ビジネスマナーをいろいろ知らなかった結果

固定電話 社会人

新聞で50代のマナー講師が、新入社員の半数が固定電話を使った経験がないと語っていました。

またこの流れか・・・

50代のマナー講師も、社会に出た頃には『新人類』と揶揄されていた世代のはずです。

 

新人類とは図々しいとか無責任とか、そんなニュアンスが含まれています。

新人類以降も、指示待ち人間とかゆとり世代とか、常に若者はバカにされます

 

しかし実際は若者が貪欲に新しい物を取り入れて、仕事に変革をもたらしてきました。

古いビジネスマナーを強いるのは、年長者のマウンティングです。

 

固定電話など、セキュリティホールだらけの最低なビジネスツールです。

使うこと自体が間違いです。

 

ビジネスマナーを知らなくても、社会人生活は問題ありません。

マナーは進歩についてこれない人が正当性を主張するための抵抗です。

 

ビジネスマナーをいろいろ知らなかった結果

初めて就職した会社の電話は、一般的なビジネスフォンでした。

無駄にボタンが多く、電卓のように一生使われる事がないボタンもあります。

 

その会社は間仕切りがないオフィスだったので、電話の取次ぎは保留を押して

『〇〇さん、A社さんからお電話です』

と言えば済みました。

 

転送ボタンを押して、内線で呼び出しをする余計な工程がないだけマシでした。

 

『お電話ありがとうございます』の無意味さ

電話に出る時にお礼を言わされるのですが、非合理的なマナーです。

会社にかかってくる電話の半分以上は、営業とか怪しげな電話でした。

 

なのにお礼を言わされます。

電話の中には反社会的勢力が機関誌の売り込みをするような、不快なものもありました。

 

反社「おう、部長いるか部長」

わたし「・・・部長という役職はないのですが」

反社「ぁあっ?!」ガチャッ!

 

その会社の役職名はマネージャーとかリーダーで、部長というのはありません。

マネージャー = 部長 というのを知りませんでした。

 

機転が利かないおかげで会社に損害を与えずに済みました。

こんな不快な電話が、突然かかってくるのが電話というセキュリティホールです。

 

電話は3コール以内に出ましょうというマナー

システム開発会社なのに、電話が鳴ると3コール以内に出るルールでした。

電話で人を待たせるのが悪いというのは、いつの時代のマナーでしょうか。

 

いつでも中断が出来るような仕事は、昔より減ってきたように思います。

電話自体、突然時間を奪われる暴力的なツールと嫌悪する人が増えてきています。

 

そうなると、電話をかけること自体がマナー違反です。

相手の迷惑にならないコミュニケーション手段が増えてきた今、古い慣習にとらわれずに最良の選択をする人の方が常識人です。

 

印鑑のマナーは、お辞儀をする

おじぎ印鑑

割と衝撃的だったのが、印鑑のマナーです。

目上の人の名前にお辞儀しているように、自分のハンコを押すのだとか。

 

お辞儀ハンコは一般企業では殆どやっていませんが、それでも印鑑に関しては謎の信奉があります。

印鑑を押す作業は紙という物理媒体を社内で回すため、非効率で時間がかかります。

 

印鑑の作業を無くした結果

会社印と自分の印鑑を押すのは、請求・見積書関係が多いです。

印鑑は責任を分散させる免罪符として使っているだけと判断し、これを無くしました。

 

具体的には印鑑をスキャンして画像ファイルにしておき、請求・見積書ファイルに自動で差し込んでPDF化できるようにしました。

 

超厳しい取引先は印鑑の照合作業もするので、印刷した時に実物と寸分たがわぬサイズになるよう、画像ファイルを微調整しました。

 

印鑑をスキャンしたので程よくカスレ感も出ていましたが、画像ソフトで更にリアルにしました。

結果、印鑑のために数時間待つような事もなくなりました。

 

売買をデータベース化していれば、請求書は単なる予備的な書類に過ぎません。

 

請求書は原本がマナー

海外の会社や弁護士事務所からの請求書に印鑑などはなく、振込先等が書いてあるそっけないPDFがメールで届くだけです。

 

日本の会社で請求書を急ぎで欲しいという会社が、原本をバイク便で送れと要求してきたところがありました。

 

経理が幅を利かせた会社はこういう事を要求してきます。

 

メールで押印済みの請求書のPDFファイルを送り、相手がそれを印刷するのが最速ですが、何故か郵便とかバイク便で送られた来たものが原本だという理論みたいです。

 

結局こちらでPDFファイルを印刷し、それをバイク便に渡して送りました。

マナーや決まり事を信奉する人は、物事の本質を考えずに責任回避の思考が見られます。

 

バイク便のコストが数千円で、時間的に1時間くらいでしょうか。

メールなら数分なのに。。。

 

マナーより改善

面接のマナーもよく覚えられない

一応、本とかを読んで対策を練るんですが、

『ノックは3回』

ってなってるのに、パーテーションで区切られただけのスペースに通されると、頭が真っ白になります。

 

出だしから本と違うと、次の動作に繋がりません。

映画タイタニックのディナーの場面を真似て乗り切りました。

 

堂々として笑みを浮かべていれば、大体は大丈夫です。

マナーなんて所詮、相手を不快にさせなければいいだけです。

 

スーツってまだ着ます?

面接の時にスーツは着用して商談でも一応は着用しましたが、自分がクライアントの立場の時はお互いにラフな格好にしました。

スーツの印象で仕事が決まるって、すごく違和感があります。

 

そもそも、人と会う仕事は物理的な制約が多くて非効率に感じます。

成長している産業では、そういう物理的な制約がないものが多いです。

 

スーツを着て作業性を落とした格好で仕事をしていたら、白い目で見られます。

スーツの雰囲気でごまかす仕事って、そろそろ厳しいような気がします。

 

名刺のマナー

名刺

複数人同士の場合、名刺は役職の高い人同士が先に交換するのがマナーです。

それを知らず、受け渡し方ばかり気にしていたわたしは、我先に交換して後で怒られました。

 

それと受け取った名刺はすぐにしまわず、しばらく眺めるのがマナーらしいです。(なんだこの時間?)

 

さらに机の上に置く時には、名刺入れを座布団にして、受け取った名刺を乗っけるというままごと感。

 

シルバニアファミリー?

 

名刺に書いてある情報なんてメールの署名欄に載っているのだから、そろそろ無駄紙なくしませんか?

 

葬式に履いていく靴? そんなマナーあるの?

葬式で履いていい靴は黒い革靴で、しかもストレートチップかプレーントゥ(表面にラインが入っていないやつ)らしいです。

こんなつぶしの利かない靴なんて、葬式専用じゃないですか。

 

限られた収納スペースを潰すほどの意味ありますか?

こういうマナーが出来たのって、靴の素材が2種類くらいしか無かったような時代だと思うんですよね。

 

そろそろ新たなマナーを作ってもいいと思います。

『涙がしみこまないゴアテックス素材でできた靴を履こう』

みたいな。

 

マナーという名目で、人に不利益を強いる行為は勘弁していただきたいです。

 

冷静に自分がどう見られるか計算

葬式って、故人への思いで動転して、思わず左右違う靴を履いてきてしまった方が、哀悼の意が出ていませんか?

 

自分がどう見られるのかを計算して葬式用の靴を選べるって、全然気持ちが入っていないように思えるのですが。

 

おじさんがパソコンを使えなかった頃のオフィス

若者にビジネスマナーを強いてマウンティングをとる割に、おじさんがパソコンを使えなかった時代はどうだったでしょうか?

 

愛嬌で済ませたり、若者に丸投げして全然覚えようとしませんでした。

コピー・FAXの複合機もそうです。

 

威圧して乗り切ろうとするので、始末が悪いです。

その割に自分が知っている電話の使い方に関しては、鬼の首を獲ったように大上段から若者をなじるって、劣等感強すぎませんか?

 

ビジネスマナーは変わっていくもの

マナーは本来、合理的な意味があっての事だったはずです。

マナーにうるさい人でも江戸時代のように年始の挨拶回りで風呂敷に清酒を包んで、玄関先で口上を述べるような人はいないと思います。

 

それがマナーだった時代の人に言わせれば、電話で用事を済ませる事はマナー違反のはずです。

このように、時代に合わせてマナーは変わっていくものなので、強いられたマナーが正しいとは限りません。

 

マナーとか全然知らないままでした