金融庁が「老後2000万円足りないので、若い人は分散型の投資でもしてください」
との事です。
投資をしたら、必ず儲かるのでしょうか?
わたしは株とFXで8年間で約1000万円の利益を上げましたが、未だに勝ち方がわかりません。
元本保証で確実に儲かる投資なんてあるのでしょうか?
投資で勝つには2000万円くらい貯められるような人じゃないと難しいと思います。
だから、お金を貯めるために投資を頑張ってくださいというのはムリがあります。
株で利益を上げた時、証券口座に入れていたのは2000万円より多くの額で、かつ使う予定のない余剰金でした。
最悪、負けて失ってもしょうがないという気持ちでやっていたので、焦らずトレードできました。
これが
「2000万円貯めなくちゃ」
という切羽詰まった思いだったら、勝率は激減していたと思います。
老後資金2000万円を投資とかで作って→ムリ
投資のスタートラインにつくためには、お金との距離感を覚える必要があります。
2000万円を貯める事ができれば、お金の使い方や手放し方も身につけているので、投資の勝率もあがります。
会社でお金に困っていた人が、色々な人に借金をしてFXに手を出しました。
レバレッジをかけて(手持ちの現金より高額でトレードできる)取引をしていて、一晩の値動きで強制ロスカットされてお金を失っていました。
お金を貯める事さえ苦手なのに、投資で増やせるわけがありません。
貯金の壁と無駄遣いのススメ
貯金をした時の最初の壁は100万円でした。
20代の頃は100万円を超えても、何だかんだ欲しいものが出てくるのですぐに100万円を割り込んだりしました。
歳を重ねて初めて実感できますが、若い内にお金を使うのはとても重要です。
年齢を重ねると感性は確実に衰えます。
若い時に使う10万円で買える経験値は、歳を取った時の1000万円に匹敵すると思います。
個人型確定拠出年金iDeCoに手を出さない理由
iDeCoは、掛け金が所得控除(所得から引かれるので、その分税金が安くなる)になるものです。
年金という名前がついているのは、原則的に60歳まで引き出せないためです。
年金と名乗る割に投資のリスクがあり、自分で金融商品を選ばなければなりません。
更に口座管理手数料が年間数千円取られます。
開設と手数料で初年度5000円くらいのコストがかかります。
何やら商売っぽい雰囲気が漂います。
金利より手数料の方が高い
iDeCoの口座に入れられるのは、会社員だと月額上限2.3万円です。
元本保証の商品の金利は0.01%とかなので、口座管理手数料の方がはるかに高いです。
iDeCo口座に100万円あると100円の利息がつきますが、手数料で大幅マイナスです。
一番大きいのは掛け金の所得控除による節税で
『お金を稼ごう!』
というよりも、払う税金を少なくしようという後ろ向きのものです。
確定拠出年金を放置した結果
かつて在籍した会社で、退職金制度がないかわりに確定拠出年金の制度がありました。
会社が社員の確定拠出年金口座に、毎月掛け金を振り込みます。
運用は各個人が行います。
この会社を退職した時点で、確定拠出年金口座に2万円くらいあったでしょうか。
手続きを調べる気もなかったので放置しました。
こういう変な仕組みに関わると、お金の巡りが悪くなるような気がしたので、手切れ金代わりに放置して捨てました。
放置して10年、目減りしながら通知が届く
確定拠出年金の書類が届き、順当に資産が目減りしていきました。
わりとギッシリした封筒が届くので迷惑です。
残がゼロになっても口座手数料を引かれたら面倒なので、電話で問い合わせました。
その結果、残高が少なくて手数料を引き落とせなくなったら終了するとの事で、特に手続きは必要ありませんでした。
わたしにとっては、お金が目減りしていくだけの制度でした。
投資は独学以外ナシ
複雑な制度より、稼げる方法を勉強
官製の制度は簡単な事を複雑にしてしまって、方法を調べる時に不器用な思考に触れることになるので、距離を置いています。
複雑で発展性のない制度の勉強をするより、自分で稼ぐ方法を勉強した方が生き残れます。
投資をするなら、オススメはFXで仮想の取引をして感覚を覚えていく事です。
お金を賭けていない分、気負わずにやる事ができます。
お金を賭けると、失う恐怖によって判断が鈍ります。
投資はその恐怖心との戦いです。