鼠径ヘルニア(脱腸)の日帰り手術の体験談

社会人

 

社会人の一番の悩みは仕事で、そこばっかりに気を取られていたら、手術が必要な事態になりました。

 

健康の心配などしたことがなかったのですが、異変というのは本当にある日とつぜん起こります。

 

鼠径ヘルニア(いわゆる脱腸)は、腸があるべき場所から飛び出してしまう事で、病気というよりケガに近いものです。

 

ともあれ、放っておいて治るものではないので、手術をしました。

検診と手術はいずれも土曜日に行い、術後の日曜は寝て過ごして、月曜は普通に仕事をしました。

 

休めない立場の人の参考用に、日帰り手術の体験談を書いていきます。

手術の経験は初でしたが、体にメスを入れられるとかなりションボリと、気が弱くなります。

 

スポンサーリンク

鼠径ヘルニア(脱腸)になった!

 

内臓のまわりには腹膜という、ゴムっぽい膜があって内臓をやんわり固定しています。

 

膜の外側には筋肉があって、それも内臓を固定しています。

しかし加齢によって腹膜が柔らかくなり、更に筋肉が衰えて隙間ができやすい時に、内臓に圧力がかかると飛び出ます。

 

当時わたしは、デスクワークでお腹周りの筋肉が衰え、間食で体重が増えていました。

デスクワークの人が間食を欲しがるのは、仕事でやる気を出すために血糖値を上げようとするためです。

 

その割に体を動かさないので、おやつが脂肪になってしまいます。

 

筋トレで異変を感じる

 

お腹の肉を短期間で解決しようと、一番負荷がかかる腹筋をしてみました。

 

普通の腹筋は足を固定して、上半身だけを上げますが、負荷がかかる腹筋は同時に足も上げます。

 

この時に、下腹部あたりで

 

『ブリュッ』

という違和感を感じました。

 

その時は胃の中の食べ物が転がったかな? くらいの感じで、特に気にしていませんでした。

しかし、しばらくして局部の袋の方に、何だか異物感を感じて触ってみると、ボールが3つになっていました。

 

『ああ、終わった。ガンだ・・・』

と真っ青になりました。

 

得体の知れない事態は、とりあえずガンとか極端な事を考えてしまいます。

 

 

ネットで鼠径ヘルニアと判明

 

局部の異変ってもの凄く青ざめるので、皆さんも覚悟をしておいた方がいいと思います。

 

頭から血の気が引くというか、世界がサーッと青みがかるように見えて、フリーフォールで落ちるみたいな落下感を味わいました。

 

人間いつかは終わりを迎えますが、よりによって、この部位が!? という絶望感でした。

恐怖の中ネットで症状を調べると、鼠径ヘルニアである事がわかりました。

 

腸が飛び出しているだけで、病気というよりケガに近いもので安堵しました。

なんかこのまま、病院に行かなくてもいいかなくらいに楽観的になれました。

 

自然治癒はしない

 

腸が出ただけなので、押し込んで元に戻そうとしましたが、内部に変なクセがついているので戻りません。

 

押し込んでもプルンと出てきてしまいます。

それで放置しているとどうなるか調べると、押し出された腸の部分が圧迫されて腸閉塞になるとあったので、覚悟を決めて病院に行く事にしました。

 

ネットの情報が無かったら、何科の病院に行けばいいのかわからなかったところだったので、非常にありがたかったです。

 

わたしの手術の経緯も、誰かの役に立てばと思い書いています。

 

日帰り手術が出来る病院を探す

 

土曜日も診療していて、日帰り手術可能な病院を調べました。

 

すると、鼠径ヘルニアを多くやっているクリニックが同じ区内にありました。

 

これはホクロ除去の時にも感じましたが、都心部は病院にしても歯医者にしても、レベルが高くて選択肢が多いです。

 

賃料が高いのは、こういった生活インフラ代も含まれているからです。

 

 

病院に予約を入れる

 

鼠径ヘルニアは痛みがないので緊急で手術が必要ではなく、予約が空いている週の土曜日にしました。

 

ですが、病院が手術を決める前に診断が必要です。

妊婦さんにあてるエコー(赤ちゃんを見る)を患部である、股の付け根の少し上にあてられるので、毛を短くして行った方がいいです。

 

あの白黒のエコーは、見たところで状態がよくわかりません。

ですが自分で調べた通り、鼠径ヘルニアでした。

 

その場で手術をする事が決まり、翌週の土曜となりました。

日帰り手術と言っても、診察を含めると一日では終わりません。

 

鼠径ヘルニアの手術内容

 

患部近くの毛は、自分で切ってから病院に行きました。

 

髭剃りについているもみあげカット機能を使ったので、完璧にツルツルでは無かったですが大丈夫でした。

 

手術室ではガウンを着せられて、男性医師と複数の女性看護師に囲まれて台に横になりました。

局部を見られるのは恥ずかしいと思っていましたが、ちゃんと布をかけてくれました。

 

全身麻酔

 

わたしは寝入るのに時間がかかるので、麻酔が効きにくいのではないかと心配していました。

 

ですがマスクをあてられて麻酔用の点滴を打たれると、すぐに意識が遠のきました。

寝落ちする時って、ちょっと気持ちよくないですか?

 

しかし麻酔だと眠気はないので、ただ身体がベッドに沈むようにスーッと意識が遠のくだけで、違和感がありました。

 

麻酔が効くのはアッという間で、不安に思う時間さえなかったです。

 

手術中に目を覚ます

 

意識が無い中で、股のあたりが痛みました。

 

うずくような感じから、腹筋した後の筋肉痛くらいの痛さになって、ちょっと無視できない痛さになりました。

 

すると意識が戻りかけて、痛みがもう少し鋭く感じて、手術という事も忘れていたので何が起こっているのか不安になり

 

「ぅう・・・」

と声を上げてしまいました。

 

すると女性の声で

「〇〇ですよー」

 

と、何か病院で手術中だとわかる事を教えてくれたので、わたしは

「ああ、そうか・・・(手術中だった)」

 

と独り言のように言って、麻酔を増やされたのか再び意識が遠のきました。

 

病院で医師や看護師が患者に対し、園児に話しかけるようにしていますが、ようやく意味がわかりました。

 

すごく安心するんですよね。

術中に目を覚ますと、全く状況がわからず混乱します。

 

旅館に行って夜中に目を覚まし、見慣れない天井を見て

「ここどこッ?」

ってなる感覚に似ています。

 

ただ睡眠と違うからか、10年前の術中に起きた時の事を、詳細に覚えています。

それとも身の危険に関する事は、脳が強烈に刻み込むのでしょうか。

 

夢だったら10分で忘れてしまいますが。

 

手術が終わる

 

再び意識が戻り始めると、看護師がわたしの局部を拭いているところでした。

 

寝起きの時って色々とどうでもいい心境なので、特に恥ずかしくはなかったです。

麻酔から覚めて意識がハッキリしても、体は眠ったままでフラフラとするので、休憩室のようなところに通されます。

 

歩けない人は看護師に手を貸されるみたいですが、わたしは断りました。

 

体のコントロールを取り戻す時間は、人によって異なります。

わたしはかなり早い方で、このあたりは内向的で自分に意識を向ける事に慣れているからだと思います。

 

痛みが少し残っていたので、帰りはタクシーに乗りました。

 

鼠径ヘルニアの術後検査

 

術後1~2週間後に、術後の確認のために病院に行きました。

 

手術の糸は勝手に消えてなくなる優れものなので、抜糸の必要はありません。

術後検査は軽く診られてすぐに終わり、帰されました。

 

その時に2ヶ月後くらいに経過観察するという事でしたが、その場では予約は入れませんでした。

そのままズルズルと予約を入れることなく、今日まで過ぎてしまいました・・・

 

術後の痛み

 

手術が終わった日は、体の内側を切られた初めての痛みで、かなり弱々しかったです。

 

痛み止めをもらっていて、大して痛くはなかったはずですが、縮こまっていました。

食事はウィダーinゼリーを食べて、夕方から横になってテレビを小さい音でつけていました。

 

これが手術をした時に起こる心境の変化です。

オシッコをする時も、おっかなびっくりです。

 

鼠径ヘルニアは再発してないけど、たまに痛む

 

手術で、股の付け根あたりにネットが埋め込まれました。

 

弱くなった膜を補強する、人工的な腹膜みたいなものです。

この手術方法は再発率がすごく少ないみたいですが、わたしはたまに痛みを感じます。

 

筋肉痛に似た痛みですが、感覚的には袋の奥が痛む感じなので、男性ならわかると思いますが不安な気持ちになります。

 

だからもう無茶な腹筋はしないし、お腹に肉もつけないようにしています。

 

 

負荷をかけない運動

 

腰回りの肉をスッキリさせるために、腰回し運動をしています。

 

足を広げて、円を描くように腰を回す運動で、一部に強い圧力がかかることがありません。

後は座りっぱなしにならないよう、高さを調節してスタンディングで作業をするようにしています。

 

鼠径ヘルニアくらいの、命に関わらないことで手術の経験をして良かったです。

もう二度と手術の経験をしたくないので、節制して生活するようになりました。

社会人
スポンサーリンク

関連記事

スポンサーリンク
不安が多い人のための転職ガイド