20歳で初めて社会に出始めた時、満員電車に乗りながら
『これをあと40年も乗るの?』
と思っていました。
しかし、40代で早期リタイアしてから、自分が働いたと思う期間を考えると
正味10年だけでした。
10年だけ集中して『仕事』をすれば、後は余力で暮らすことができます。
正味10年だけ働けばいい理由
ベンチャーの役員を経て、40代で早期リタイアしましたが、20年も働いた実感はありません。
20代の頃に貯金が貯まったらニートをしていただけでなく、正社員でも仕事とは言えない事をしていました。
賞与3万円くらいの会社で、片道2時間半の通勤を強いられていた頃は、仕事をしているとは言えなかったです。
年賀状に宛名ラベルを貼り付けるとか、内職レベルの作業とかで、お茶を濁していた期間です。
そういう時間潰しから抜け出し、『仕事』をするようになってからは、10年で生涯分を働く事ができました。
そういう仕事というのは、誰にも存在します。
仕事は10年が限界
宮崎駿監督の、『風立ちぬ』というゼロ戦の設計者の映画があります。
その中のセリフで
「創造的な人生の持ち時間は10年だ。
君の10年を力を尽くして生きなさい。」
というものがありました。
これを聞いた時に、わたしは既にITの仕事を10年以上していました。
夢中で仕事をした10年は過ぎていて、惰性でやっている気がしていたので、映画のセリフは胸に刺さりました。
嫌々やる仕事を40年か、夢中で10年か
夢中で仕事をしていた時は、土日も関係なくやっていました。
いち早く仕事で使える道具を作って、実戦で使いたいという欲が強かったです。
楽ではないですが、充実して楽しかったのは確かです。
お金は二の次で、ただ自己表現として仕事をして、結果お金もついてくるという好循環でした。
それに対して、嫌々の仕事というのは長時間に感じるはずです。
ただでさえ長く感じるのに、苦手な仕事だと
時間対報酬
が低くいのも問題です。
10年で終わりというわけではない
堀江貴文氏は自社を上場して、さらに企業買収を繰り返して株価を上げて財産を作りました。
その手法を真似をする会社が沢山できましたが、殆どが失敗しました。
堀江氏は自分で頭脳とスキルを持っていて、それが核となっていました。
彼は創造的10年で収入の核を築き、その後はライブドア時代とは全く別の生き方をしています。
宮崎駿氏自体、10年以上創造
映画で『創造的な人生の持ち時間は10年』と言わせた宮崎氏ですが、自身は10年以上傑作を出しています。
本人的に全盛期ではないと感じているのかもしれないですが、そんな風には感じませんでした。
あるいは、MAXの才能を出すのが、累計で10年間かもしれません。
作品ごとにMAXの才能を出すのが1年間だとすると、10本の傑作が作れる計算になります。
累計で10年働いた感覚
わたしは何度か転職していますが、MAXの能力を発揮した期間は、会社によってまちまちです。
半年のところや、1年くらいだったところもあります。
最後に共同で起業した会社は、ゼロからスタートなので、全力を尽くす期間が最も長かったです。
自分の能力の限界まで出せる仕事に巡り合えると、幸福感と共に利益ももたらしてくれます。
夢中でできる仕事はゲーム感覚
夢中で仕事ができると、時間を忘れることができます。
その状態だと疲れる事を知らず、楽しいゲームをやっている時のように、気持ちが良くなります。
特に無意味な仕事を機械化で無にするような仕事は、社会人初期に自分が悩まされていただけに、そう快でした。
過労でノイローゼになる人の場合、やらされる仕事が、誰もやる気が起こらないものだったりします。
こういうものは脳へのダメージが大きく、その上に回復する休息時間が少ないので、ノイローゼになってしまいます。
決して軟弱なのではなく、無意味な仕事の方が悪いのです。
仕事力は横展開できる
ある仕事で10年の創造的な時間を過ごしたという事は、それだけの実行力がついているはずです。
リセットして他の事をするにしても、伸ばしていくプロセスは経験しているので、社会人になり立ての頃より遥かに強いはずです。
そして今度は、7~8割程度の力で上手に仕事をする事が可能になります。
1回目の創造的10年では、余裕がなくて見られなかった風景を見ながら、仕事をこなすことができます。
芸能人の働き方
歌手でも芸人でも、10年くらいで地位や名声を築くまでが大変という働き方です。
長く支持される歌手も、正味10年くらいの期間で出した歌が人気で、他の曲はあまり印象がありません。
お笑いもネタや方向性がハマったら、後はそれに沿って活動をしています。
自由に働く
10年の創造的期間を経た後は、自由な時間です。
わたしはニート癖がありましたが、創造的な10年を経た後にリタイアをすると、自堕落に過ごす事はなくなっていました。
自分にタスクを課して、それをこなす毎日というのが習慣になっています。
石油王の暮らしとかって、けっこう辛そうだと思えるようになりました。
実はそんなに長く働かなくていい
早期リタイア生活をしてみると、思ったよりお金をかけずに満足度の高い生活が送れるので、もう少し早くリタイアに入れたかもしれません。
ストレスが少ないので、スケールの小さい事でも喜べます。
それに趣味で漫画の紹介をしたら、その紹介料で月の漫画代が賄えるようになったり、リタイアしても生産活動は可能です。
社会と程よい距離感を保って暮らすのは、心地が良いです。
他のページに転職歴や、年収が上がった方法などが書いてあるので、早期リタイアを目指す方は参考になさってください。