競争が苦手で事務職を選んだ人も多いと思いますが、会社生活の実感として事務職はかなりリストラの余地があります。
特に上司が年輩の人で、紙で行う手作業の業務が多い場合は能力が退化してしまいます。
給料の上限も低くて、20年やっても20万円台とかザラです。
田舎の事務では手取り15万円以下だったりしますが、事務員になる人はそこまで低スペックな人材でしょうか?
事務職が終わりつつある仕事なだけで、事務の人の能力が低いわけではありません。
電話受態やお茶出しとか、スキルにもお金にもならない雑用が多いため、市場での価値が下げられているだけです。
事務職を選ぶのは保守的な人が多いと思いますが、選択肢がある内に転職をする方が長期的には安定します。
事務職から転職すべき理由
事務職は長らく安定的な仕事でしたが、その時代は何年か前に終わっています。
転職を繰り返して感じるのは、船が沈む前に次のアクションを起こすと選択肢が残っているという事です。
リストラをされてからだと再就職までのリミットが
10・9・8・7・・・・
というカウントダウンのように聞こえる中で、とりあえず入れるダメ会社を選んでしまい、負の連鎖が続きます。
事務職を選ぶのは保守的な人が多いと思いますが、人生の内の何度か行動的になる事で人生の安定度はグッと増します。
事務職の経験者にIT業種を勧める理由
ITと聞くとハイテクのイメージがありますが、システムエンジニアでなければパソコンが苦手な人が結構います。
ベンチャーITだとパリピの感性を刺激するのか、とりあえず入り込んでいるウェーイな人が結構います。
パソコンを前にして電卓を弾いたりメールより電話を好んだり、パソコンを苦手とする人々です。
多分、商材がIT関連でなくて墓石でも変わらないんじゃないかと思うような人たちです。
だから事務職をしていてイスに座ってパソコンに慣れているというだけで、IT系の仕事に十分に向いていると言えます。
ベンチャーはハズレも多い
ベンチャー企業と言っても、部下数人の営業部長レベルが立ち上げた、自営業みたいな会社もあります。
そういう会社は5~6年くらいしかもちません。
ホームページの取引先には、例えば個人でも参加できるヤフーのサービスを使っただけで、堂々とヤフーと書いてたりします。
住所を調べるとレンタルオフィスだったり、代表者をネットで調べると過去にやらかしていたり、ボロが色々とあります。
この辺りも下調べを厭わない事務職経験者ならできると思います。
継続的に調べていると、キナ臭い会社がわかってきます。
事務職は数字に慣れている
IT系の会社には数字を見ているだけで気分が悪くなる人がいます。
どうしようもなく落ち着かない人というのはいて、そういう人は必要のない広報に回されたりしていました。
事務職で数字を見ても気持ち悪くならないというのは、それだけでスキルになります。
先々の事を考えるとAIも視野に入ってきます。
AIは開発ではなく、運用業務です。
事務職とAI
事務は
に変換しますが、AIもあらゆるものを数値やAIが処理できる形に変換する業務があります。
この変換作業によってAIの処理結果も違ってくるので、特殊な技能になりえると思います。
一つの仕事でスペリャリストになると、その思考法は他の仕事でも応用が利くので安定感が増します。
事務職をしながら出来る準備
事務職のメリットは日常の業務の中で、コッソリとシステム関係の勉強をできる事です。
エクセルでマクロを組んでいる人もいると思います。
マクロは単に動作を記録したものですが、そのソースを開いてVBAを勉強する事ができます。
普通、プログラムはパソコンにサーバー環境を組み込んで、さらに各プログラム言語用の環境も設定しなければなりません。
しかしエクセル+VBAは、エクセルだけあればプログラムが動かせます。
プログラムの結果をエクセルの表で確認できて、最も勉強がしやすい教材です。
関数をVBAに置き換える
プログラムの練習のために関数を一切使わずにVBAで処理します。
関数は動的な処理に弱いですが、VBAは自由度が高いので思い通りの仕事が作れます。
例えば、今ネットバンクを使っているならそこからCSVファイルを落として、エクセルに組み込んで何かの処理をします。
複数の会社の振り込み設定の確認とか、給与振り込みのファイルを作るとか、それまで注意力が必要だった業務を機械にやらせてしまいます。
今までやっていた業務を、いかに機械にやらせるかというのが知恵の使いどころです。
この知恵がお金に変わります。
事務職の経験のデメリット
事務職は決まった方法を守って、正確に結果を出す仕事です。
その方法は100年以上前の帳簿のルールが軸になっているので、古くて効率が悪いです。
そのルールを守るという事務職の経験が、自分の知恵を使ってルールを作り出す時にデメリットになります。
この壁を越えれば、仕事の正確性も相まって評価される人になれます。
ルールの概念を持っている人は、ルールを作れる側に回る事も可能です。