解雇されたら、まず心を癒すべき理由

転職の決断

 

経済危機で解雇されて、人生のリズムが戻らない人がいます。

 

一時的なお金の危機だけでは、そんなに長く苦しむ状況には陥りません。

金銭よりも心に負ったダメージが大きい為、その後の人生が低迷するので、影響が長引きます。

 

わたし自身、直接的な解雇ではないものの、社長直々に片道2時間半かかる場所に異動させられて、暗に退職を促された事があります。

 

もしもこの1社に下された評価で、自分が無価値だと思ってしまったら、二度と這い上がれないところでした。

 

わたしはその後、別の業種で実績を上げてスカウトされるようになりました。

解雇されても精神の傷さえ癒せば、再起は可能です。

 

解雇されても気にしなくていい理由

 

わたしを遠回しに解雇した会社は、その後に働いた会社に比べて、どうしようもない会社でした。

 

こういうのは多くの会社を経験して、初めてわかる事です。

ですがあまり経験がないと、会社に下された自分への評価が、全世界に決定された評価だと思いがちです。

 

『自分は無価値なんだ・・・』

この悪い暗示が、人生のリズムを狂わせます。

 

人には不得意なものの裏柄に、得意なものがあります。

営業系の業種でダメだったわたしは、ITの業種では必要とされました。

 

会社が悪い事も多々ある

 

わたしはフリーターもしていたので、10社以上の会社を経験しました。

 

その中で倒産した会社もあるし、薄給で低迷したまま存続している会社もあります。

解雇は会社の能力が低いがゆえに、あなたの価値を活かせなかっただけです。

 

低レベルな会社に解雇された人は、次の会社はもっとレベルを落とさないとついていけないと勘違いしがちです。

 

ですが低レベルな会社ほど、大変な上に給料が安いものです。

このループにハマると、ずっと辛い思いをしてしまいます。

 

あなたの人生は、そんな思いをするために始まったのではありません。

 

 

解雇されたら、まず自分の心を癒す

 

解雇された時に思い浮かべるべき話は、『塞翁が馬』です。

 

この話をざっと説明すると

 

老人の馬が逃げてしまった

数か月後に沢山の馬を連れて戻ってきた

 

老人の息子が馬から落ちて骨折

直後の戦に連れていかれなくて命拾い

 

こんな風に凶事と思っていた事が、吉事の前触れであったりします。

わたしの経験でも期待していたのに入社できなかった会社が、数年後になくなったりしていました。

 

解雇を悪い事だと受け取っても、いいことはありません。

 

無職になったらひたすら寝るのもあり

 

わたしの無職期間は、延べ2年くらいはあったと思います。

 

お金が貯まっては無職生活に入っていました。

自分の適職がわからなかった頃で、仕事にへとへとになって定期的に無職期間に突入していました。

 

そこでまずやったのは、頭が痛くなるほど寝る事です。

この行動はダメに見えて、正しかったと思います。

 

体は睡眠によって、傷ついた部分が修復されます。

わたしはまず寝まくることで、精神を回復していきました。

 

解雇されても反省しない

 

最近の心理学の研究で、反省をするのが実はよくないという事がわかってきました。

 

反省という自己批判をすると、モチベーションが低下してしまうのだそうです。

学生の実験では、テスト勉強をしなかった自分を許した学生の方が、次のテストで勉強をする割合が高かったそうです。

 

仕事に関しても自分を許した人の方が、次の機会に挽回できる可能性が高まります。

わたしの場合、反省はしませんでしたが失敗を客観的に分析しました。

 

 

反省しないで分析する

 

例えば皿を割ってしまったとしましょう。

 

この時に反省をするのではなく、原因を分析します。

手に水分がついていたからとか、同時に料理をしていたから皿を割ってしまったなど。

 

悪いのは自分ではなく、シチュエーションだという事にして、次はそのシチュエーションを避けようというのが分析です。

 

この方法でわたしは転職先のレベルを落とすのではなく、別の方向性を探す前向きな選択ができました。

 

精神論は悪いものではない

 

『精神論』という言葉に悪いイメージがついていますが、これは誤りです。

 

イメージが悪いのは企業が従業員をコキ使う時に、『精神論』を多用していたからですが、個人では使うべきです。

人間の行動は、まず精神から始まります。

 

何も持っていない人が現状を変える原動力は精神論のみで、わたしは年収1000万円を目指して就活しました。

 

そして10年後に本当に、年収が1000万円を超えました。

 

解雇を引きずるのは自分の精神

 

脳というのは、いつも使う記憶は『慣れ』という形で、無意識でも出せるようになる機能があります。

 

パソコンのキーボードを打つのが速くなるのも、この機能です。

解雇を引きずった場合、就活の時に無意識のうちに『解雇』の記憶が出てきて、卑屈になってしまいます。

 

何度も何度も考えている事が、行動の選択にも影響してしまいます。

わたしは就職氷河期世代ですが、優秀な人が面接に何度も落ちる経験をして、自信喪失する姿を見ています。

 

そういう人は、人生で二度と挑戦をしなくなってしまいます。

 

精神が弱っている時に騙される

 

人は不安な時に、判断力がすごく下がってしまうそうです。

 

解雇一発のダメージより、解雇で弱ったところで次の判断を誤るので、大ダメージを受けます。

年金生活で将来のお金に不安がある人ほど、怪しい投資に騙されます。

 

不安な精神での就活の時には、不利な条件の会社でも入ってしまいます。

そういう人間心理を知っているので、ブラック企業はワナを張っています。

 

だから解雇されたら、まずは精神を安定させる事が第一です。

 

解雇されてもしなかった事

 

わたしが解雇された会社は、雇用保険を受けながらハロワ経由で入った会社でした。

 

それ以降、無職期間に雇用保険を受け取った事はありません。

失敗のルートを避けたかったし、ハロワに通うのが苦痛に感じるからです。

 

貯金を食いつぶす事になりますが、それでも失敗の観念が刷り込まれないようにしたかったのです。

 

不当性を訴えない

 

わたしの場合は、片道2時間半の事業所に飛ばされるという微妙なものでしたが、それ以上のことでも訴えたりはしなかったと思います。

 

明日暮らすお金がない人は、緊急的な資金のために争う必要があると思いますが、わたしはやらないです。

 

もう辞めるとわかっている会社に、自分の時間を割かれるのが惜しいからです。

過去に労働条件で揉めて、報われた従業員がいたという印象がありません。

 

それに争う事は、少なからず負の感情が発生してしまいます。

 

解雇されたら、もっといい会社に入る

 

解雇されても業種を変えれば、いい会社に入る事は可能です。

 

実際にわたしは、その方法で生まれ変わったように仕事が進みました。

ひどく苦手な事がある人ほど、逆側が他人よりデキるものです。

 

未経験業種を恐れる必要はありません。

自分にハマった適職の時は、誰に教わるでもなく仕事が上達していきます。

 

解雇という全否定に等しい扱いを受けて、自信を喪失している方には、それを知ってほしいです。

 

 

無職期間にゆっくり休む

 

わたしは仕事に就く合間・合間に、けっこう無職期間があります。

 

この期間にどっぷりと休んで、就業してからは仕事に没頭しました。

あまりバランスの良い働き方ではなかったですが、お金にはなりました。

 

体を鍛えるのも有効です。

体力をつけると理屈ではなく、人生の問題が何でも解決できるような自信が湧いてきます。

 

他人によって傷つけられた心は、自分で治して前よりも強くしてください。