最近、バイトテロが話題に上がりますがその原因は少し前の時代に、やたらとアルバイトにプロ意識を強いた事の反動に思えます。
客が店員に
「プロ意識を持って」
「お金を貰う以上プロなんだから」
という言葉で、一般常識以上の仕事をアルバイトに求めました。
正論っぽく見えるものを振りかざしたイジメのようでした。
日本は丁稚奉公(商人の下積み小僧)の名残なのか、安い労働力に負荷をかける事が多い気がします。
丁稚奉公なら将来の暖簾分けで帳尻があいますが、アルバイトは消耗品に近い扱いです。
海外だとチップの為に頑張る人はいますが、チップ制のない所だと音楽聞きながら接客とかが普通にあります。
日本のアルバイトは、賃金の割に求められる仕事の質が高くて、難易度が高い気がします。
アルバイトにプロ意識を強いるイジメ
テレビが影響力を持っていた時代、やたらとプロ意識という言葉が広がった時があります。
プロとはニュアンス的には普通の社会人より仕事のエキスパートのような感じだったのが、単なるアルバイトにもその水準を強いるようになっていきました。
それを強いるのが、ガッツリと社会人をやっているような層ではなく、ちょっと上の年齢層が目立っていました。
物や賃金の相場というものを知らない人たちが、1円でも払ったら
「お金を貰うということはプロです」
と言って、アルバイトをイビります。
嫁をいびる姑の構図が核家族化でできなくなったので、立場の弱いアルバイトをイジメるようになりました。
アルバイトが適当なわけではない
フリーターの経験がある人なら、適当なバイトが多いとは思っていないはずです。
それどころか、バイトリーダーという身分をもらったとたん、力んで空回りをしだすくらい意欲的な人を見た事もあると思います。
低賃金でも与えられた仕事をキッチリとする特性があったので、日本の成長期が終わるとバイトにシワ寄せがくるようになりました。
バイトテロの『テロ』という言葉は、的を得ていると思います。
持たざる者を追い詰めると、手痛いしっぺ返しを食います。
バイトテロは愚かなバイトが最後のトリガーを引く行為ですが、その下地は社員の代わりにバイトを配置する度合いが、許容量を超えていることにあります。
バイトにプロ意識を求める人は、何かの精神疾患
他人の仕事の仕方に異様に執着するのは、何かの精神疾患かも知れません。
ある小さな薬局に客として行った時、年配の店員が若めの店員に愚痴っていました。
他の店員が
『ありがとうございます』
というのをサボッていて
「みんな上手くやってんのよお~」
と若めの店員に言ってます。
経験上、近づかない方がいいトーンの喋り方です。
わたしが商品を持ってその人のレジに行ったら、事あるごとに
「ありがとうございます」
を言ってきました。
レジの前に立っただけで
「ありがとうございます」
商品のバーコードを読み取って
「〇円です、ありがとうございます」
「1000円頂戴します、ありがとうございます」
「お釣り〇円です、ありがとうございます」
機械的に何度もありがとうございますをつけてきました。
接客された側として、不気味にしか感じませんでした。
さすがにここまで固執するのは、何かの精神疾患だと思います。
こういう人が外でバイトの接客に執着すると思うとぞっとします。
客の中にも異常者として、バッサリ切り捨てるべき人はいます。
プロ意識を強いるのは間違い
アルバイトはあくまで、時間とお金を等価交換する契約です。
肉屋でグラムを伝えて肉を買うのと同じです。
なのにプロ意識を強いて、お金以上のものを貰おうとするのは強欲です。
アルバイトが自分の意志で、お金以外のメリットを享受するために+αでやるならいいですが、他人が強いるのはお門違いです。
バイトに高い接客や知識を強要する浅ましさ
高い給料・社会保険で人を雇ったら回らないため、バイトに仕事を任せます。
バイトに専門知識を求めるなら、学習時間にも給与を支払わなければなりません。
客は店員の専門知識も店に求めるなら、それにも対価を支払う必要があります。
高級な店に行けないからといって、安価な店で説教する客は歪んでいます。
頭がおかしい人は安いお店にしか行けないので、働く側は頑張って彼らが生息しない域までステップアップしてください。
底辺は他人に関わりたがる
アルバイトにも低レベルな人間はいる
すごく適当なアルバイトがいますが、それは人間性の問題です。
アルバイトは給料が安いので、普通の仕事に就けない人が入ってきやすいです。
そういう人は、例え社員であってもまともに仕事はできません。
そういうのと普通に働くアルバイトを一緒くたにして、バイトには働く気構えがないと決めつけるのは乱暴です。
バイトは低レベルと決めつけている、頭の堅い人たちを相手にする仕事は、特に大変だと思います。
バイトは不利なので、就活をオススメします
就活して何度も落ちると、自信を喪失していってしまいます。
わたしも自信がなかったので、新卒から長年フリーターをしていました。
しかし考え方を切り替えて就活をして、自分が得意な分野を見つける事ができました。
収入的にも良くなりましたが、それより自分にとってストレスになるような、ギャップを感じる人が少なくなったのが快適でした。
挑戦は疲れますが、峠を越えた先は緩やかになります。
理不尽なので転職しました