転職がいきづまっている人は、未経験業種に視野を広げてみてはいかがでしょうか?
わたしの就活は未経験業種への方向転換の連続でした。
もし未経験業種に挑戦していなかったら、わたしは未だに社会人デビューしてすぐにやった
交通誘導のバイトを続けていたことでしょう。
もしかしたらデビュー時にやったのは物流センターの仕分けかもしれないですが、
1日で辞めたバイトなので、どっちが最初のバイトかウロ覚えです。
こんな風に次々と仕事選びに失敗していっても最終的に平均年収以上になれたのは、経験者づらして堂々と未経験業種を選び続けたからです。
そこから言える未経験者の強みは、古い仕事のやり方にとらわれないという事です。
経験者に勝てないと思う理由
転職を続けて、やりたい仕事もなくて、自尊心がどんどん削られていく・・・
そうやって卑屈になると、求人を見ても『経験者』に勝てないような気がして、どうせ無理だと諦めてしまいます。
わたしの社会人生活の序盤戦は、そういう諦めばかりでした。
けど日常生活の中を見返してみると、経験者の弱点が見えてきます。
経験が長いと有利なのか?
わたしが生まれ育ったのはベッドタウンといった感じで、あまり先進的な街ではなかったです。
その街の歯医者に2ヵ所ほど通いましたが、いずれも中年~初老くらいの長い経験がある歯科医師でした。
とにかく治療が猛烈に痛くて、痛み止めの麻酔がもう痛いので、いつも歯医者が恐怖で仕方が無かったです。
二十歳そこそこでも歯医者が怖くて仕方なくて、ネットで歯医者の情報が調べられるようになってから、レーザー治療をやっている新宿の歯医者を見つけました。
予約をして、でっかいビルの中にある歯医者に行ってみましたが、そこの若い医師に
「これはレーザーではなく普通の治療になります」
と言われて、目の前が真っ暗になりました。
ですが麻酔の前にシビレ薬みたいなのをまぶして、その後で極細の針の麻酔注射だったので全く痛くありません。
削っても痛くないし、地元の歯医者は何だったんだ!? と、違いを考えるキッカケになりました。
知識を更新しない経験者
わたしの地元の歯科医は、自分が若い頃に習った方法を全く変えなかったのでしょう。
ぶっとい針の麻酔に、ガッツリ削るスタイル。
昭和初期のやり方なんじゃないかと思います。
野戦病院じゃないんだから、道具くらい更新してほしいです。
つまり経験者は長くやるほどに、自分のやり方に囚われて知識を更新しない傾向があるのです。
技術革新が速い業界ほど、経験者の優位性は疑わしくなっていきます。
経験よりも情報処理能力
今度は皮膚科の話ですが、わたしは冬場になるとじんましんの猛烈なかゆみに悩まされていました。
地元の皮膚科に症状を説明すると、寒冷蕁麻疹という診断が下され、薬が処方されました。
しかし薬は抗えないほどの眠気に襲われるだけで、症状が軽くなりませんでした。
効かないと言うと、医者は2週間ごとに薬を変更するだけでした。
なのでネットで検索して広範囲の投稿を収集し、汗が原因のじんましんというという事が判明しました。
発祥の理由がわかったので、それに合わせた対処法をつくり、自分でじんましんを抑えることができました。
誰にも聞かないでひたすら調べる
じんましんはかゆいというより、火傷をするような痛みと言った方が近いです。
かなり辛い痛みだったので、これを自力で解決できたのは大きな自信となりました。
元々、他人にあまりものを聞けない性質でしたが、ネットで自己解決できる事がわかってますます聞かなくなりました。
ネットで答えが出るまで突き詰める習慣が、後の仕事に役立ちました。
情報収集の能力
皆さんがこのブログに到達しているという事は、情報収集活動をしているからだと思います。
そしてここまで読み進めたという事は、正しい嗅覚を持っている事を証明しています。
わたしのブログはアフィリエイトを断っているため、どこかの転職サイトに誘導するような事はありません。
(たまに何故かツイッターでアフィカスと罵られますが・・)
このブログを書いている理由は、人生は困難だと怖がらせる情報ばかりが世に溢れていて、どこまで失敗しても大丈夫かという情報が無かったからです。
わたしの母校は倒産しているので、学校選びから間違えていることになりますが、人生は詰んでいません。
どこまで失敗しても大丈夫だったかは、別カテゴリに書いているのでよければ色々と読んでみてください。
ネットの知識で未経験業種を経験する
わたしがネットの情報で医者がわからなかったじんましんを治したように、経験者より正解に近づく事はできます。
料理人とか反復動作が必要な仕事は経験の長さが有利になりますが、知識だけなら未経験者が経験者に追い付く事は可能です。
例えば電気自動車のテスラを作ったイーロン・マスク氏は、その前はPayPalという決済サービスなどを作ったエンジニアでした。
何か自分の中に太い柱を一本作ると、後はそれを横展開して何にでもなる事ができます。
まだ太い柱がないと思っている人は、自身の性質をよく見てください。
わたしは目を背けていた自分の臆病さを認めてから、その性質を活かす事ができました。
結果、膨大なネットの情報を拾って分解し、それを組み立てて正解を出す方法が臆病なわたしの処世術になりました。
そのおかげで共同で起業して初めての事に遭遇する日々でも、自己解決して最適な形で業務を構築していく事ができました。
そんなわたしが社会人デビューをした頃は、夜中の交通誘導でヤンキーの車にわざとちょっと車をあてたりされる立場でした。
今はそういう底辺人間に頭を下げる必要は、全くない日々です。
ずっと辛い身分が続く事はありません。
仕事を調べ、更に問題を解決する
未経験業種を調べます。
この時に浮べるのは
『神は細部に宿る』
という言葉です。
ドイツかどこかの芸術家か哲学者の言葉と言われています。
安易に職業サイトで仕事を調べてわかった気にならず、従事している人の日記を全て読む勢いで、仕事の実態を浮き彫りにしていきます。
従事者に感情移入をして、日々どんな仕事をしているのか。
そして問題点をピックアップし、それを解決する方法を考えてまとめます。
これが就活時にアピールする資料となります。
前述したとおり経験者は長くその職に就いているほど、改善をしなくなるものです。
そこに未経験者の勇気をぶつけます。
あなたが採用する側に立った時、惰性で続ける経験者より意欲のある未経験者に可能性を感じないでしょうか?
完璧を目指そうとしない
未経験業種の仕事を完璧に把握して、完璧な解決策を作る必要はありません。
完璧はむしろ終わりの始まりみたいなもので、入社後の仕事でも避けるべきものです。
完璧なものほど後の変化に対応できず、モロいものです。
なので知識が半端であっても構わないので、求人に応募する時は何らかの制作物を作っていってください。
未経験の悪い例
前職の会社にはゲーム事業もあり、プランナーとかは結構人気がある職種でした。
そこで未経験の人が、ただゲームにダメ出しをするという場面がままありました。
会議とかでもダメ出しだけしてマウントを取り、失敗したくないので代替案を出さない人がいますが、これでは評価をされません。
代替案を出して何か指摘されたら、そこを修正して案を作り直すのが実務に近いやり方です。
就活全般に言える事ですが、恥を受け入れる事で道が開かれます。
わたしは自衛隊の面接に黒いデニムシャツにブラックジーンズ、緑のネクタイにスエードのジャケットというヒットマンみたいな恰好で行って不採用になりました。
この黒歴史を飲み込んで、以降の就活では無難さを心掛けるようになりました。
とはいってもお金がなかったので、水洗いスーツでしたが。
採用後、自分が経験者になったら
未経験業種の会社に入る事ができたら、その時から経験者になっていきます。
その時から仕事が陳腐化していく事との戦いになります。
未経験で入った時の改革精神はなくなっていき、臆病に過去のやり方にしがみつくようになります。
そうなったら今度は自分が惰性で続ける経験者となってしまいます。
常に新しい方法を
今は技術革新が早いので、恐らく10年間仕事のやり方を変えないというのは難しいと思います。
常に新しい技術を取り入れて、自分が作った仕事を再構築しなおしていく必要があります。
ある職種で会社に入ったとしても、かなりの確率で違う職種に移っていくでしょう。
それでは本業は何になるのかと言うと、形を変える事を習慣化した業務改善のエキスパートです。
優秀なコンサル会社がやっているような事を、自分が触れる仕事でやっていきます。
わたしはフリーターでビルの窓ふきをやっていた頃と、IT系の会社で役員をやった頃で、IQにさほどの変化はないはずです。
ですが業務改善を続けていたおかげで、どの仕事でも解決できない問題にぶつかる事はなくなりました。
生涯フリーターの可能性があった人生が変わったのは、仕事のやり方を変える少しの勇気です。
大した事がないわたしでも出来た事なので、皆さんも必ずできます。
これを書いている途中にギョウザを焼いたところ、7個中3個が鍋にへばりついてデロデロになってしまいました。
これだけ無能な人間でも仕事だけは何とかなったので、求職中の方は自信を持ってください。