若い時は一人でも平気だけど、
『40代で独身を迎えると寂しさに耐えられないぞ』
っていう話、よく聞きませんでしたか?
ホルモンの変化か何かで急に寂しくなるのかと思っていましたが、わたしは独身で40代になっても一向に寂しさを感じません。
それどころか自分に合った生き方をしている実感があり、充実感が高まっています。
半同棲・同棲のように異性との付き合いが深くなっていった頃の方が、衰弱していました。
あまりに孤独が平気で世の中の人とギャップがありすぎるので、何かの病気ではないかと思い調べてみました。
その結果、孤独を好むスキゾイド(シゾイド)と回避性パーソナリティというものに当てはまるものが多くありました。
結婚して幸せになる人と、疲弊する人の違いについて。
10代の頃から持っていた違和感
パーソナリティというのは日本語で人格という意味です。
自分のパーソナリティに違和感を覚えたのは、10代の頃です。
10代なので人並みに異性を好きになるのですが、相手が自分の事を好きになってくれると気持ちが冷めてしまう、蛙化現象というのを何度か経験しました。
冷めるというより、避けたいと思う気持ちが強くなります。
蛙化現象というのは自己評価が低い人がなるもので、相手に幻滅されるのを恐れて心を閉ざしてしまうものです。
減点を恐れて人と離れたくなる
当時はなぜ冷めるのかわかりませんでしたが、今考えると人と接して減点される事が怖かったのだと思います。
特に男女の関係は、会社の収支のように数値化された評価基準がないので、自分に自信がない人は
『相手が自分に失望した』
と、悪く考える傾向があります。
大人になると、仕事で失望される事を恐れるようになりました。
人が近づいてくると遠ざかりたくなる、スキゾイド(シゾイド)パーソナリティの特徴について書いていきます。
スキゾイド(シゾイド)って何?
スキゾイド(シゾイド)パーソナリティというのは、対人接触を求めない人格の事です。
これで日常生活に支障が出るようなら『障害』とついて、スキゾイド(シゾイド)パーソナリティ障害になります。
特に困る事がない場合は、ちょっとクセのある性格みたいなものです。
スキゾイド(シゾイド)の特徴
・孤独な環境を大切にしていて、立ち入ってほしくない。
・生活は質素で、娯楽もあまり必要としない。
・自給自足の生活に憧れる。
・繊細でわずかな感情の変化に敏感だから、激しい感情に接するのを好まない。
・同じ生活を続けても平気。
・独特の発想。
当てはまる部分
同棲をしている時には孤独な環境がなく、わたしは精神が疲弊する一方でした。
結婚に向いている人は誰かと一緒にいる事でバイタリティが回復していくと思いますが、わたしは逆でした。
相手を失望させないようにするため、ずっと気を使い続けてしまいます。
質素な生活も当てはまり、配当収入等がある現在でも贅沢をする気がおきません。
スキゾイドの特徴にある、自給自足にあこがれた事もあります。
田舎町に家を買うところまではいきましたが、割と濃い自治会組織があったので移住しないで家を売りました。
スキゾイド(シゾイド)のメリット
人との距離を置くところから、独特な発想が浮びやすい特徴があります。
わたしの仕事でも既存業務を観察して、システム化をする仕事で発想力が活かせました。
それまで従事していた人が解決できなかった事でも、わたしは全く別の発想が浮んで解決する事ができました。
スキゾイド(シゾイド)の向いている仕事にプログラマーや設計士も含まれています。
今のわたしの生活は淡々として僧侶みたいに感じていましたが、僧侶も適職に入っていました。
淡々とした毎日でも虚しくならないのがメリットでしょうか。
能力が発揮できた理由
会社ではどうしても人との接点が生じますが、わたしはこれを最小限に抑えました。
データ主体のやり取りが効率化につながり、評価につながりました。
会社の重要物を扱う名目で個室というか、別棟でやれたのも大きかったです。
それまでは机がギッシリのオフィスで疲弊して仕事を辞めてしまっていたのが、個室のおかげで続きました。
スキゾイド(シゾイド)の傾向がある人が接客をやったら、恐らく疲弊して成果が上がらず、苦難の道になると思います。
今現在、仕事が上手くいっていない人は自身の適性を調べる事をオススメします。
わたしは資格とかをとらなくても、仕事を変えるだけで上手くいくようになりました。
自分の内面に充足感を求める
自分の外に充足感を求めようとすると、アラブの石油王みたいにクルーザーに乗ったり、飲んだり食べたりする日々になるでしょう。
けどあれって結構つらそうに見えないでしょうか?
贅沢をしても次はもっと贅沢をしないと満足できず、いつまでも飢餓感を抱えるような気がします。
自分の内面に充足感を求めると、比較的容易に満たされます。
当てはまらない所もある
スキゾイド(シゾイド)は他人の賞賛に無関心なのだそうですが、わたしは仕事で評価されるのがかなり嬉しかったです。
それと情緒的にも平板とされていますが、割と映画とかを見て泣いたりします。
他人に興味がないわけではなく、わたしのブログが誰かの役に立てばうれしく思います。
もしかしたら普通の人はもっと感情のぶつけ合いをしているのかも知れないので、それと比較すると平板なのでしょうか。
自分にはスキドイドが当てはまらない事もあるので、もう一つ回避性パーソナリティというものも調べました。
回避性パーソナリティ
スキゾイド(シゾイド)が心の底から孤独を求めるのに対して、回避性パーソナリティは人と近づきたくても傷つく事を恐れて距離をとります。
回避性特有の失敗を恐れて最初から挑戦しない性質は、自分でも感じます。
例えば受験は絶対に受かるレベルの学校しか受けなかったし、
就活では採用されないと思って、1社も受けずに新卒でフリーターになりました。
日常では電車に間に合うかギリギリだったら、最初から諦めて次の電車にします。
もし走ったのに扉が閉まったら、恥ずかしくて耐えられません。
回避性パーソナリティの特徴
・批判や拒絶の恐怖から、対人接触のある仕事を避ける。
・好かれていると確信が無ければ、人と関わりたいと思えない。
・親密な関係の中でも遠慮する。
・自分には長所が無いと思っている。
・失敗を恐れるあまり消極的過ぎる。
当てはまる部分
スキゾイド(シゾイド)よりも回避性パーソナリティの方が、ややカジュアルな気がしませんか?
程度の問題で、誰にでも自信がなくて諦める部分はあると思います。
わたしは回避し続けて追い詰められてから開花して、何とか一つだけ自信が持てるものが出来ましたが、他は挑戦しない事が多かったです。
20代で異性と付き合ったのは、流されてとかが多かったです。
回避性はひきこもりになりやすい性質でもあり、確かに今のわたしもひきこもりを満喫しています。
経済的に自由なのでひきこもりではなく早期リタイアをしているつもりですが、やっぱりストレスがない生活は心地よいです。
外出して『感じが悪い人がいるなぁ』と思っても、次の日には会う事もない人なのでさほど心がざわつきません。
逃げ出したくなる場面
付き合っている相手の家族に紹介されて、そこに組み込まれそうになった時は、逃げ出したくなりました。
強制的に下の立場にされて、相手の親に呼び捨てにされたり、車の運転をさせられたりしました。
それに相手が仕事を辞めて、わたしのお金を頼るようになったのもキツかったです。
最下層にされやすい
会社と違って、押しの強さとかで関係値が決まる場所では、遠慮がちな人ほど下層にされやすいです。
わたしは付き合っている段階で、相手の親族の下にさせられました。
恐らく結婚をしていたら自分の事より相手の親族を優先して、疲弊してダウンしていたでしょう。
それを未然に防ぐために、回避性パーソナリティが独身を選ばせたのだと思います。
結婚は7割くらいの人にとって幸福なイベントだと思いますが、当てはまらない人もいます。
もしわたしが流されて結婚をしていたら、今ごろ離婚して傷ついた上に、資産を失っていたでしょう。
結論、治す必要がない
孤独が平気というのは、社会人として結構な強みになりました。
一人でいる時間にネガティブな感情がわかず、仕事や勉強に集中できました。
世間には
『独身生活は寂しいはずだ!』
という価値観の押し付けがあるような気がします。
わたしからすると、
『なぜそんなに他人に干渉したがるのだろう?』
と疑問に感じます。
独身でも既婚でも、自分のパーソナリティに合った生き方をするのが幸福なことだと思います。
今が一番自分らしく生きている
今は人付き合いをかなり制限していますが、とても楽に感じます。
困った時に助け合えるのが人付き合いだと思いますが、わたしは困った時でも自分で何とかしようという気持ちが強いです。
だから他人の問題を負担する方が多かったため、人付き合いが減るとすごく楽になりました。
金銭的な不安もないし、自分の内面と向き合っていれば充足感が得られます。
朝起きて、今日は何をしようかと自分で決められることが幸せです。
孤独についてネガティブな印象で語られる事が多いですが、人間関係で損をさせられる事が多い人には、自由で楽になる状態です。
SNSくらいの人間関係が、心地よく感じます。