前回の
で、買った瞬間から
『何か負担だな・・・』
と感じていた気持ちが、時間と共に膨らんできました。
そして、売る事にしました。
家を売る時に起こったことを書いていきます。
※不動産会社のアフィリエイト記事ではなく、経験談を書いています。
家を売った理由は、重荷に感じたから
家を買っても、まだリタイアしていなかったので、二週間に一回メンテに通うだけでした。
特急電車で行って、駅からハイヤー(タクシーは無し)で行って、風通しと草むしりをします。
ハイヤーを使ったのは、
『あいさつ回りはしたけど、まだ町内会には入っていない』
状態だったので、あまり目立たないようにするためです。
田舎って見慣れない人が歩くとかなり目立つので、行きだけはハイヤーを使いました。
家のメンテが終わったら、少し距離がありますが徒歩で駅まで向かいます。
後は電車に乗って帰るだけなので、徒歩を見られても気にしません。
こんな風に気にしすぎな性格なので、どこでも疲れてしまいます。
家は小さめでしたが、敷地は結構広かったので、草むしりは手間でした。
後半、除草剤を使う事にしましたが、すごく効果があったので怖いくらいでした。
除草効果がしばらく続くので、家に行くのは一ヶ月に一回に減らしました。
トイレ掃除
気になったのが、トイレはキレイなのに妙なにおいがする事でした。
ウォシュレットの分解清掃までしたのに、何かがにおいました。
ネットで調べると、アンモニアが化学変化を起こして壁に染みついたにおいのようでした。
行くたびに様々な洗剤を試しましたが、あまり効果がなくて、
『家ってめんどくさいな・・・』
と思ってしまいました。
通っている内に、もういいかなと思う
電気と水道は契約していましたが、ガスはまだだったので、日帰りでメンテして帰っていました。
ある日、部屋で休んで外を眺めている時、
『・・・売ろう』
と決めました。
ダムの水が上限いっぱいに貯まって、こぼれ出すように売ろうという気持ちが湧いてきました。
結婚していないのでわからないですが、離婚をする時も、こんな感じで静かに決意するんでしょうかね?
田舎暮らしの気分
家を買った時の仲介の営業マンは商売っ気はあまりなかったのですが、町内会への挨拶には熱心でした。
商売人と言うより、地域の人という感じです。
これがわたしには負担に感じました。
人口密度が低い場所は、静かな環境を好む時にはいいですが、歳入が少ないので行政サービスが足りません。
それを埋めるのが町内会だと理解していますが、実際に肌で感じてみると重たく感じました。
住環境は静か
家のメンテをしに行くと、たまに地域のスピーカーからチャイムや連絡事項が流されるだけで、すごく静かでした。
傾斜地で隣家が同じ高さにないので、空間は広かったです。
都心では考えられないくらい、広い庭がありました。
ただこれも、一ヶ月に一回通っている内に、満足してしまいました。
タワマンも住めば風景は日常化してしまうと言うし、そんなものかも知れないですね。
不動産屋に連絡
買って3ヵ月くらいで不動産屋に、売却の可能性を連絡しました。
そうしたら転売っぽく見えるからと、仲介を断られました。
買う時に公営の不動産情報サイトを使って、その不動産屋につながったのですが、公営のサイトは転売目的を禁じています。
わたしが買う時も内見一回で適当だったし、すぐに売るのでマネロンか何かと思ったのかも知れません。
ともかく、新しく不動産屋を探さないといけなくなって、また
『めんどくさい・・・』
と思いました。
ネットで株を売買しますが、数回クリックすればいいだけなので、不動産は余計に面倒に感じます。
ネット検索で不動産屋を探す
ネット検索で上位の地元不動産屋を探し、物件がまぁまぁ売れている会社を選びました。
都心で数千万円のマンションを扱う不動産屋は、金額が小さくて遠い物件をやるように思えなかったので、物件がある地域の不動産屋にしました。
その辺の不動産屋は、会社と言っても数人の規模の所が多かったです。
複数の不動産屋に頼むか迷いましたが、1社にしました。
1社に絞った方が、やる気を出してくれるからです。
現地で会って、年配の不動産屋の人に家の説明をして、買った時の書類とかを渡して仲介をお願いしました。
口頭の約束だけで、契約書とかはまかなかったです。
売値をつける
そもそも家を買った理由は、貯金に偏った行動を調整するためのものだったので、買った時より値段を下げるつもりでした。
経験上、お金を貯めるだけだと、新規で流入する量が減るように思います。
他人のためにお金を使うと、後にそれ以上が戻ってきて収入が増えていった経験をしています。
家に関しても、最終的に相場より値段を下げてもいいと思っていました。
最初は相場くらいをつける
わたしは相場より少しだけ高く買ったので、相場通りにしてもマイナスが出ます。
田舎の不動産って、マンションと違って比較が難しいから、高めに提示しても、まぐれで売買成立するかもしれません。
不動産屋が物件ページを作る
その不動産屋の人はかなり年配で、趣味のように仕事をしているとの事でした。
買う時の不動産屋の人も商売っ気がなかったし、ノルマとかは無いのでしょうか?
本来、そっちの方が自然かも知れないですね。
不動産屋が物件のページをアップしてくれましたが、画像がなんか暗くて怖かったです。
ホラー映画で消息を絶った人のカメラだけが出てきて、それを現像した写真みたいで、斜めに歪んでいたりしました。
写真を送って怒られる
不動産写真の撮り方を調べて、キレイに撮れるカメラを買って自分で100枚以上撮影して、厳選したものを不動産屋に送りました。
そしたら、年配の営業マンが、
『自分の思う通りにやりたい』
と怒ってしまいました。
感覚的には5歳児を相手にするような感じでした。
不動産会社のメール
不動産会社から顧客にメールを発信すると、迷惑メールで弾かれやすいサーバー管理方法をとっていました。
実際にわたしも、初めにもらったメールが迷惑メールになっていました。
解決方法を教えようとしましたが、少し前にシステム会社と対応したと思っている年配の営業は、
『それはもうやってる』
としか言わないので、諦めました・・・
こういう仕事の仕方でも回っているので、これでいいのかも知れませんね。
ガンガン値段を下げる
家はすぐに売れないのはわかっていましたが、3ヵ月くらい何もないので、値段を下げていきました。
相場より明らかに安くしたら、また営業マンが怒りました。
営業マンの手数料が減るからというより、相談なく下げる事に怒っていました。
親戚のおじさんに怒られるとか、そんな感じだったので、あまり気にはなりませんでした。
売却が決まる
値段をガッツリさげて数週間で、すぐに売却が決まりました。
仮契約で不動産屋にて買主と顔を合わせて、少しお互いの事を話したりします。
手付を現金でもらって、仮の契約書か覚書にハンコを押したような気がします。
本契約で再び顔を合わせました。
司法書士も立ち会って、代金を小切手で受け取って、契約書にハンコを押しました。
売却損
買った時との差額は、諸経費込みでマイナス300万円です。
それと、不動産屋が売主に伝達していなかったために、3万円の追加費用が発生しました。
クレームを言えば不動産屋の負担にできましたが、不動産売買を通じて他人にお金を使う事が目的だったので、これもわたしが負担しました。
この時に不動産屋の人は
「忘れちゃって・・・」
と言うだけで、謝りはしませんでした。
年配の人は謝れないものなので、笑って済ませました。
こういう所で責めて謝らせても、あまり得がないように思います。
『許す』
という事で、世の中に負の感情が生まれるのを防いで、それが金運につながるような気がします。
売主に得をしてもらう
売却した家は築年数や広さで、同時期に出ていた不動産の中では一番、買い得な値段でした。
家の売買って見ず知らずの人が知り合う、数少ないイベントだと思います。
『縁』
というのを意識します。
更に自分が、他人にラッキーなイベントを起こせるチャンスって、人生でそうそうないように思います。
不動産屋の人にも良い取引だった事を伝え、仕事ぶりを称えて、売買をハッピーなイベントに演出しました。
売買で費用が300万円かかりましたが、有意義なお金の使い方でした。
売買の後で残った書類
家を買った時の重要事項説明が残っていますが、そこに土地の譲渡歴があります。
役所に記録されているものだと思いますが、細かく個人情報が載っています。
住所氏名の他に、権利が移った原因として、
差押とか競売
とか書いてあります。
何か下手な事をしたら、半永久的に記録が残るんですね・・・
ともかくここに、わたしが短期間で売った記録も残るわけで、少し恥ずかしいです。