・3年は転職しない
・60歳まで退職できない
わたしはこれらが、ことごとくできませんでした。
その結果
・半年で転職
・40代で早期リタイア
という社会人生活になりましたが、まったく不自由なく暮らせています。
低学歴なのに就職から早期リタイアまで、全て自分のタイミングで決めたら、大企業平均より高い報酬が得られるようになりました。
自分の成長に合ったタイミングで、進路を決めた結果です。
26歳まで就職しない
20歳で低レベル専門学校を卒業する時、就職難だったのと、何がしたいかわからなかったので就活をしませんでした。
20歳くらいで職業の事なんて、世間の人はどうやって知っているんですかね。
職業なんてRPGの戦士・僧侶・勇者とかしか知らず、現実の仕事はよくわかりませんでした。
それに一度就職したら、40年くらいレールが決まると思うと、まだまだ猶予期間が欲しかったです。
結局、周囲がスーツ姿で就活をする中、1社も受けずに卒業しました。
フリーターで良かった
周りの就職先をみたら、専門学校の科目と全く関係のない、個人商店みたいな所ばかりでした。
そこでさえも、何社か落ちた末にやっと入れるような感じです。
わたしは打たれ弱いので、面接を1社も受けなかったのが幸いし、精神的にはノーダメージです。
卒業後に工事現場の棒振り(交通誘導)のバイトに応募しましたが、1発採用でした。
フリーターで面接楽勝のイメージが持てたので、後の転職の時にもフットワークが軽かったです。
フリーターと無職を繰り返す
バイトの仕事は、比較的早く技能がMAXになります。
そうして飽きたタイミングでバイトを辞めて、貯金で無職生活に入ったりして、適当に過ごしていました。
25歳を超えると、ようやく就職しても良いような気になりました。
26歳で初の就活
人生で初めての就活だったので、知らない事ばかりでした。
筆記試験を知らず、つるかめ算とか全然できませんでした。
すぐに本を買って勉強をして、筆記試験は楽勝になりました。
面接での就職していない空白の6年の説明は、シナリオライター志望のストーリーをつけて突破しました。
新卒じゃない方が就職は簡単?
新卒の就活みたいに、タイムリミットが決まっていて、ハラハラするものは苦手です。
その点、中途採用は随時やっているので、1社あたりのプレッシャーが少ないです。
プレッシャーに対する耐性は人それぞれで、繊細な人はいます。
わたしは就活ができるようになるまで、6年ほどかかりました。
自分の成長に合わせると、26歳で初就職となりました。
入社した会社を半年で転職
入社したシステム会社は、下請け仕事ばっかりの質の悪い会社でした。
それに加えて北斗の拳のハートみたいに、太っているのにキレやすい社員がいて辟易しました。
程度が低い会社には、それに応じた人間がいます。
就職氷河期でそれなりの倍率の会社でしたが、フリーター・無職上がりが1社目に入れる会社など、たかが知れています。
半年くらいで転職を決意し、次が決まっていないのに辞めました。
転職が大変だというイメージがない
わたしの経験では、転職に苦労したという事はありません。
大企業には、書類応募さえしていないからかも知れませんが。
転職活動では前職の会社を責めず、あくまでミスマッチをしてしまった、自分のミスという事で印象を良くしました。
失敗をネタに、自分をアピールする弁護士的な能力は、この頃に開花しました。
新卒時は無能でしたが、切羽詰まった状況だと、人間って進化するものですね。
転職を繰り返す
仕事って、どうやったら続けられるのか全くわかりませんでした。
仕事が一巡すると、通勤のストレスもあって、得るものがない日々が無駄に感じはじめます。
その気持ちが出始めると、いつも退職まで止まらなくなりました。
次の会社も1年半で辞めてしまい、無職をしながら就活をしました。
二十代後半でも、まだやりたい事が見つかりませんでした。
派遣社員がよぎる
フリーター時代にも思いましたが、一つの会社に居られない性質だとしたら、派遣社員に進むのはどうかと考えました。
しかし当時の派遣社員は、即戦力が前提のため自信がなくてできませんでした。
その後の派遣業界を見ると、進まなくて正解でした。
新卒で就活しないとか、派遣を諦めるとか、失敗と思えるような選択が後に正解だったりします。
今現在、失敗の選択をしたと思っている人も、その選択に意味を与えれば正解に変わるはずです。
未経験の職種への転職を諦めない
転職を繰り返していく内に、いかに自分の苦手分野を避けるかが転職のテーマになりました。
それまでにやった仕事を避けるということは、未経験への転職になります。
未経験で応募できる職種も減ってきて、ぼちぼち進路を固めないとかなと思いました。
そこで選んだ職種が、ITベンチャーでした。
ネット広告で職種がコピーライターだったので、フリーター時代の説明で使った
『シナリオライター志望』
という理由が、再び役に立ちました。
実際は広告運用が主でしたが、フラフラした経歴に合理的な理由はつけられました。
未経験職種に転職するコツ
面接に慣れていたので、割と図々しく活動していました。
履歴書は手書きが多い時代でしたが、面倒なのでパソコンで大量生産していました。
その事を面接では
『パソコンによる文章作成能力』
の説明に使っていました。
何でも遠慮しないで、美化する事をオススメします。
ノートパソコンでデモ
面接の場で自己PR用に作った資料を、ノートパソコンで見てもらいました。
それまでの面接で、しゃべりの調子は日によって波があるし、説得力がありませんでした。
面接官側もあまりしっかりした視点を持っておらず、フィーリングで決める印象がありました。
なので未経験ながら、志望職種の業務内容を調べ、デモファイルを作りアピールしました。
そして採用をされて、適職の仕事に就いて、大企業平均より高い報酬が得られました。
今だったら未経験の年齢制限を無視する
就職して採用する側になって、経験者といえど、生来の気質に合わない人を多く見ました。
IT系に就職しましたが、パソコンを苦手にする人は沢山いたので、経験の壁というのは大して高くないと思っています。
今だったら募集要項に、
未経験(29歳未満位まで)
と書いてあって自分が30代だったとしても、ガンガン応募していると思います。
普通の書類だけだと見てもらいにくいので、サーバーを借りてブログ作成の要領で、実務に関する事をアップします。
この方法で、自分で勝手に経験者になってしまいます。
退職のタイミングも自分で決める
まさか自分の体力が落ちるなんて、思ってもいませんでした。
三十代くらいまではそうでもなかったですが、四十代では体力低下を実感しました。
一晩ぐっすり眠っても、朝起きると
『あー、疲れた』
と目覚める感じです。
脳も変化する
若い頃って前頭葉が発達して、他人と歩調を合わせやすい状態です。
それが年齢と共に衰えてきて、気が合う人の範囲が狭くなります。
仕事に関しても、自分がやりたい事だけをしたいと思います。
人生の折り返しを迎えて、自分本位な気持ちが強まった感があります。
経済的なメド
考え方の変化に加えて、適職について仕事だけをしていたので、経済的な面で早期リタイアのメドが立っていました。
とはいえ日本円がこの先、10分の1の価値にならないとも限りません。
しかし今までの就職・転職のタイミングは、自分の気持ちに従って最適な選択ができました。
退職をしても今まで通り、ハメを外さなければ失敗はしないと感じていたので、退職をしました。
実際に早期リタイアしてみると、お金をかけずに満足な生活が送れています。
早期リタイアが性質に合っている
定年退職した人が、
・寂しい
と嘆く人がいますが、わたしには全くあてはまりませんでした。
なので、世の中にあふれる
『〇歳までに何をしないといけない』
という制約は、個人差があるので無視をして問題ないと思っています。
社会人生活は意外と、自分の思い通りのタイミングで決められる
人の成長はバラつきがあるので、自分のタイミングで進退を決めるのは自然な事です。
わたしの場合は就職が26歳で、リタイアが40代と、人とだいぶ違っています。
ですが10年くらいはコアな期間があって、仕事に没頭した期間があります。
フレックスタイムのコアタイムみたいなもので、濃い時間があれば、前後は各々のタイミングで決められます。
慎重な人ほど、初動は遅い
就職や転職をした中で、初動が遅くてもどかしい事がありました。
車の運転でぬかるみにはまって、タイヤが空転するような期間です。
こういう時に
『もうおしまいだ』
と思いやすいですが、焦らずにぬかるみから脱する方法を考えてください。
アクセルを緩めたり、ハンドルを切ったりして、人生に変化を加えてみてください。