わたしは正社員として6社を辞めた経験があり、フリーターの仕事を含めるとその倍以上の仕事を辞めてきました。
その結果、辞めたいと思った時の解決法は
『辞めるしかない』
という結論に至りました。
辞めると決めてから、1年ちょっと先延ばしにしたのは最後の仕事だけで、後はスパッと辞めました。
それでお金に困った経験は、一度もありませんでした。
わたしの学歴は低いし職歴もボロボロでしたが、仕事をえり好みしていたら自分に合った仕事に行きついて、大企業平均以上の給料になりました。
それで40代で早期リタイアして、毎日何をしているかと言うと
・Web関連の作業
という、現役時代と変わらない事をしています。
毎回、仕事を辞めても生活が激変するようなことは無かったです。
仕事を辞めたいけど、世間体を気にした結果
フリーターから始めて就職したIT系の会社で、北斗の拳のハート(太っていてぶちキレる)みたいな人に、毎日怒鳴られていました。
なんか怒鳴る時に、サメが大口開けた時と同じで、目が白目になるんです。
フリーターから就職したのが、世間の目を気にしたのが理由で、それでようやく入った会社だったので我慢をしました。
親戚から就職祝いをもらっていて、こういうのも辞めにくい理由でした。
初めての就職だと無知で、会社って責任が重いから怒鳴られるのが普通かと思っていました。
それでも本能的に、
『このままいたら、脳が壊れそう』
と感じて、半年ほどで辞めてしまいました。
辞めて良かった
後に他の人の経験と較べると、脳にダメージを蓄積するかどうかで、人生の難易度が変わる事がわかりました。
わたしがあのまま、毎日怒鳴られる生活をしていたら、仕事を脅威に思う思考回路になっていました。
思考回路というのは、複雑な自動車の運転に慣れるように、習慣のように怒られていると、
仕事=苦手
という回路ができてしまいます。
この回路が出来る前に辞めた事で、後の転職も恐れることなく挑戦できました。
多少ダメージはあった
半年(7ヶ月)とはいえ、辞めたいと思ってから少し我慢をしてしまいました。
その結果、次の仕事として自分の気質に全く合わない、営業会社の仕事をしてしまいました・・・
わたしの気質に合っていたのは、IT系の仕事で正しかったのに、怒鳴られ過ぎて苦手意識を持ってしまいました。
営業会社を辞めてから、再びIT系に戻って、やっぱり正解だとわかりました。
仕事を辞めたらもったいない?
フリーター後に初めて就職した会社は、
何社も就活で回ってやっと入れた会社でしたが、辞めたのは惜しくありません。
もっとも、捨てても惜しくない会社というのは、その後に勤めた会社との比較で分かった事ですが。
半年で辞めたIT系の仕事は、孫請けで雑用のような仕事をする会社で、
・きつい
・つまらない
という会社でした。
勇気を持って辞めた事は、人生の中での最良の選択肢の一つです。
仕事を辞めて給料が下がる事を気にしない
順調に年収が増えた会社を辞めて、給料が下がる事が多かったですが、気にはしませんでした。
辞めると一時的に給料が下がりますが、1社以外は前職より多くもらえるようになりました。
高学歴で一流会社の職歴がある人は、昇給を条件に転職をするのでしょうが、わたしは給料が下がっても転職しました。
その後、働いて実績を見せて給料が上がるという繰り返しです。
辞めてリスタート
1社辞めても、それまでの経験はゼロにはなりません。
1社目の低レベルなシステム会社では、プログラミングをする環境づくりまでは、知る事ができました。
次の営業会社では、勝手にデータベースを作りました。
営業なのにデスクワークをやっているのが、社長に知られて僻地に飛ばされたので辞めました。
そのデータベースとプログラミングの経験が、最終的にIT系の広告会社で活きました。
どの仕事でも辞めて能力がゼロになるのではなく、経験値を引き継いでリスタートできます。
別の仕事に流用できるものがあります
仕事を辞めたいと思ってから、1年ちょっと伸ばした会社
最後に勤めた会社では、適職で年収は最高になり、専用の個室を用意してもらっていました。
ですが40代になると体力の変化や、思考も変化してきて、会社にそぐわないと思うようになりました。
辞めたとしても会社員としてはもう、やり切った感があったので、他の会社で一からやろうとは思いませんでした。
つまり次に仕事を辞めたら、もう会社に所属しない事を意味します。
これはさすがに怖かったです。
「辞めたい」と「怖い」の葛藤
40代で二度と会社に属さない選択は、宇宙遊泳をするようで怖かったです。
自由なのですが、よりどころがない身分になります。
それでとりあえず、リタイア資金を上積みする日々に入りました。
朝起きて
「とりあえず今日を乗り越えよう」
という生活を、1週間・1ヶ月と積み重ねました。
『あと半年』ではなく、『とりあえず今日一日』と考えてみましょう
辞めた後の生活
リタイア資金が100歳以上になり、いつでも辞められる状態でした。
しかしいざ辞めるとなると、名残り惜しい気持ちにもなります。
そんな気持ちを整理して退職し、新しい生活に入りました。
ですが辞めた後の生活も、大して変化がありませんでした。
朝起きてパソコンに向かって作業をして、各種のデータを見たりという、ずっとしてきた習慣通りです。
失ったもの
辞める最後の年に年末まで在職していれば、年収は3,000万円超でした。
それと、会社の役員という肩書も失いました。
ですが、得たものの方が大きいです。
地位と収入で自分が劣化していくのを感じていましたが、退職でそれがリセットされた気分です。
自由と緊張感のある日々に戻ったことで、再びシャキッとしたように感じます。
うまく言えませんが、『若返った』という感覚でしょうか。
とにかく、辞めるというのは失うだけではなく、新たな生活を手に入れるという事でもあります。
仕事を辞める自由
わたしは気にする性格なので、
『世間体』
というものに苦しめられる事が多いです。
だけど、世間体というものに助けられた事がないし、気にする必要ってないんですよね。
頭の切り替えがスパッと出来ないので、無職と思われないように、仕立ての良い服や靴を身に着けています。
自由といっても、まだそんなレベルです。
お笑い芸人の誰かが言っていましたが、前歯がないおじさんは幸せそう(何も気にしないから)と言っていました。
独身の最大のメリットは自由
わたしは何度か深く異性と付き合い、独身が幸せだという事に気がつきました。
独身だと生きる上で、人知れず倒れたらアウトとか、いくつかのリスクがあります。
その代わりに、誰にも口を出されずに進退を決める自由があります。
人生のすべての場面で、自分を主人公にしてストーリーを進められます。
高校の先生も仕事辞めたいって言ってました
正直な高校の先生が
「あー、毎日、仕事行きたくないなぁと思いながら来ている」
って言っていました。
これは登校がダルい生徒に合わせた会話でもありますが、半分は本当ではないかなと思います。
仕事を辞めて、日本一周ツーリングに出たいと言っていましたが、妻子を抱えていたので定年まで仕事を続けたと思います。
自由を満喫するのも、人生を家族に費やすのも、充実していればどちらも幸福です。