迷惑な客というのは、大体が大声でわめきます。
その内容は支離滅裂で、人は違えど誰もが
『うわわわわぁーーん!』
と叫ぶように駄々をこねます。
煽り運転の加害者やクレイマーなどは同じ空気感を漂わせています。
彼らを見て
「恥ずかしいと思わないんだろうか?」
という疑問がわくのではないでしょうか。
ですが大声でわがままな事を言う事に関して、彼らは全く恥ずかしいと思っていません。
彼らの感覚を深掘りして、幼少期まで遡って原因を突きとめました。
そこから言えるのは、話し合っても彼らと分かり合えないという事です。
彼らは絶対に譲れない感情があるので、何を言われても受け入れようとはしません。
彼らの正体を知って、全く違う世界の住人だと線を引くことが、自分の心を守る方法です。
なぜ迷惑な客は大声を出すのか?
接客業だけの問題ではなく、職場の同僚や家族にも言える事ですが、すぐに感情が激して大声を出す人はいます。
彼らはそれで何か問題を解決したことがあるのでしょうか?
答えはNOです。彼らは解決のために怒っているのではありません。
恐怖心から怒っているのです。
しかし我々は彼らを同じ大人として見ているから、
『何かしら自分に落ち度があったのでは?』
と気に病んでしまいます。
ですがあなたに落ち度はありません。
落ち度は彼らの半生にあります。
迷惑な人がすぐに怒る理由
わたしがあるクリニックで見かけた男は、予約ナシで訪れたクリニックで診察を断られて怒っていました。
ケガの治療ではなく、事故か何かで保険会社に出すための診断書の用件でした。
これらの事情をわたしが知っているのは、受付の女性にゴネながら自分の都合を延々と喚いていたからです。
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男はケガと言う割にぴんぴんしてたので、こういう手合いに多い保険の搾取かもしれません。
途中から受けつけ女性の態度が気に食わないと論点をズラし、予約のない自分を診察するよう迫っていました。
時にウソとおぼしきことを混ぜながら、他の受付女性に宥められるまで帰ろうとしませんでした。
彼らが怒る理由は自分が拒否された事で、恐怖に近い恥の感情が沸き上がるためです。
彼らはプライドが高いのではなく、もろすぎてすぐに壊れるから2・3歳児のように大声で喚くのです。
内容を聞かずにイントネーションだけを聞いてみてください。
「うわわわわぁ~ん」 と子供が駄々をこねる時のイントネーションと同じです。
迷惑な客は大人になれなかった人
迷惑な客というのは普通の人と違い、上手に成長出来なかった子の成れの果てなのです。
その特徴は自分と他人との『境界がない』という事です。
境界とは何かというと、赤ん坊は自分では何もできなくて母親に動いてもらうので、母親の事を自分の体の延長のように感じます。
これが境界がない状態で、乳児としては自然な感覚です。
一体だと思っているので1~2歳で初めて親に『ダメ』と叱られる経験をすると、母親との一体感が揺らぎ泣き出します。
この時に母親を含む大人たちに適切にフォローされ、『弱い自分でも守ってもらえるから大丈夫』と思える事で、弱い自分の存在を受け入れることができます。
そして自分を独立した個と認識し、他人との境界を意識できるようになります。
この発達段階を経なかった大人は、
『相手を意のままに動かせなかったら、弱い自分は生きていけない』
という極端な思考の迷惑人間になります。
それに他人を自分の体の延長としか思っていないので、自分が腹を立てたら相手も同じ気持ちになってもらおうと平気でひどい事を言います。
彼らが求めているのは、自分と同化して意のままに願いを叶えてくれる人です。
このように彼らはとても気持ちの悪い考えをしています。
彼らが事実を捻じ曲げる理由
前述のクリニックでゴネた男は、医院長と知り合いで何度も診てもらっているなどのウソを並べていました。
彼らは弱い自分を守るために、いつも幻想の世界を生きています。
自分は有能な人物で、自分の意のままに状況を操れると信じています。
自分にウソをついて、強いと思って安堵感を得ています。
当然、現実は異なるので辻褄を合わせるために、事実を捻じ曲げて認知をするようになります。
自分で自分にウソをついて生きているから、他人にも挨拶くらいの感覚でウソをつきます。
彼らにとって一番許せないのは、自分の幻想を壊す存在です。
その相手に対して憤怒をします。
混んだ土曜日のクリニックでも自分は診察が受けられると思った男は、受けつけの女性に現実を突きつけられたから憤怒したのです。
彼らは自分勝手に思い描いた幻想を持ち歩き、どこかで現実にぶつかる度に爆発をする迷惑なボンバーマンなのです。
決してあなたが悪いのではありません。
職場の迷惑人間も同質
職場でわめきこそはしなくても、妬みの感情が強くてマウンティングをしたり、悪評を広めたりする人がいます。
彼らもまた、弱い自分を認めたら生きられない不完全な大人で、周囲を下げる事で相対的に安心感を得ようとします。
他人の心をえぐる方法をよく知っていて、自分が不快に思ったらその感情を他の人にも味合わせる熟練の技を持っています。
彼らの心に寄り添おうとする優しい人ほど、大きな被害を受けます。
彼らと接しても同調しない・動揺しないで、心がシンクロしないようにしてください。
彼らは必至でゴネたり悪い噂を流し、あなたの心を折ろうとしますが心を乱さないで下さい。
すると彼らはあなたに憑りつけずに肩を落として去っていきます。
迷惑な人のターゲットになりやすい人
残念ながら迷惑な人の被害を受けやすい人というのはいます。
迷惑な人間は他人との共感力がない代わりに、自分の母親となる人を嗅ぎ分ける嗅覚は発達しています。
被害にあいやすい人というのは、幼少期に親や兄弟に自分の意志をくじかれた経験が多い人です。
自分がしたい事より相手を尊重してしまうのは美点でもあり、迷惑な人には格好の獲物です。
壁の低さは挙動にも出るようで、遠慮がちな立ち振る舞いで壁の低さがバレます。
女性の方が迷惑な客に遭遇しやすい理由
性別でいうと、やはり母性のある女性の方が迷惑人間に絡まれやすいです。
迷惑な人は幼児期に問題があって母性に飢えている者が多いため、必然的に母性を求めているのではないでしょうか。
被害に遭いにくいのは、何か言われても『知らねぇよ』で済ませるような男性です。
なので被害に遭わないために常時肩をいからせるのも一つの方法ですが、わたしはオススメしません。
自分の気質に合わない振る舞いは疲れるし、普通の人が見た時にもあなたが感じ悪く映ります。
だから迷惑人間をいち早く見抜き、自分との境界線を引いてシャットアウトするのが現実的です。
迷惑な人との遭遇が減った環境
わたしの経験では、人との摩擦が生まれやすいアナログな仕事から遠ざかったら迷惑な人との遭遇が減りました。
ネット広告の仕事では数値データから最適解を出したり、売買に関しても現物を扱うわけではないので多くはパソコンの前で完結します。
それに会社の地位を上げていくのも有効です。
迷惑な人というのは幼少期で成長が止まっているので、人の上には立てないものです。
彼らより上の立場になれば被害はグンと減ります。
そのためにも自身の才能が活かせる仕事を見つけ出してください。
彼らのターゲットにされやすい『人の顔色をうかがう』『他人に遠慮』という気質は、共感力が高くて人の行動を読むのに優れています。
わたしが自分に合う仕事に辿り着いた経緯や働き方は、別カテゴリーに書いているのでよければ読んでみてください。