古い会社だと初任給は抑えめで、20年くらい勤めたら高い給料がもらえるようになります。
将来性をインセンティブにして、若い頃はお金を求めずに働きなさいという感じです。
これは年金のシステムに似ていて、年配者の給料分を若い世代が負担する形です。
これに対してベンチャーでは、年輩の人がいないのでお金はリアルタイムに反映されます。
わたしの場合は30代で、賞与を抜いた年収が1,000万円を超えました。
ベンチャー企業のメリットはお金がリアルタイムでもらえる
昔から勢いのある若者を相手にする年配者は、権力で対抗してきました。
出る杭を叩いて、自分たちの地位とお金を確保します。
長く続く会社ほど、そういう権力者たちの数が増えます。
ベンチャーは今現在の働きがすぐに給料に反映されます。
わたしの経験では賞与も平均を大きく上回る額で、年齢とか全く関係ありませんでした。
お金への評価がダイレクトという事は、少ない人もいます。
20代でも100万単位の人もいれば、わりと長めに勤めていても居るだけに近い人は数万円だけでした。
これはそんなにシビアな感じではなく、よっぽどボンヤリとしているか、その仕事が向いていない限りは低い評価にはなりません。
賞与が少ない人でも、月給は平均より少し良かったです。
最大のメリットは経験値稼ぎ
ベンチャー企業では時間が早く流れます。
早い段階で多くの事を習うだけではなく、実践で鍛えられます。
やる事の範囲が広くて
『これもコッチでやらないと回らない?』
と思う事がありましたが、多くの業務をかじっておく事で、仕事の地肩が鍛えられます。
いずれどこかの会社に移って仕事を作る立場になった時、業務を連携させる経験は役に立ちます。
各業務が良くても、連携させる部分でロスが大きいとうまくいきません。
人の抵抗を受けたりもするし、かと言って顔色を窺い過ぎてもうまくいきません。
こういうサジ加減を早めに経験できるのが、ベンチャーの最大のメリットです。
経験が活きたのか投資で損なし
株とFXをやって、大勝はしないながらも損をした事がありません。
仕事を通じて身に着けた合理的な判断力が、投資にも関係したと思います。
ベンチャーは派手に思われがちですが、地道な作業もあります。
だから大勝を望まずに、着実な利益を積み上げる事ができたのだと思います。
ベンチャーは紙が少ない
いまだに書類が回る会社は、どうしてその方法をとるのかと言えば、年配者が権力を握っているからです。
新しい方法が理解できないので、何かと理由をつけて紙を使います。
ベンチャー企業は成金的な所があって、権威に憧れがあったりします。
上場企業から役職者を引っ張ってきたりしますが、驚くほど書類仕事を持ち込んで効率を落とします。
物理的な紙は、仕事の流れを止めてしまいます。
ベンチャーは長年貯めた資産がない分、無駄な事を排除した仕事の仕方をします。
新卒で大手に入れるなら大手へ
大手企業に入れるチャンスは少ないので、新卒で大手に入れる選択肢があるなら大手に行った方がいいと思います。
ベンチャーには後からでも転職で入れます。
新卒で良い所に入った職歴は転職においても、しばらくは有効なアピールポイントになります。
意外と難しいベンチャー企業探し
ベンチャーが大手になる頃には、結構、社内が固まっちゃっています。
かと言って小さい会社は、どこかの会社の劣化コピーのような事をしているだけだったりします。
ネットの企業レビューは、適応できなかった人の恨みごとで偏りがあるし、選ぶのが難しいです。
簡単なのは、知り合いのツテを辿る事です。
会社の実際の内情を教えてもらえるし、採用面接でもゲタを履かせてもらえます。
こういう一周回ってお見合いみたいなアナログな採用は、リファラル採用と呼ばれています。
知り合いが居なかったら、ベンチャーは転職しやすいので何社か入ってみる方法でいいと思います。
ベンチャー企業は学歴より実績
有名大学の教授や研究者たちが作ったベンチャーが、経営が成り立たずに買収されたり、学歴は必ずしも重要ではありません。
学歴は頭の良さを判断する分かりやすい指標ですが、知識を整理するのが上手なだけで、知恵とは若干異なります。
知恵は知っている知識を組み合わせて答えを出す事で、器用さや観察力の要素が必要です。
だから学校の勉強が苦手でも自分が得意な事に気が付けば、ベンチャーで活かす事は可能です。
ベンチャーで実績を上げるのは難しくない
古い業種で売れないものにノルマを課せられる方が、よほど難しいです。
実績を上げるのに、ITであったら数値データを見て、A/Bテストを繰り返して数値を向上させていけばいいだけです。
これが出来ない人は、パソコンより紙のノートが好きだったり、数値データを見ると気持ちが悪くなるような人だけです。
つまり、ベンチャーという雰囲気だけで来たような、遊びしか知らない人たちです。
創意工夫が繰り返せる人であれば、実績を上げる事は普通にできます。
そしてその分を20年後ではなく、次月から受け取る事ができます。