営業・事務・管理・企画・エンジニア・・・
こういった職種ごとの志望動機の書き方に関してです。
わたしは6年くらいフリーター・無職をやっていて、そこから初めて就活をやったので、書類や面接をかなり研究しました。
ただ困ったのは職種の志望動機で、
「楽そうな仕事だと思ったので志望しました」
というのが本心だったので、それを隠す必要がありました。
それにやってもいない仕事の内容はよくわからないので、選んだ動機なんて書けません。
ですが人間は追い詰められると妙案が浮ぶもので、採用される志望動機の書き方を考えだすことができました。
その結果まぁまぁいい会社を渡り歩くことができて、30代の内に年収1000万円を突破できました。
わたしの人生で実際に有効だったので、皆さんと共有したいと思います。
要点は『志望動機』で考えると行き詰ってしまうので、『会社をヨイショする』というテーマにすり替えて考えることです。
志望動機を名目に会社をヨイショしてしまう
志望動機で自分の事を書こうと思うと、一向にペンが進みません。
『楽で給料が高い』
以外の志望動機を書こうと思ったら、どれもウソになってしまいます。
ウソを書くと後ろめたさかが態度に出て、信用のおけない人間という印象を与えてしまいます。
だから『志望動機』のテーマを『会社を褒める』にすり替えてしまいます。
散々褒めた後で、末尾に『だから志望しました』と書き足すことで志望動機の体裁になります。
そんな志望動機で採用されるのか?
会社を褒めるという事は、間接的に面接官を褒めることにつながります。
返報性の法則によって、好感を覚えた相手には好感で返すという効果があり、採用の可能性が高まります。
それでもわたしは不採用になった会社はありますが、数年後に調べると会社が傾いていて
「あの時、採用なれなくて良かった~」
という心境です。
心構えはこれくらいで、次は具体的な書き方についてです。
志望動機で業種(会社)を褒めちぎる
営業職とか事務職とか、職種の志望動機もテーマが狭くて難しいです。
なので
・当社を希望した動機は?
これを一つにまとめて言ってしまう事で、志望動機全体として説得力のあるものにしやすくなります。
会社が有名だったら何かしら会社について言えると思いますが、有名でなかったら業種を褒めちぎります。
すると会社側の人は自分が褒められているような気になって、あなたが付け足す適当な職種の志望動機でも受け入れてくれます。
じゃあ業種(会社)はどうやって褒めちぎるの?
会社の事は好きになれなくても、自分が進む業種は好きな部分があると思います。
その業種の社会における役割を調べて、それがどんな幸福をもたらすのか?
それに対する自身の感動を加える事で、魂のこもった志望動機になります。
例えばわたしがIT業種を選んだ理由は、
『ITの技術は住んでいる場所や時間の不平等を解消し、誰もが等しくチャンスを得られる社会を実現するものと考えます。』
ここにさらに自分を絡ませます。
『社会的意義のある御社の仕事に自分が携わり、社会の人のために働いた結果が自分の糧になるなら、やりがいを感じながら仕事ができると思い志望いたしました』
『社会貢献』を使うと嘘くさくなるので、『社会の人のため』と『自分の糧(給与)』をつなげました。
後はここに、職種(営業だとか経理)ごとの志望動機を軽く添えれば完成です。
職種ごとの志望動機のキーワード
営業や事務やエンジニアなど、各職種に関連するキーワードを浮かべると志望動機が書きやすくなります。
未経験で業務内容がボンヤリしているのに、職種の部分で話を膨らませるとウソくさくなるので、キーワード程度で大丈夫です。
業種(会社)を褒めまくって会社側の人を喜ばせた後なら、職種の志望動機はキーワードだけ織り交ぜれば十分です。
営業職の志望動機のキーワード
営業職は会社の最前線に立つ仕事です。
前面に立つ仕事だとイメージして
『会社の顔として』とか『サービスを世の中に広めたい』
こんな感じのキーワードになります。
ちなみに営業の仕事に就いた事ありますが、わたしには合ってませんでした・・
事務の志望動機のキーワード
事務はその会社に勤めてみないとよくわかりません。
事務と言っておきながら、会社によっては半分営業っぽいことをさせたりします。
事務の仕事に魅力はないので、適当に事務仕事を美化して『やりがい』という言葉で締めます。
『目立つ仕事ではないですが、社員の方々の仕事の成果を整理して積み上げる事にやりがい・・』
こんな感じになります。
管理の志望動機のキーワード
事務よりもっとわかりにくいのが管理です。
管理は会社によって仕事の範囲があいまいで、人事っぽいものが含まれていたり、営業に付随してたり経理の近くとか不明瞭です。
だからボヤッと倉庫係みたいな仕事を想像して、動機のキーワードを出します。
『会社の動きを感じ取ることができて、共に成長していける喜びを共有したいと思って・・』
こんなふうなキーワードが浮びます。
他の職種のキーワードは?
ここまで書いたように、キーワード自体はかなり適当で構いません。
辻褄さえ合っていればよくて、個性を出さなくて大丈夫です。
職種の志望動機はお刺身のツマみたいなものだと考えます。
業種(会社)の志望動機で十分に会社を褒めちぎっておけば、後は大して主張しなくても大丈夫です。
褒める能力を上げる
志望動機を使って会社を褒めるのが重要なので、褒める技術を高める必要があります。
まず褒めることへの照れを払拭するため、大げさな例を紹介します。
戦国時代に秀吉と北条を天秤にかけ、秀吉の元に行くのが遅れた伊達政宗が申し開きをする場面です。
『十七代かけて地位を築いた伊達家が、わずか一代の秀吉にこうも平伏しなければならないのは何故か』
と、罵っているように見えて、実は伊達家の500年を秀吉が一代で悠々と超えた事を称賛しているのです。
こうして伊達政宗は許されました。
現代は口上を間違えたら命の危険があるわけではないですが、就活での口上で年収は大きく変わります。
褒める癖をつける
どんな話題でもけなす人がいましたが、そういう人はいつの間にか姿を見なくなっていきました。
他人をけなして自尊心を保つとか、そういう事をしている人って、物事の悪い部分にしか目がいかなくなります。
日常のあらゆる場面で褒める癖をつけると、自然と会社が喜ぶ言葉が浮かんできます。
良いと思ったことを素直に気持ちに出せるようになると、人とお金に好かれやすくなるのでオススメです。
禁止ワード
会社で志望動機を見る側だった時、『他になかったんだろうな・・・』
と思わされるワードがありました。
それは会社の職場風景の写真を見て『すごく仲良さそうに見えたので』というものです。
あんな芝居くさい写真は、会社の人間にとって恥ずかしい以外の何物でもありません。
それを見て『仲良さそう』『アットホーム』とか言われると傷口に塩を塗り込むことになるので、そっとしておいてあげましょう。
社員がひきつった笑いの会社って、ブラック臭を感じてしまいます・・・
すごいと言わないようにする
『素晴らしい』『すごい』といった陳腐な表現を避けて、具体的に褒めるようにしましょう。
特に『すごい』という表現は多用しがちですが、漠然としすぎていて相手になにも感動を残しません。
褒めるときはなるべく具体的にします。
例えば太った人を見て、『優しそう』というあいまいな誉め方ではなく
『笑うと目が優しそうで菩薩みたい。何でも許してくれそうな度量を感じて、見られているだけで包まれているような気持ちになります』
このようにどこかにフォーカスをあてて、掘り下げていきます。
本当にその仕事を好きになる
未経験でよくわからないながらも、その仕事を好きになる努力をすると言葉が浮かびやすくなります。
この練習は就職した後にも有効で、わたしの場合は年収に関係しました。
わたしがネット広告の会社に入った時の職種は『コピーライター』でした。
ですが、その後の年収に寄与したのはSE的な職種になってからでした。
その都度、自分の仕事を好きになれたことが収入につながりました。
一回で理想の会社に入れなくても絶望せず、次へのチャンスにつなげてください。
面接で緊張しない方法や、就職後に年収が上がった仕事のやり方などを別カテゴリに書いているので、よければ色々読んでみてください。