたのも自分を卑下しないで、チャンスが来たら手を伸ばした結果です。
すみませんより、ありがとう
自己肯定感が低い人は、他人に何かをやってもらった時に有難いより前に、『申し訳ない』という気持ちになりませんか?
それは、
『自分は人に何かをしてもらうに値する人間ではない』
という卑下する考えからきています。
すみませんを言う度に少しずつ委縮してしまい、小さな自分に相応の選択肢かできなくなっていきます。
つい『すみません』を言ってしまう人は、意識してありがとうの習慣をやってみてください。
何をやっても自分を褒める
ありがとうの習慣で自己肯定感が高まってくると、自分にネガティブな感情は抱きにくくなりました。
自己肯定感が低くて悩むような人は、自分を褒めることが少ないのではないでしょうか。
それどころか何かと反省するのが習慣になっていませんか?
実はアメリカの大学の実験で、反省をした人の方が自己評価が下がり、次も同じ事を繰り返す率が高いという結果が出ました。
わたしも反省が好きだったので、この結果は驚きました。
ですが今は反省ではなく、ミスを改善点として前向きに捉えるようになりました。
褒める具体例
何かをした時に無駄とは思わず、どこか褒める場所を無理やりにでも探しましょう。
例えば無職なのに一日中、ゲーム配信を観て終わったとしても
『情操教育になった。感性が豊かになった』
と褒めましょう。
長時間寝たら『細胞が活性化された』
本を一冊読んだら『また一つ知識が増えて、レベルアップした』
と褒めてください。
わたしはこの習慣で、まともな資格を持っていなくても自分に自信が持てて、その態度が就活の面接にもあらわれたと思います。
自信のある態度だけでなく、プレゼン資料も作った上での面接突破でしたが、効果はありました。
どういうプレゼンで採用されたかなどは、別カテゴリに書いてあるので、よければ読んでみてください。
精神論だけでなく、具体的な方法が書いてあります。
他人を褒めるスキルが身につく
自分を褒める習慣がつくと、他人に対しても褒めるスキルが身につきます。
人の良い所を、素直に見つけて口に出す事ができます。
社会人生活が長くなると、部下がついたり人に依頼する立場になったりします。
その時に相手を認めて褒めるという事が、非常に重要なことでした。
万全を期そうとしない
わたしは120%の成功率でないと、挑戦してきませんでした。
人より臆病な分、自分に求める基準が高すぎて、普通くらいの状態では自分を肯定できませんでした。
もしも意識が変わらなかったら
『東大卒じゃないと就職できない』
と、一生就活しなかった可能性もあります。
けど実際に行動をしてみて準備が万全になるまで待つより、手持ちのスペックで最善を尽くせばいいとわかりました。
それで会社に採用されなかったら、その会社とは縁が無かったと考えます。
入らなくていい会社は、世の中に沢山あります。
わたしが不採用をもらったゲーム会社は、その後に潰れました。
失敗しても喜ぶ
発明王のエジソンは、失敗のことを
「うまくいかない方法を発見した」
と、喜ばしい事のように言っています。
それに失敗して諦めた人の事を
「いかに成功に近づいていたのか気付かなかった人」
と言っています。
わたしの経験でも、失敗してもうあきらめようかと思うポイントの次が、成功するポイントだったりしました。
夜明け前が最も暗いように、成功の前が一番絶望的な気持ちになりやすいです。
完璧を目指さないメリット
仕事をはじめた後も、完璧主義だと行き詰まりやすいです。
例えば最初から完璧に近い形のシステムは、その後の変化に対して改造がしにくいです。
完璧じゃないほうがゆとりがあって、形を変えやすいのです。
会社で使うシステムは大体8割くらいの完成度で稼働させた方が、バランスが良かったです。
残り2割の完成を待とうとすると、そこから足踏みをするように膨大な時間がかかります。
8割の完成度までなら意外と早く進むので、時間的なコスパもいいです。
行動できずに人生が進まない人は、8割で動くことを意識してみてください。
もっと図々しくなってください
自己肯定感が低い人は、もっと図々しくなってください。
そうでないと最初から図々しい人に、いいように使われる人生になってしまいます。
程度が低い人間というのは、自分の人生のツケを誰かに被せようとします。
その時に身を守ってくれるのが自己肯定感です。
程度の低い人間は、自信がある人を恐れる習性があります。
彼らに人生を奪われないためにも、自身の事を好きになって下さい。